iDeCo様の呪いじゃあぁぁぁぁぁ

確定拠出年金(iDeCo)については、以前、こんな記事を書きました。

【確定拠出年金は足抜けできない】
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-161.html

最近、iDeCoなんてかわいらしい愛称をつけましたが、このiDeCoには、貞子様をはるかに超える実におそろしい呪いがかかっています。

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上記記事でお伝えしたとおり、確定拠出年金は一旦加入すると60歳になるまでやめることができません。
新たな掛金をゼロにすることはできるものの、最低でも毎年2004円の手数料は発生し続けます。

そして、もっと問題なのは、残高の全額に対し、毎年1.173%の特別法人税が掛かるということです。
つまり、新たな掛金をゼロにして放置すると、毎年2004円の手数料に加えて、1.173%ずつ残高が目減りしていきます。

また、実際に運用している人にとっても、年1.173%以上の運用益を上げない限り元本が目減りしていきますし、年1.173%以上の運用益を上げたとしても特別法人税の分だけ利益が減ります。

この特別法人税ですが、ずっと凍結されていました。
今回、厚労省は、凍結の維持ではなく、廃止を求めましたが、あっさり却下され、凍結、しかも3年間の時限付きとなりました。つまり、3年後、凍結が維持されないと、原則どおり特別法人税がかかるということになります。

繰り返しますが、1.173%というのは、運用益の1.173%ではなく、残高全額の1.173%です。非常にダメージが大きいです。

もちろん、1999年からずっと凍結が延長されていることから、今後も延長され続ける可能性は高いでしょう。
しかし、今回はこれまでの延長とは違い、愛称を大々的に募集し、主婦や公務員にまで範囲を拡大した極めて大きな節目の年です。厚労省は全力を挙げて廃止を求めたはずですが、それでも3年の延長にとどまりました。
これは何を意味しているのかと言えば、将来的に特別法人税を適用する気満々だというこです。

もっとも、今はタイミングが悪いです。いま特別法人税を適用してしまうと、せっかく鳴り物入りでiDeCoを広めようとした努力が無に帰します。

では、いつか。

もう分かりますよね。やるとしたら、確定拠出年金は足抜けできないわけですから、みんなが確定拠出年金に加入し、ある程度、運用資産がたまった頃しかありません。
特別法人税を新設するのであれば抵抗は大きいでしょうが、凍結していただけであり、本来は課税されるはずのところを恩典により課税しなかっただけのことですから、課税のハードルはかなり低いと言えます。

投信ブロガーは、みんな厚労省に踊らされ、口をそろえて「イデコイデコ」言っていますが、私には、特別法人税のおそろしさをきちんと認識していないとしか思えません。

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コメント

孔明の罠ですか?

全員、確定拠出年金に加入させた後に、特別法人税の凍結を解除して、根こそぎ徴税ですか。
エグいですね。
しかも、運用益ではなく残高全額に徴税となると、もはや税金払うために確定拠出年金に入っているみたいなものです。
確定拠出年金に加入するくらいなら、自分で資産運用したほうがマシだと思えます。

No title

コメントありがとうございます。

確定拠出年金は課税の繰延べにしかならないのに、何かものすごい節税効果があるかのような誤解をみんなで助長しているような気がしてなりません。

イデコ万歳みたいな最近の空気には、何か非常に胡散臭いものを感じています。

勉強になります。

はじめまして。

何度か拝見させていただいておりましたが、書き込みは初です。

iDeCo、
例え1年だけいれたとしても約25万円→約3万の節税。
→5千円の手数料を考えても割に合う。
と思っておりましたが。

この話に来年気付いてやめてしまったら毎年2500円の出費→20年間で合計5万円!

・・・うーん、怖ろしい話ですね。

参考になりました!!

No title

iDeCoには『定期預金』があります。
はっきり言ってここが特別法人税を掛けれない理由なんですよ。


100%定期預金でiDeCoを利用している人がいるのですよw

こういう人たちの保護のために特別法人税を凍結せざるを得ないのです…政治ってこんなもんですよw

たわらさんは40代ですのでiDeCo特有の退職金控除の恩恵は受けれませんね…お疲れ様です。

No title

こめんとありがとうございます。

mmさん
>何度か拝見させていただいておりましたが、書き込みは初です。

今後とも当ブログをご愛読いただけたら嬉しいです。

みうさん
>たわらさんは40代ですのでiDeCo特有の退職金控除の恩恵は受けれませんね…お疲れ様です。

私は国民年金の免除中ですので、そもそも加入資格がありません。

>iDeCoには『定期預金』があります。はっきり言ってここが特別法人税を掛けれない理由なんですよ。

特別法人税を課すことで、これらの人々をリスク資産に移行させる強い動機づけになりますね。
今は油断させておいて、資産が積み上がって逃げられない頃にぱくっとおいしくいただかれてしまう未来が浮かびます。

はじめまして!!
いつも参考にさせてもらっています。

新たな掛け金をゼロにした場合、手数料は最低月額64円なので年間768円に抑えられるのではないかと思います。

No title

コメントありがとうございます。

>新たな掛け金をゼロにした場合、手数料は最低月額64円なので年間768円に抑えられるのではないかと思います。

それはそうなのですが、無駄に768円を払うことになってしまいます。

しかも、特別法人税が復活すると、残高を基準として課税されますので、更に年1.173%ずつ減っていきます。

予想外の離職等でやむなく積立を一時停止することは仕方ありませんが、特定口座より損をするリスクがありますので、加入前に十分なシミュレーションをしておくことが肝要だと考えます。

No title

先日はアドバイスありがとうございました。

拠出型企業年金保険について、お考えがあればお聞かせいただけますか?
私は今、夫の業界の拠出型企業年金保険に入るか迷っています。
IDECOと非常に名前が似ていて一瞬混乱しましたが、こちらは途中で足抜けできることが分かり加入を検討しています。
しかし、運営事務費、生保手数料、遺族特約保険料と掛金に含まれており、こちらにお金をかけるよりも、夫も積立NISAをして40万ずつスリム先進国を買う方がいいのかなとも考えています。
幹事会社の予定利率は1.25パーセントですが前後するようです。
男爵さまならどうされますか?

No title

コメントありがとうございます。

>私は今、夫の業界の拠出型企業年金保険に入るか迷っています。しかし、運営事務費、生保手数料、遺族特約保険料と掛金に含まれており、こちらにお金をかけるよりも、夫も積立NISAをして40万ずつスリム先進国を買う方がいいのかなとも考えています。


つみたてNISAは文字どおりの意味で非課税ですから、まずはこちらを最優先し、満額利用すべきだと思います。
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たわら男爵

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ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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