ニッセイ外国株を擁護して本当に良いの?

16日に三井住友DC全海外株の全売却をしたところ、相場が株安円高に動いてしまい、どうなることかと思っていました。

含み益は1万6000円から8600円に半減したものの、含み損になることは回避できました。
やったね。

それはさておき、ニッセイ外国株を擁護するブロガーが予想以上にいてびっくりしています。

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ニッセイはプロである以上、他社がしないミスをしてしまったら厳しく非難されるべきです。
長い目で育てるとかそういう次元の話ではありません。プロは結果を出すからこそプロなのであり、ひとたびプロを名乗って他人の金を預かる以上、運用経験の長短など関係なく、全ては結果のみで評価されるべきです。

しかも、今回のニッセイのミスは、ニッセイ外国株がインデックス投信である以上、これから挽回することは絶対にできないものです。1年たとうが2年たとうが、今回失われた0.28%の信託財産は戻ってはきません。回復もしません。確定的に失われたままです。
なぜなら、指数に忠実に連動するのがインデックス投信であり、指数をコスト分よりも下回るのは論外ですが、指数を超えたリターンであっても目指してはならないからです(これを目指した時点でインデックス投信ではなくなりますし、これを期待するのであればインデックス投信ではなくアクティブ投信を買うべきです)。
その意味で、ニッセイ外国株の今後の上方乖離(指数を超過したリターン)を期待し、1年後のリターンを見れば、今回の下方乖離も今後の上方乖離によってならされるであろうから、結果的にはコスト分だけ有利になると言うブロガーは決定的に間違っています。

ニッセイ外国株の信託財産はざっと320億円ですから、その0.28%は8960万円になります。
およそ9000万円もの信託財産がニッセイのミスで永久に失われてしまいました。
ニッセイ外国株(値下げ後)とたわら先進国株(現状)の信託報酬(税込)の差は年0.027%ですので、0.28%はおよそ10年分になります。ニッセイ外国株がエラーを繰り返せば、信託報酬の差で取り戻すまでにはもっと長い時間がかかるでしょう。

また、確かにニッセイはすぐにペーパーを出しました。それを評価するブロガーもいます。
しかし、
http://www.nam.co.jp/company/pdf/report/161115_info2.pdf

これを読んでも、普通の人は理解できません。私も何を言っているのか理解できませんでした。
およそ顧客に理解してもらおうという気持ちが全く伝わらない文章と言えます。このような理解困難なペーパーを出した動機は分かりませんが、「何も出さないと非難が収まらないけど、正直に全部ぶちまけると余計に非難されるから、とりあえずけむに巻いとけ」と勘ぐられても仕方ないでしょう。

さらに問題なのは、このペーパーを見ても原因がはっきりしないことです。原因がはっきりしない以上、またエラーを繰り返すおそれがあります。
ニッセイもそのような印象を読み手に与えることは十分承知の上でこのようなペーパーを出したのでしょうから、ニッセイのシステムは同様のエラーが今後も発生することを防げないのだろうと推測されます。もし同様のエラーが今後は起きないのであれば、その旨をペーパーに書けばよいからです。誰でもすぐに思いつくことをやらないのは、やりたくてもできないからです。

私は、かねてから、ニッセイ外国株は運用に問題があるのではないかという疑念を捨てきれませんでした。
今回のエラーによって、その疑念はさらに深まったと言えます。ニッセイ自身がきちんとした説明をすることができない以上、ニッセイが抱える運用上の問題点は、ニッセイ自身も改善できないほど非常に根深いものなのかもしれません。

「徹底的にコストにこだわらないとダメなんです」というニッセイのキャッチフレーズは、先月の値下げによって再び輝きを取り戻しました。
しかし、今回のエラーとその後の対応のまずさにより、ニッセイの運用には深刻な問題点があるのではないかとの疑念を多くの人に抱かせるという最悪の事態を招いてしまいました。

ミスをおかしたときの対処の仕方にはセオリーがあります。
まずは謝罪し、原因と解決策を公表し、最後に誰かが責任を取らねばなりません。
今回のニッセイの対応は、そのいずれの点でも不十分であったと言わざるをえません。
残念です。

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ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
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