信託報酬、破格の0.077% 「SOMPO123先進国株式」のカラクリとは

AERAdotに下記記事が掲載されています(AERA2022年2月14号からの転載)。


●信託報酬、破格の0.077% 「SOMPO123先進国株式」のカラクリとは
https://dot.asahi.com/aera/2022020900063.html?page=1






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SOMPO123先進国株の信託報酬は税込0.077%です。
ニッセイ外国株とスリム先進国株が0.1023%、たわら先進国株が0.10989%であることから、これらの75%の信託報酬率です。
まさに激安。

アクティブファンドはインデックスファンドよりも手間がかかるため、インデックスファンドよりも信託報酬率が高いのが通常です。
しかし、SOMPO123先進国株は、アクティブファンドであるのにインデックスファンドよりも信託報酬率が低いわけですから、その理由が気になります。

AERAはSOMPOアセットマネジメントに取材しています。
SOMPOアセットマネジメントによると、信託報酬率を低くすることができた理由は、下記の2点だということです。

1,対面販売では一括投資するシニア層が多く、短期投資になる。
これに対し、ネット販売では積立投資する現役世代が多く、長期投資になる。
ネット証券の積立額も年々増えており、その一部がSOMPO123先進国株に流れるだけでも採算がとれるだろう。

2,「組み入れ銘柄数が多いと、買い付けのためのコスト(売買手数料)もおのずと増える。その点、アクティブファンドは運用会社側で銘柄を選べるため、銘柄数を絞り込める。


1の理由は納得できます。
しかし、2の理由は売買手数料は信託報酬には含まれず、その他のコストとして顧客負担になることから、信託報酬率が低い理由にはなりません。

私は、2か月前に下記記事を書きました。
【参考】
●SOMPO123先進国株式、信託報酬0.077%でやれる理由
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2317.html

上記記事では、

1,客から集めた金で個別株を買う。
2,買った個別株を貸株に出し、品貸料を得る。
3,品貸料の55%を報酬として徴収し、運用会社と信託銀行で山分けする。

という素敵な構造が浮かび上がってきたと書きましたが、AERAではこの点については触れられていません。

とはいえ、よくよく考えれば、品貸料は魅力的ですが、純資産額が積み上がらなければその利益を享受することはできません。
純資産額が積み上がることを前提にした品貸料だけで社内稟議が通るかと考えると、それほど甘くはなさそうです。

ところで、インデックスファンドを運用するにはベンチマークが必要です。
なぜなら、ある指数をベンチマークにし、それへの連動を目指すのがインデックスファンドだからです(この意味で、iFreeレバレッジNASDAQ100はインデックスファンドではありません)。

しかし、指数をベンチマークにするには、指数提供会社に対し、ライセンス料を支払う必要があります。
そして、指数のライセンス料は、通常は運用会社が負担し、顧客が負担する「その他コスト」には含まれません。
これを言い換えると、指数のライセンス料は、信託報酬率の中の運用会社報酬に含まれているということになります。

SOMPO123先進国株は、インデックスファンドではなくアクティブファンドにすることにより、指数のライセンス料の負担を免れることに成功しました。

AERAは、

おなじみの銘柄が並んでいて、妙に安心感がある。おそらくMSCIコクサイ指数に似た成績が期待できるだろう。

と言ってしまっていますが、SOMPO123先進国株の安さの秘密は、

1,ベンチマークを設定しないことで指数のライセンス料を負担せずに済み、その分だけ超低コスト先進国株ファンドより信託報酬率を低くすることができる。

2,組入銘柄をMSCIコクサイ指数の上位銘柄に絞ることで、
(1)銘柄選択に頭とコストを使わずに済む
(2)組入銘柄数が10分の1以下になり、ファンド運用にかかる手間とコストが大幅に減る(担当者の人件費や施設維持費など、顧客負担にできないコストあり)

3,純資産額が積み上がれば、品貸料で儲けることができる

という点にありそうです。

なお、SOMPO123先進国株は、2021年12月21日、純資産額4億円からスタートしましたが、現在の純資産額は6億7100万円です。

販売会社も、

SBI証券
松井証券
auカブコム証券
PayPay銀行

というように、徐々に増えてきました。

アクティブファンドでありながらインデックスファンドよりも安いという驚安ファンドがどこまで顧客の支持(純資産額)を得ることができるのか、SOMPO123先進国株の今後の展開が楽しみです。

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ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)は「たわら先進国株」を年初一括購入中。
●クレジットカードによる投信積立サービスを利用し、SBI証券・楽天証券・auカブコム証券で「たわら先進国株」を毎月5万円ずつ購入中。

●無リスク資産は、個人向け国債変動10とauじぶん銀行(金利0.2%)。

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