クレジットカードによる投信積立サービスと言えば、楽天証券です。
楽天証券では、楽天カードを利用して楽天証券が取り扱っている全ての投資信託を購入することができ、
購入額×1%の楽天ポイントがたまります。
ただし、クレジットカードによる投信積立サービスの上限金額には法規制がかかっているため、楽天証券を含め、どの証券会社でも上限金額を月額5万円としています。
金融商品取引法44条の2第1項金融商品取引業者又はその役員若しくは使用人は、金融商品取引業及びこれに付随する業務以外の業務(第二号及び第三号において「金融商品取引業者その他業務」という。)を行う場合には、次に掲げる行為をしてはならない。
一 第百五十六条の二十四第一項に規定する信用取引以外の方法による金銭の貸付けその他信用の供与をすることを条件として有価証券の売買の受託等(委託等を受けることをいう。以下同じ。)をする行為(
投資者の保護に欠けるおそれが少ないと認められるものとして内閣府令で定めるものを除く。)
金融商品取引業等に関する内閣府令148条法第四十四条の二第一項第一号に規定する内閣府令で定めるものは、信用の供与をすることを条件として有価証券の売買の受託等をする行為のうち、次に掲げる要件の全てを満たすものとする。
一 証票等(証票その他の物又は番号、記号その他の符号をいう。次条第一号イ、第百四十九条の二第一号イ、第百五十条第一号イ及び第二百七十四条第一号において同じ。)を提示し、又は通知した個人から有価証券の売買の受託等をする行為であって、当該個人が当該有価証券の対価に相当する額を二月未満の期間内に一括して支払い、当該額が金融商品取引業者(有価証券等管理業務を行う者に限る。第三号において同じ。)に交付されること。
二
同一人に対する信用の供与が十万円を超えることとならないこと。関係する部分を赤字にしておきました。
クレジットカードによる投信積立サービスは、「
投資家の保護に欠けるおそれが少ない」金額に限って許されているわけですが、政令ではその金額を「
十万円」としています。
政令では10万円なのに実際の運用が5万円なのは、前月分の弁済前に当月分の与信確保がなされても法令違反にならないようにするためです(1か月の上限を5万円にしておけば、5万円×2か月分=10万円まで大丈夫)。
楽天証券の楽天カードによる投信積立サービスには、
(1)年会費無料の楽天カードが使える
(2)楽天証券が取り扱う全ての投資信託が対象
(3)
還元率が1%(月額5万円の投資信託を購入したとして、毎月500ポイント)
という特徴があります。
他社と比較して最も得になるため、
投資信託を買うのであれば、楽天証券の楽天カードによる投信積立サービスの利用を真っ先に検討すべきです。
まだ楽天カードを持っていない人は、「
モッピー」(下記バーナーから飛べます)というサイトに登録し、モッピー経由で楽天カードを発行すると
6000pがもらえます。
モッピーに未登録の人は下記のバーナーから登録後に楽天カードを発行してください(モッピーの新規入会者は5000p以上のポイント獲得で
更に2000pがもらえるため、楽天カードを発行すると6000p+2000p=
8000pがもらえることになります)。

楽天証券の楽天カードによる投信積立サービスの上限は月額5万円ですが、それを超えて、もっと多額の投資信託を購入したいときは、SBI証券の三井住友カードによる投信積立サービスを利用することになります。
SBI証券の三井住友カードによる投信積立サービスには、
(1)年会費無料の三井住友カードが使える
(2)SBI証券が取り扱う全ての投資信託が対象
(3)
還元率が0.5%(月額5万円の投資信託を購入したとして、毎月250ポイント)
という特徴があります。
ここで「年会費無料の三井住友カード」とは「
三井住友カード(NL)」のことです。
※かつては「
エブリプラス」もありましたが、廃止されました。エブリプラス廃止後に登場した「
リボスタイル」は、年会費はかからないものの、強制的にリボ払いになってリボ手数料がかかります。
ただし、三井住友カードによる投信積立サービスは、ゴールドカードやプラチナカードの特典(「
つみたて投資ポイントアッププラン」)があります。
これは、投資信託の購入時の還元率がアップするというもので、
ゴールドカードは1%、
プラチナカードは2%になります。
還元率アップは魅力的ですが、ゴールドカードやプラチナカードは年会費がかかります。
既にこれらのカードを持っている人はぜひ利用すべきですが、これからポイントアップ目的で作るには適しません。
そうしたところ、
年間100万円を利用すれば翌年度以降の年会費が永年無料になる「
三井住友カードゴールド(NL)」が7月1日に登場しました。
【参考】
●三井住友カードゴールド(NL)が登場、さてどうする?http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2176.htmlノーマルカードとゴールドカードで投資信託を月額5万円購入すると、ノーマルカードは250p、ゴールドカードは500pのポイントがもらえます。その差は毎月250p=年3000pです。
そうすると、問題は、
年3000pを余分にもらうために年間100万円決済という修行をすべきかどうか(修業は1回すれば、翌年以降の年会費がずっと無料になります)になります。
上記記事で検討したとおり、
(1)年間100万円決済には投資信託の購入分はカウントされないので、純粋に100万円のショッピングをする必要がある。
(2)「
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」は年間100万円決済のカウント対象であるため、ソフトバンク・ワイモバイル携帯保有者は、携帯料金の支払カードに三井住友カードゴールド(NL)を登録すれば、PayPay残高やソフトバンクカード残高にチャージして実績を稼ぐことができる。
※ソフトバンクカードはVisaのプリペイドカードであり、利用するには事前チャージが必要です。
ただし、オートチャージ設定をしておけば、残高ゼロの状態でも、「
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」の利用可能残高がある限りカード決済をすることができます。
私はリクルートカードプラス(還元率2%)をメインカードにしていますが、ソフトバンクカードを利用すれば、リクルートカードプラスの還元率(ワイモバイルの支払先カードに登録)にソフトバンクカードの還元率0.5%が上乗せされることになります。
※私は、固定資産税と自動車税をPayPay払いしていますが、実家分を含めると毎年30万円ほどPayPay残高が必要です。
これに三井住友カードゴールド(NL)を携帯料金の支払先に登録したソフトバンクカードを日々のクレカ決済に利用すれば、年間100万円決済をクリアすることができます。
(3)
年間100万円決済をすると1万ポイントがボーナスポイントとしてもらえるため、基本還元率0.5%と併せると還元率は1.5%になる。
これに加え、クレジットカードによる投信積立サービスのポイントアップ分3000ポイントを加味すると、
年間100万円決済で1万8000ポイントがもらえることになり、還元率は1.8%になる。
(4)マスターカードにすれば、auPAY残高チャージをして、年間100万円決済の実績を稼ぐことができる。
→auPAYプリペイドカードを取得すれば、全国のマスターカード加盟店でクレカ決済(auPAY残高で支払)をすることができます。
※ただし、私は(4)には反対です。
還元率2%のリクルートカードプラスの代わりに還元率1.8%の三井住友カードゴールド(NL)を利用して年間100万円決済が達成できるのであればやる価値はあると思いますが、年3000ポイントのためにチャージして死に金を増やすべきではないと思うからです。
なお、私は、来年6月までのクレジットカードの決済見込み額を計算した結果、100万円を達成可能でしたので、三井住友カードゴールド(NL)を申し込みました。
ドトールで三井住友カードのVisaタッチ決済を2000円以上すると2000ポイントがバックされるキャンペーン(三井住友ビザカードの枚数×2000p。家族カードも別カードとして2000p)が開催中ですので、それに利用するためにVisaカードにし、妻の家族カード(年会費無料)も発行しました。
ドトールは今回初めて利用しましたが、1リットルの無糖コーヒパックが税込520円ですので、これを4個買うとちょうどよい感じです。また、1個400円前後のケーキが売っており、テイクアウトもできます。
三井住友カードゴールド(NL)は、ノーマルのNLを持っていても別個に発行し、2枚持ちができます。
私は
ライフメディア(下記リンク先)から申し込みましたが、三井住友カードゴールド(NL)の
発行特典8100pに加えて、
新規入会特典2500pももらえるため、三井住友カードゴールド(NL)の発行で
1万0600pがもらえる計算になります。
【ライフメディア】https://lifemedia.jp/entry/3716031/welcome※三井住友カードは
即時発行をすることができます。
即時発行とは、与信状況に問題がなければ、
平日9:00~19:30まで、申込後10分程度でカードが発行されるというものです。NLはVパスアプリでカード番号が確認できるため、その日のうちにApplePayを通じてカードを利用することができます。
また、当日15時までに即時発行されたものは当日20時以降に、15時以降に即時発行されたものは翌日7時以降に、SBI証券に登録して投資信託の積立設定をすることができますので、
7月10日の投信積立設定の締切日にまだ間に合います。
※SBI証券は、7月10日(第1回目の投信積立設定締切日)から12月10日(第6回目の投信積立設定締切日)までの回数限定で、「
スタートダッシュキャンペーン」を開催しています。
このキャンペーンは、
通常の還元率に+1%するというものです。
第1回目から第6回目までの回数限定ですので、第1回目の投信積立設定締切日である
7月10日までに投信積立設定を済ませておくべきです。
年100万円決済の修行をして年会費永年無料の三井住友カードゴールド(NL)を手に入れて還元率1%にするか、そのような修行はせずに還元率0.5%の三井住友カード(NL)で満足するかは別として、楽天証券とSBI証券を利用すれば、月額10万円までクレジットカードによる投信積立サービスをすることができます。
普通の人はこの2社でおなか一杯になると思いますが、もっと買いたい人は、
(1)マネックスカードによる投信積立サービス→2021年冬から、
マネックス証券で、還元率1%の
アプラスカードによる投信積立サービスがスタートする。
→マネックス証券が取り扱う全ての投資信託が対象(予定)。
→還元率は1%になる見込み(予定)。
(2)エポスカードによる投信積立サービス→証券会社はtsumiki証券(エポスカードアプリ内から遷移)。
→購入可能な投資信託は4種類だけ。そのうち私が購入してもよいと思えるものは「
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」だけ。
→還元率は、1年目は0.1%、2年目は0.2%、3年目は0.3%、4年目は0.4%、
5年目以降は0.5%。1年目から4年目は月額100円ずつ購入し、5年目以降は月額5万円ずつ購入しても、5万円×0.5%のポイントがもらえる。
→エポスゴールドカードの
年間ボーナスポイントのカウント対象(年50万円決済で2500p、100万円決済で1万p。毎月5万円の投資信託をエポスゴールドカードで決済すると、年100万円決済で1万pのうち60万円の実績を達成したことになるので、あと40万円のエポスカード決済をすれば1万pがもらえる)。
→エポスカード(年会費無料のノーマルカード)で投信積立をすると、エポスゴールドカード(インビテーション後に申し込めば年会費は永年無料)のインビテーションが来る。
【参考】
●毎月3000円ずつ投信を買って無料ゴールドカードをゲットしようhttp://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1228.htmlエポスゴールドカードは、選べるポイントアップショップ(還元率1.5%)として、モバイルスイカやETCカードを選択することができます。
今は還元率2%のVisaLINEPayカードのほうが魅力的ですが、VisaLINEPayカードの還元率2%は2022年4月までですので、それに備えて今のうちにtsumiki証券で修行してエポスゴールドカードのインビテーションをもらうのもよいのではないかと思います(私の時は最低購入額が月3000円でしたので、3000円ずつ購入していたらゴールドカードのインビテーションが来ました。今は最低購入額が100円に下がりましたので、私が今やるとしたら100円ずつ購入してインビテーションを待ち、来なかったら積立購入金額を増やします)。
なお、エポスカードがない人は、モッピーかライフメディア経由で発行すると6000pがもらえます。
【ライフメディア】https://lifemedia.jp/entry/3716031/welcome(3)セゾンカードによる投信積立サービス→証券会社はスマートプラス(名称は「
セゾンポケット」)。
→購入可能な投資信託は2種類だけ。そのうち私が購入してもよいと思えるものは「
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」だけ。
→還元率は、6回の積立回数の合計金額を基準とし、
5000円ごとに1p(非常に低いが、投資信託の購入も後述するセゾンクラッセの0.5%アップの対象にはなる)。
→セゾンパールカードは、
クイックペイ決済をすると還元率が3%になるキャンペーンを2022年3月まで開催中だが、セゾンポータルという専用アプリを利用し、
セゾンクラッセという名称のスコアを800にすると還元率が0.5%アップし、3.5%になる(セゾンクラッセの0.5%アップは全てのセゾンカードに適用されるので、例えば、セゾンアメックスゴールドカードの国内利用の還元率は0.75%だが、セゾンクラッセの0.5%アップを加算すると1.25%になる)。投信のクレカ購入がセゾンクラッセのスコアアップに寄与するのではないかと噂されているものの、本当に寄与するかどうかはよく分からない。
なお、セゾンパールを発行するのであれば、ライフメディア経由だと2800pがもらえます。
【ライフメディア】https://lifemedia.jp/entry/3716031/welcome
コメント
三井住友NL2枚持ちについて
三井住友NL2枚持ちについてなのですが、NLノーマルとゴールドは別ブランド(VISAとMaster)でないと2枚持ちにならないと他twitterで見かけたのですが、たわら男爵様はVISA2枚で申し込みされたのでしょうか。VISA2枚だとノーマル→ゴールドのアップグレード扱いになったりしないのでしょうか。ドトールCPもあるのでできればVISA NL2枚で突撃したいのですが。。。
2021/07/09 02:00 by あさなまら URL 編集
No title
ナンバーレスカードを作り、昨日積み立て設定しました。
今回初めてVポイントを貯めることになります。
Vポイントの使い道はキャッシュバックが一番おすすめでしょうか?
Vポイントでの投資ができればそれで良いと思いますが、検討中のままとなっているようです。
Tポイントへの交換も0.8倍となってしまいます。
男爵様のポイントの使い方を教えていただけますとありがたいです。
2021/07/09 08:46 by URL 編集
No title
>たわら男爵様はVISA2枚で申し込みされたのでしょうか。
はい。
ノーマルVISA(NL)の後にゴールドVISA(NL)を取得しましたので、今はNLのVisaカードが2枚あります。
>VISA2枚だとノーマル→ゴールドのアップグレード扱いになったりしないのでしょうか。
しませんでした。
別件でデスクに電話する用事があったので確認したところ、Visaの2枚持ちは可能だそうです。
>Vポイントの使い道はキャッシュバックが一番おすすめでしょうか?
Vポイントアプリで残高と交換すると、iDで使えます。
ただ、増量キャンペーンが来る可能性があるため、私はVポイントのまま温存しておきます(何も来なければカード利用料金に充当できると思うと、気は楽です)。
2021/07/09 12:28 by たわら男爵 URL 編集
エブリプラス廃止とは
「年会費無料の三井住友カード」とは「三井住友カード(NL)」のことです。かつては「エブリプラス」もありましたが、廃止されました。
とありますが、SBI証券の三井住友カードによる投信積立サービスに含まれなくなった(0.5%還元の対象ではなくなった)という意味でしょうか?
ちなみに今月、エブリプラスで毎月5万円のたわら先進国のNISAを申し込んだところだったので、気になり・・。自分なりに調べてみましたがわからなかったため、質問させて頂きました。宜しくお願い致します。
2022/01/27 12:25 by 岩元裕子 URL 編集
No title
>かつては「エブリプラス」もありましたが、廃止されました。
新規発行ができなくなったという意味です。
既に保有している人は有効期限までは利用できますが、更新カードが発行されるかどうかは分かりません。
クレジットカード投資にエブリプラスを利用しても0.5%のポイントは付きます。
2022/01/27 17:51 by たわら男爵 URL 編集