ついにハルマゲドンに突入。ニッセイ外国株が信託報酬を値下げ

2泊3日の旅行に行ってきたのですが(数時間前に帰宅)、その間に、ニッセイ外国株が信託報酬を値下げするというプレスリリースを出しました。

旅行中の金曜日、相互リンク先のアウターガイさんのブログで第一報に接しました。
私はそのとき「信託報酬のうち、販売会社(SBI、楽天)、委託会社(ニッセイ、たわら、iFree)、受託会社(信託銀行)の取り分を調べて表にしなければならないけど、面倒だな。誰かやってくれないかな」と思いましたが、思ってみるもんですね。

広告

http://mochi1999.blog.fc2.com/blog-entry-1205.html

上記ブログを見ると、新旧のニッセイ外国株、たわら先進国株、iFree外国株の3種類の比較表が掲載されています。実に分かりやすいです。

これを見ると、たわら先進国株はニッセイ外国株とiFree外国株の先例を交渉材料にすることで、自らの取り分は全く減らさずに信託報酬をあと0.025%減らし、ニッセイ外国株と同額である税抜0.2%まで減額できることが分かります。

しかも、たわら先進国株とiFree外国株はそれぞれのマザーファンドにただ乗りしているだけですから、マザーファンドの主役であるニッセイ外国株とは異なり、いくらでも信託報酬(委託会社の取り分)を減らすことができます。
すなわち、ニッセイ外国株が委託会社の取り分を減らすとマザーファンドの収益が悪化します。ニッセイ外国株のマザーファンドはニッセイ外国株の成長とともに成長しているからです。
これに対し、たわら先進国株とiFree外国株は既存のマザーファンドを買っているだけですから、たわらやiFreeがなくてもマザーファンドは全く困りません。

とりわけたわら先進国株のマザーファンドの主力は企業向けのDCファンドですから、たわら先進国株の信託報酬を幾ら下げても既存の顧客がたわら先進国株に乗り換える事態は発生しません。
つまり、たわら先進国株は、ニッセイ外国株その他の既存の先進国投信から客を奪うために設定された戦略的な超低コスト投信といえます。換言すれば、たわら先進国株は、旧DIAMの既存の顧客層ではない顧客層をターゲットにしたものですから、幾ら安くしても顧客が増えれば増えるだけ儲かるという仕組みになっているわけですね。

とはいえ、三井住友DC全海外株に対抗するために信託報酬を0.24%に引き下げたニッセイ外国株に更に対抗するため、たわら先進国株は信託報酬0.225%で鮮烈なデビューを飾りました。
しかし、この1年で信託財産は50億円に近づいたものの(これはニッセイ外国株の過去の成長速度を上回っています)、新規流入資金では、低コスト投信の先行者であり販売チャンネルを多数持つニッセイ外国株に大きく負けています。
すなわち、この1年の反省は、信託報酬を0.015%程度安くしても、ニッセイの顧客を奪うには足りなかったということになります。

ニッセイ外国株の値下げ後の信託報酬は0.2%です。これを0.015%安くすると0.185%ですが、これではニッセイ外国株の顧客を奪えません。
今回の対抗値下げによって、ニッセイは「必ず対抗値下げしてくれる」という信頼感を勝ち取ることに成功しましたので、ニッセイの顧客は「1年ほど掛かるかもしれないけど、たわら先進国株に合わせて値下げしてくれる」と思ってしまうだろうからです。

したがって、たわら先進国株が生き残る道はもはや1つしかありません。
それは三井住友DC外国株S(我が国最安のDC専用ファンド)と同額である税抜0.16%に下げることです。そのうえで、新社名(アセットマネジメントONE)にかけて「たわらシリーズは一般販売されている投信の最安値を常に指向する。たわらシリーズこそ、低コスト投信のナンバーワンである」と宣言すれば、もうニッセイは勝てないでしょう。

たわら先進国株の販売会社の主力は、SBI、楽天、マネックスの三大ネット証券会社です。とりわけ楽天証券は三井住友DC全海外株を一般開放させた立役者ですから、たわらの値下げ要求を拒否するという選択肢は自殺行為といえます。そして、楽天が値下げを飲めばそれに対抗するためSBIも飲まざるを得ません。

というわけで、超低コスト戦争もついにハルマゲドンに突入しました。
投信の顧客を奪えば奪うほど儲かるたわら先進国株は実に気楽に対抗値下げすることができますが、収益に直結するニッセイ外国株はまさに進むも地獄、退くも地獄という大変な事態になるでしょう。

面白くなってきました。


広告

コメント

非公開コメント

広告

プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

インデックス投資家必読の書

ブログ記事検索

他の投信ブログはこちら

管理