比較の視点は2つです。すなわち、付与されるポイントの価値と付加サービスです。
1、付与されるポイントの価値
両社とも、基本的には1000万円の個人向け国債の購入で1000ポイントが付与されます。
大和証券では、5000円の商品券は5500ポイント、1万円の商品券は1万500ポイントが必要です(1000円の商品券とは交換できません)。
https://www.daiwa.co.jp/PN/AP/OnlineTrade?aid=N_WWW_SSG301&cpy=00これに対し、みずほ証券では、1000円の商品券は1600ポイント、5000円の商品券は5600ポイント、1万円の商品券は1万1000ポイントが必要です。
https://pointsystem.mizuho-sc.com/client/main/とすると、一見すると大和証券の方が有利です。
しかし、みずほ証券では、みずほ銀行でみずほマイレージクラブ(無料)に入り、それと提携手続を取ると、付与されるポイントが1.2倍になります。つまり、1000万円の個人向け国債で1200ポイントが手に入ることになります。
https://www.mizuho-sc.com/service/mmc.html#toiawase具体的に説明します。
大和証券では、5000円の商品券と交換するには5500万円の個人向け国債、同様に1万円の商品券は1億500万円の個人向け国債を購入する必要があります。
これに対し、みずほ証券では、1000円分の商品券は1334万円の個人向け国債、5000円の商品券は4667万円の個人向け国債、1万円の商品券は9167万円の個人向け国債を購入すればよいことになります。
そういうことで、ポイントはみずほ証券が有利です。商品券をもらうには5500万円の個人向け国債を購入しなければならない大和証券と異なり、1334万円からというのも優れています(ポイントの有効期限は3年)。
2、付加サービス
(1)大和証券
大和証券の付加サービスは、IPOの抽選口数アップです。
通常は1人1口ですが、1000万円以上の保有資産で3口、3000万円以上の保有資産で5口、5000万円以上の保有資産で10口になります。当選率が最大で10倍になるわけですね。
大和証券はかなりのSランク、Aランク、BランクのIPOの幹事会社ですから、当然率が上がるのはうれしいです。もっとも、10口でも全く当たりませんが、1口ならもっと当たらなかったと思って慰めるしかありません。
さらに、ポイントの有効期限は通常3年ですが、3000万円以上の保有資産で無期限になるのも非常にうれしい特典です。
http://www.daiwa.jp/service/premium/benefit.html保有資産は毎月末ごとに審査されます。
とはいえ、保有資産が3000万円を切ったとしても、ポイントの有効期限はそこから3年になりますが、IPOの抽選口数アップは未交換ポイント残高があることでも大丈夫ですから、ポイントは交換せずにとっておき、3年以内に保有資産を3000万円以上にすることを繰り返せば、IPOの抽選口数も減らず、ポイントの有効期限も無期限になりますので、ずっと3000万円以上を保有していることに比べてなんらの不利益はないといえます(ポイント有効期限2年11か月目の時点で保有資産を3000万円以上にすると、ポイントの有効期限は無期限に戻ります。その後に保有資産が3000万円を切ると、3000万円を切った時点からポイント有効期限は新たに3年となります)。
(2)みずほ証券
1000万円以上の個人向け国債の保有で、みずほ銀行の「みずほプレミアムクラブ」に入会できます(みずほ銀行に連絡し、みずほ証券との連携処理をしなければなりません。マイレージクラブの連携とは別です)。
みずほ銀行はプレミアムクラブの詳細をアナウンスしていないことから、個人ブログを貼り付けます。
http://www.chokin365.com/article/402172209.html3000万円以上の個人向け国債の保有で、みずほ銀行の「みずほプレミアムクラブ・ブリリアント」に入会できます。
http://www.chokin365.com/article/417485007.html東京国立博物館の通常展示が常に無料だったり、小田急百貨店で全品1割引だったり、いろいろと特典があるようですが、みずほ銀行は情報を公開していないことから、実際に加入してみないとどれほど使えるものか、いまひとつピンときません。
そこで、私は、みずほ証券で3000万円の個人向け国債を買って、みずほプレミアムクラブ・ブリリアントに入会してみることにしました。
支店の担当者に電話したところ、毎年12月末が締切りであるが、事務処理手続の関係上、12月上旬までには申し込んでほしい(直接面談が必須)ということでしたので、12月上旬までにみずほ銀行に行ってきます。
なお、マイレージクラブとの連携は3週間ほどかかるそうです。
いまJR九州のIPOに利用した2000万円が浮いてしまっています。そこで、マイレージクラブとの提携を待ちながら住信SBIネット銀行に移してフィルカンパニー(11月1日申込み開始のAランクIPO)の買付余力に利用しようか、ポイントましましは諦めて10月中にみずほ証券で個人向け国債を買おうかをこの週末に決めるつもりです。
コメント
大和証券
私は大和証券のポイントを、三井住友カードのポイント→カテエネ(中部電力)→nanacoと交換して、住民税の支払いに使ってます。この方法ですと、1000万円の国債で1000円のnanacoになります。5000万円を超えた部分は、20%アップで1200円のnanacoになります。
国債キャンペーンで現金でもらうと税金が面倒です。大和証券の場合、現金のかわりにポイントでくれます。現金でもらって申告しなくて、税務署から連絡がきた前例はあるのでしょうか?
私はみずほ証券より大和証券が有利だと思いますが、どうでしょうか?
2018/10/09 20:20 by T URL 編集
No title
>大和証券のポイントは、3000万円以上保有で10%、5000万円以上保有で20%アップします。
株主優待やキャンペーン等により付与する交換ポイントは、付与率優遇の対象とはなりません。
http://www.daiwa.jp/service/premium/benefit.html#anc-02
との記載から、個人向け国債のキャンペーンポイントも4万ポイントだと思っていました。
これが4万8000ポイントだと旨いですね。
みずほ証券とどちらが有利かは少し考えてみます。
なお、個人向け国債のキャンペーンですが、受け取るのが現金であっても一時所得と考えれば年50万円までは課税されません。
また、ポイントで受け取ったとしても課税を免れるわけではありませんが、結論としては納税する必要はありません。
この点については、楽天ポイント運用の運用利益に課税されるかどうかについて、楽天からの回答を待って新記事にする予定ですので、ご覧いただければと思います。
2018/10/09 20:35 by たわら男爵 URL 編集
No title
大和証券で個人向け国債を1000万買って、もらえる現金4万円をポイントでもらっても4万ポイントです。おまけの1000ポイントが購入時の資産残高によって、1100ポイントか1200ポイントになります。
1年に1億2500万円超の国債購入で、現金50万円を超えてしまいます。
また、東京国税局は雑所得との見解を出してます。
証券会社に聞くと申告するように言われます。そう答えるようにマニュアル化されているように思います。
2018/10/09 23:55 by T URL 編集
No title
>もらえる現金4万円をポイントでもらっても4万ポイントです。おまけの1000ポイントが購入時の資産残高によって、1100ポイントか1200ポイントになります。
分かりました。
そううまい話ではなかったということですね。残念です。
>東京国税局は雑所得との見解を出してます。
東京国税局の理屈を前提にすると、ショッピング金額に応じて付与されるポイントも雑所得になってしまいますよね。
2018/10/10 11:49 by たわら男爵 URL 編集