まとまった資金の投入は5年かけるべし

さきほどこのようなご質問をいただきました。

【引用開始】
投資初心者ですが、コメント失礼致します。
いつもたわら男爵様のブログ更新を欠かさず読ませて頂いております!

現在、手元に余裕資金が1000万溜まったことも有り、
これを 現金:たわら先進国株 40:60で楽天証券にて運用しようと思っています。

その1000万を毎日1万円ずつ積み立てではなく2万円とした場合、少しでも多く投資出来るので、機会損失を少しでも減らすという意味でも有効なのでしょうか?

下落時まで預金として保持し、ある程度一括投入という考えもあるのかもしれませんが、素人ゆえ恐ろしくてできません。
【引用終わり】

ではお答えします。

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http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-24.html#more

この記事に全てが書いてありました。

とはいえ、せっかくご質問していただいたわけですから、ご質問に応じて補足します。

1、現金とたわら先進国で4対6で運用する点について

余剰資金の全額をリスク資産に投入して債券と株でリスクを調整するのではなく、4~6割程度を無リスク資産として残しておく代わりにリスク資産は株100%で運用してリスクを調整するやり方は山崎元先生が推奨する方法です。その理由は、現在の金利は歴史的な超低金利水準にあることから、今後は利上げによって債券価値が暴落する可能性が強いというものです。
この考えはひとつの見識であり、私も同じやり方でリスク資産を運用しています。

投入するリスク資産が6割である点は、まあそんなものでしょう。働いており、定期的な給与収入が期待できるのであれば、100万円から200万円程度を楽天銀行の普通預金で管理し、残りはたわら先進国株を買うのでもいいかもしれませんが、無リスク資産を4割は残しておくのでも、それはそれでありだと思います。

ただし、残しておく400万円は個人向け国債にし、1年ごとに解約、申込みを繰り返すことでキャッシュバックをもらった方が良いでしょう。

2、毎日1万円積立てをする点について

毎日1万円ずつ購入すると、1か月で約20万円、1年で約240万円です。
投入しようとしているリスク資産は600万円ですから、2年半で資金が尽きてしまいます。

私は、2年半では積立期間としては短く、5年程度は積み立てるべきだと考えています。

この点、マルキール先生は、まとまった資金があるときには、ドルコスト平均法を忠実に守り続けるのではなく、できれば相場が急落した時に多めに追加投資できる機動性を確保するために少々現金を持っているほうが有利だろうと述べています(「ウォール街のランダム・ウォーカー原著第11版」442頁)。

しかし、普通の人にそんなことは無理です。また、相場が急落したと思って追加投資したらその後に更に急落する可能性もあり、実際に経験してみないと実感できないでしょうが、極めて強い精神的ショックを受けます。
したがって、余計な色気は出さず、ただひたすら、何があろうと同じ金額をリスク資産に投下し続けた方が良いと思います。

マルキール先生も、
「ほとんどの投資家にとって本質的な問題は、悲観論が蔓延するような相場下落の局面でも、動揺しないで株式投資を続けられる固い意思があるかどうかということである」(同書441頁)
「というのは、もしやめてしまえば、株価が暴落してまたとないバーゲン価格で追加の株が入手できるという、このアプローチの最大のメリットを放棄することになってしまうからだ。そんな相場環境下でも買い続けることによって初めて、あなたの平均購入単価が平均株価よりも低くなるのだ」(同書439~440頁)
と述べています。

したがって、投下できるリスク資産が少なくとも1200万円(毎日1万円×20日×12か月×5年)以上ない限り、毎日1万円積立てはすべきではありません。ましてや毎日2万円積立てなど暴挙に等しいと言うべきです。

最初の記事でお伝えしたとおり、複数日積立てが唯一できるマネックス証券で、ゴトウビ(毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日)に等額(5年で600万円であれば、各回1万6600円ずつ)の自動積立設定をし、あとは放置するのが一番です。
なお、唯一ポイントがたまる楽天証券で毎月6回ログインしてスポット購入設定をするのも良いのですが、毎日購入と比べてつい忘れる可能性が高くなります(毎日購入は毎日の習慣にすれば忘れませんが、5日おきは忘れる可能性が高いです)。

楽天証券のポイントは年0.048%でしかありません。600万円のたわら先進国株を保有しても2880円であり、微々たるものです。
だとすれば、600万円が積みあがるまで、最初の5年間はマネックス証券で自動積立設定をし、600万円が積みあがった時点で楽天証券に移管した方がはるかに楽です。3000円の移管手数料はかかりますが、3000円を払って360回(毎月6回×12か月×5年)のスポット購入の手間を買ったと思えば安いものでしょうし、以後は毎年2880ポイントが手に入りますので、移管手数料は1年で元が取れます。

ということで、ご質問に対する一応のご回答を書いてみました。
参考にしていただけたら幸いです。


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コメント

No title

複数日積立はカブドットコム証券でもできますよ。

No title

コメントありがとうございます。

SBI、楽天、マネックスの中で唯一複数日積立てができる証券会社という趣旨でした。

なお、カブコムは自動引落しができる銀行が極めて限定されており、とりわけ楽天銀行が利用できません。
また、他社では通常無料でできる即時入金も極めて限定された銀行以外は有料であり、非常に使い勝手が悪いです。

このような理由で、カブコムで保有ポイントが付けば格別、そうでない現状ではあえてカブコムを選択する理由はないと考えています。

No title

そうでしたか。
カブコムを最初から外していたのなら納得です。カブコムはオールマイティに使用するにはいまいちですが、私は優待クロスをしているので重宝しています。

使用用途によって使い勝手のいい口座は違ったものになりますね。
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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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