セゾン投信、4000億円を突破

セゾン投信は、2021年4月2日付けでプレスリリースを出し、運用資産総額が4000億円を突破した旨を発表しました。





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ソースはこちら。
https://www.saison-am.co.jp/news/_pdf/pressrelease20210402.pdf

プレスリリースによると、

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 2544億7000万円
セゾン資産形成の達人ファンド 1463億8000万円
合計 4008億5000万円

ということのようです。


これら2ファンドは、いずれもアクティブファンドです。
ただし、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、

世界最大級の運用会社であるバンガードのインデックスファンドのみを組入れ、国・地域別配分は株式および債券市場の時価総額(規模)を考慮しセゾン投信が決めています。

と説明されています。

「インデックスファンドに投資するアクティブファンドとは何?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
インデックスファンドは、指数提供会社が提供する指数をベンチマークとし、そのベンチマークに連動することを目指すファンドを言います。
ベンチマークとする指数がパッシブ(時価総額比など)であればパッシブファンド、アクティブ(スマートベータ指数など)であればアクティブファンドとなります。

これを逆に言うと、パッシブファンドはインデックスファンドしかないところ、アクティブファンドにはインデックスファンドと非インデックスファンドがあるということになります。


さて、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは非インデックスファンドのアクティブファンドです。
なぜなら、「国・地域別配分」を「セゾン投信が決めてい」るからです。
これに対し、「国・地域別配分」を「指数提供会社が決めている」ものであれば、インデックスファンドになります。


私は、かつてセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの積立投資をしていました。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが新規設定されたときの理念にしびれたからです。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが新規設定された直後に毎月10万円の積立設定をして放置した結果(リーマンショックのときにビビッて解約しようとしましたが、郵送での手続が必要だったため、日本株の巨額の含み損で精神的ショックを受けていた私はセゾン投信から書類を取り寄せるガッツがありませんでした)、その後の相場回復によって最終的に639万2132円が儲かりました。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの運用コストは非常に安く、優秀です。
【参考】
●セゾングローバルバランスファンドのコストは、ほぼゼロ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1946.html

しかし、私は、セゾン投信は当初の志を失って変節してしまったと考えています。

すなわち、中野会長がセゾン投信を作ろうと思った理由は、「長期投資の軸を絶対にブレさせず、投資家本位の商品を作る、それは運用成績をしっかり出すことに尽きますが、良い運用成果を阻害する最大要因の極小化、つまりできる限りの低コストを実現することが、その基本的前提として導き出された」からでした。
しかし、中野会長は、超低コストインデックスファンドに対して早々に白旗を上げて負けを認め、投信ブロガーに対して「最近の超々低コストのファンドには歯が立たないことを十分に承知しており,それ以外の点でどう訴求力を維持していくかについての意見を求めたい」と泣きつくに至りました。
【参考】
●投資なんか、おやめなさい(セゾン投信ブロガーミーティングへの雑感)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1257.html

しかも、中野会長は、新規設定当初は「インデックスファンド」であったはずのセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドについて、いつの間にかアクティブファンド宣言をしてしまったのです。
【参考】
●セゾングロバラは指数の超過リターンを目指すアクティブファンドだった
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-594.html
●アクティブファンドとは何か(セゾングロバラはやっぱりアクティブファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-602.html


というわけで、私は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、良質な超低コストインデックスファンドがいくつも存在する現在ではあえて投資対象とする意味はないと考えます。
ただ、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、超低コストインデックスファンドには負けますが、我が国の大多数のファンドを買うよりも良い選択肢であることは間違いありません。銀行や証券会社の窓口でよく分からない現地通貨連動型の高コストファンドを購入させられていたはずの人が郵便局でセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを勧められて買うほうがよいに決まっています。
超低コストインデックスファンドを売る気がない郵便局も、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを売る気はありますので、

超低コストインデックスファンドに自力でアクセスすることができず、窓口販売で高コストファンドを売りつけられていたはずの人

がセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを売りつけられることで高コストファンドを買わずに済むのであれば、それはそれで重要な意味があるのかもしれません。

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コメント

時価総額比をパッシブ、スマートベータ等をアクティブと表現するのは誤っているのではないでしょうか。
ベンチマーク対比で連動することを目指すものをパッシブ、そうでないものをアクティブと表現するのが適切だと思われます。
セゾンに関しては、投資対象はインデックスですが、合成ベンチマークを設定し、それに連動することを目論見書で示していないため、アクティブとなります。
投資信託協会の商品分類が参考になりすので見てみてください。

No title

コメントありがとうございます。

>時価総額比をパッシブ、スマートベータ等をアクティブと表現するのは誤っているのではないでしょうか。

スマートベータはアクティブです。

すべてのスマート・ベータ・ファンドは、本質的には消極的なインデックス運用ではなく、積極運用である。」(「ウォール街のランダム・ウォーカー」、バートン・マルキール)

また、GPIFも、スマートベータはアクティブであるとしています。

スマートベータ戦略
TOPIXなどのように時価総額に基づいて銘柄を組み入れているインデックスではなく、財務指標、株価の変動率等により組入比率を定めているインデックスを用い、中長期の視点でより効率的に超過収益の獲得やリスクの低減を目指す運用手法です。管理運用法人では、こうした運用手法が伝統的なアクティブ運用とは異なっていることを踏まえ、従来のアクティブ運用とは別枠で位置付けることとしました。

https://www.gpif.go.jp/gpif/words/sa.html

孫引きになりますが、GPIFの作成した表を引用している論文がありました。
この表によると、GPIFは、アクティブ運用を
(1)伝統的アクティブ運用
(2)スマートベータ型アクティブ運用
に分類しています。
http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2014/2014sum07web.pdf

日本ではアクティブ運用型のETFの上場は認められておりませんが、スマートベータ指数に連動するETFは上場しています。その点に関しては如何でしょうか

No title

コメントありがとうございます。

>日本ではアクティブ運用型のETFの上場は認められておりませんが、スマートベータ指数に連動するETFは上場しています。

組成しても売れないから、関係者のやる気が出ないのではないでしょうか。

そもそも、日本人はETFを買いません。
SPYも、東証に上場したものの、あまりに売れずにびっくりしていると思います。
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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
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