NISAでは「株主優待」銘柄や「高配当」銘柄を買ってはいけない

楽天証券の「トウシル」に考えさせられる記事が掲載されています。

●NISAで投資したい「株主優待」銘柄、配当利回り3.5%以上で探す


筆者は、最初にクイズを出します。
下記の2銘柄のうち、NISA口座で買うべきはどちらかというものです。


【1】ライオン工業:400株を120万円で購入する予定
予想配当利回り5%。今後5年、安定的に高い配当が期待できるが、株価上昇はあまり期待できない。

【2】しまうま食品:400株を120万円で購入する予定
予想配当利回り2%。400株保有すると、同社の食品詰め合わせ年間1万円相当を贈ってくる。今後5年、配当・優待内容は変わらないと考えられるが、株価上昇はほとんど期待できない。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/30909?page=1


さっさと答えに行きましょう。

答えは、【1】ライオン工業です。NISAは、配当金や売却益が非課税になる口座ですから、配当金や売却益の金額が大きくなる方をNISA投資にした方が良いからです。
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/30909?page=4

クイズを解いていただいて分かったと思いますが、NISAで人気優待株に投資するなら、なるべく配当利回りの高い優待株を選んだ方が、良いと思います。NISAは、投資によって得られる利益(配当金や売却益)にかかる税金が免除されるありがたい制度です。非課税メリットがなるべく多く取れる投資を考えた方が良いと思います。配当利回りが高い方が、節税メリットが大きくなると考えられます。
そこで、私はNISAで投資すべき人気優待株は、予想配当利回りが3.5%以上の銘柄から選ぶこととしました。
一部の「優待好き」投資家に、優待品の魅力ばかり見て、配当利回りを見ていない方がいるのには、首をかしげます。というのは、人気の優待銘柄には、配当利回りの低い銘柄が多いからです。配当利回りを見ず、ひたすら優待品だけ見て投資するのは、必ずしも、合理的な投資行動とはいえません。優待品がたくさん送ってくるのは嬉しいですが、それよりも、たくさん配当金をもらって、それで自由に好きなものを買った方がいいとも言えます。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/30909?page=5


けどね、私は思うのです。
配当利回りだけを見て投資するのは、合理的な投資行動とは言えないのではないかと。




※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●楽天証券、積立設定方法を改悪(4/4~)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2028.html



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●楽天市場でこれを買え
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NISAを利用すると、毎年1月1日に新たに1本の「勘定」が発生します。毎年1月1日に新たに発生した「勘定」は、その年の12月31日で閉鎖され、翌年1月1日に全く別の新たな「勘定」が発生し、その「勘定」は翌年12月31日に閉鎖され、ということを繰り返していきます。
NISAを利用するからには、当年分の非課税投資枠を使い切らなければ損をしますし、翌年以降は売却等をして非課税で運用する金額を減らさないようにしなければなりません。

私が冒頭の記事をご紹介したのは、優待株は論外として、高配当株をNISA口座で購入すると損をするからです。
高配当株は、配当金をたくさん出さなければ株主を集めることができないことから配当金をたくさん出すことにしているわけですが、普通に考えれば、配当金を出す余裕があるならば、それを事業資金に回してたくさん稼いでもらったほうが得です。

そして、まさにこれが資本主義の自己増殖ということです。
株主から集めた金を事業資金にして利益を上げ、その利益を再投資して更なる利益を上げ、ということを繰り返すことで、最初のお金が何倍にも増殖していきます。
このサイクルがうまくいっている限り、株主は多くの配当金を求めません。なぜなら、会社に運用を任せたほうが得だからです。

高配当株は、この資本主義のサイクルにうまく乗ることができていません。
高配当株投資を選好する人は、目先の配当金につられて高配当株に投資するのが合理的な投資行動かどうかをよく考えるべきです。

また、NISA口座で高配当株を買うこともまた合理的な投資行動とは言えません。
なぜなら、配当金を出すということは、会社の清算価値が配当金の分だけ減少することを意味するからです。
株価は、理論的には、

会社の清算価値÷発行済株式総数

で求められます。

株式会社が配当金を出すと、その分だけ会社の清算価値は減少するため、株価もまた減少します。
冒頭の記事では、

株価上昇はあまり期待できない。

と記載されていますが、高配当や株主優待をしなければ、その分だけ株価は上昇しているはずです。

ライオン工業の予想配当利回りは年5%です。
ライオン工業株を120万円分購入すると、毎年6万円の配当金が期待できます。
しかし、仮にライオン工業が配当金を出さなければ、ライオン工業の清算価値はその分だけ上昇するため、株価は126万円に上昇しているはずです。

つまり、NISA口座で株価上昇が期待できない高配当株を買ってしまうと、非課税運用額は常に120万円になりますが、配当金を出さずに株価が年5%上昇する銘柄を買えば、非課税運用額は1年目が120万円、2年目が126万円、というように、課税運用額が毎年5%ずつ増えていくのと同じことになります。

このように、NISA口座で高配当株を買うということは非課税運用額が毎年目減りすることを意味するため、合理的な投資行動とは言えないと考えます。


しかも、個別株を買うと、その会社と運命を共にすることになります。
当たれば大きなリターンを得ることができますが、外れれば最悪はゼロ円になってしまいます。

お金がたくさん余っている富裕層であれば個別株投資をするのもよいでしょう。
なぜなら、失敗しても、また別のお金を投資することで失敗を取り戻すことができるからです。
しかし、普通の人は失敗すればそれでおしまいです。
なぜなら、普通の人には失敗した後に再チャレンジするだけのお金がないからです。

そのため、私は、つみたてNISAはもとより一般NISAであっても、配当金を出さないインデックスファンドを買うべきであると考えます。

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コメント

No title

いつも楽しく読ませてもらってます。

冒頭のクイズは男爵さんと同じ受け止め方だったので、両方バツといういじわるクイズかと思ったのですが、違ったのですね

他の記事のタイトルを見る限り、書かれてる方は高配当個別株を担当されてる方のようですのでポジショントークかなと思いました

どういう意図で書かれた記事かちゃんと考えながら見ないといけませんね

No title

コメントありがとうございます。

>書かれてる方は高配当個別株を担当されてる方のようですのでポジショントークかなと思いました

悪気があって書いているわけではなく、ご本人はそう信じて書いているだけに、余計にたちが悪いと思います。
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