「株式50:債券50」よりも「株式50:キャッシュ50」

ご質問をいただきました。


いつも楽しく勉強をさせて頂いております。
私は40代後半のほぼ投資初心者ですが、現在、預金6000万円分を60か月に分散して積立投資にまわしているのですが、またまた悩んでいるので、たわらさんのアドバイスを頂ければと思いご質問をさせて頂きました。
よろしくお願いいたします。
以前、楽天証券でスリムオールカントリーとスリム先進国債券を50:50で積み立てていましたが、コロナショックでバランスがかなり崩れたのでオールカントリーを多く購入してリバランスをしていったのですが変動率が大きく数か月後には先進国債券を多く購入することになり、これをこの先数十年続けていくのは難しいと考え、セゾングローバルバランスファンドに変更し積み立てているのですが、月次報告を確認すると、オールカントリーと先進国債券50:50の騰落率を比べると信託報酬の差以下ですがリターンが悪いので気になってしまいます。
もちろん配分も違いますし、自分の納得したアセットバランスでほったらかし運用をして貰っているのですが、松井証券のロボアドバイザーでスリムオールカントリーとスリム先進国債券を50:50で積み立てて自動リバランスをして貰った方がリターン大きくなるのでしょうか?
それともリバランスをしたときに利益が出ていれば税金を払うので結局リターンはそれほど変わらないのでしょうか?
セゾン投信はインデックスではないのでしょうが、ほぼインデックスと思っていますので低コストを重視するべきなのか良く分かりません。
また、ネットで配分変更が簡単にできる松井証券だとすぐに配分を変更してしまいそうな不安もあります。
あと楽天証券で積立てつつ、自分で定期的にリバランスは私には絶対無理です・・・利益が出ているものを簡単には売れません!
長くなりましたが、どうかアドバイスをお願いいたします。
よろしくお願いいたします。





※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●ヤマゲン先生の「長期投資を成功させる方法」
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2008.html



1月24日20時00分から1月28日1時59分まで、楽天市場で買い回りセール(10店舗でポイント+10倍)が開催中です。
●楽天市場でこれを買え
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1987.html




新着記事通知用のツイッターアカウントはこちら。
https://twitter.com/tawaradanshaku


広告

まず、考えなければならないことは、

株式50:債券50

という配分比をなぜ採用したのかという点です。

私は債券投資に否定的であり、リスク資産はたわら先進国株100%にすることを推奨しています。

質問者は、
コロナショックでバランスがかなり崩れたのでオールカントリーを多く購入してリバランスをしていったのですが変動率が大きく数か月後には先進国債券を多く購入することになり、これをこの先数十年続けていくのは難しいと考え、セゾングローバルバランスファンドに変更し積み立てている

と述べています。

しかし、自分でやらないから気づかないだけであり、セゾングロバラ内部では同じこと(新規資金では債券だけを買っている)をしています。

また、外国債券は、外国株と異なり、為替リスクをもろに受けますので、7~8割程度の為替ヘッジをかけるべきであると言われています。
その意味では、外債に為替ヘッジをかける楽天インデックスバランスファンドが正しく、為替ヘッジをかけないセゾングロバラは正しくありません。自分でスリム先進国債券を買うのも正しくないことになります。

しかし、楽天インデックスバランスファンドは、一挙に3種類を投入したせいで人気を集めることに失敗しています。
純資産額が悲しいほど少ないことから(株式50:債券50の均等型は14億円)、投資対象にするのは躊躇します。

米国株と米国債券でよければ、USA360という選択肢もあります。
USA360では債券部分は先物を利用しているため、為替リスクを受けません(正確には、為替リスクを受けるのは証拠金部分に限定されます)。
USA360の純資産額は74億円です。安定運用の一応の目安である100億円には達しませんが、そこそこの規模です。
USA360のリターンは、コロナショックでは他ファンドの追随を許さない抜群のリターンを誇りました。

複数の投資信託を保有するときには、年1回の売却を伴うリバランスが必須です。
リバランスができないのであれば、複数の投資信託を保有すべきではありません。
そこで、事前に設定した日に売却を伴うリバランスをしてくれるサービスがある松井証券の投信工房を利用することが考えられます。
しかし、
リバランスをしたときに利益が出ていれば税金を払うので結局リターンはそれほど変わらないのでしょうか?

売却を伴うリバランスをすると、儲かっているファンドを売却し、儲かっていないファンドを買い増しすることになります。
その過程で儲かっているファンドの利益を確定させることになるため、確定利益×20.315%が譲渡所得税として徴収され、永久に失われてしまいます。

低コストインデックスファンドを組み合わせ、自分でリバランスをして税金を払うほうが得なのか、信託報酬が高いバランスファンドを保有して税金を払わないほうが得なのかは、私には分かりません。

株式50:債券50にこだわる理由がなければ、スリム8資産均等バランスを選択するのも一つの方法です。
信託報酬は税抜0.14%と激安です。
ただし、リートが気になります。

また、株式50にはこだわるけれども債券50にはこだわらないのであれば、株式50:キャッシュ50で保有するのも一つの方法です。
株式が50を下回ったら50になるように株式を買い増しし(毎月の積立金を株式に全額投入するほか、これまで積み増していたキャッシュでも株式を買う)、株式が50を上回ったらキャッシュを積み増ししていく(株式は売らないでそのままにしておく)という方法であれば、心理的な抵抗はそれほどないでしょう。

しかし、この方法は、突き詰めれば、「時価総額比の株式インデックスファンドの基準価額は右肩上がりに上昇していく」という信頼感があることを前提にしています。
この信頼感があるからこそ、「株式インデックスファンドは利確しなくても大丈夫」と思うことができるわけです。
だとするならば、株式50:キャッシュ50にしてキャッシュを積み増す必要はなく、リスク資産は時価総額比の株式インデックスファンド100%にして、ひたすら買い増していけばいいだけではないかと思うのです。

というわけで、私ならば、毎月100万円ずつたわら先進国株を買っていきます。

ただ、毎月100万円ずつたわら先進国株を買うのが怖くてしたくない(もっとリスクを減らしたい)と思うのであれば、初月は、たわら先進国株を50万円買い、残りの50万円は楽天銀行の普通口座に入れます。

次の月の100万円は、配分比が50を下回ったほうに重点的に投入し、全体としてたわら先進国株50:キャッシュ50の配分比になるようにします。
どちらか一方に100万円を投入しても50:50にならないときは、その月で調整完了するのはあきらめ、翌月の100万円で調整できることを期待します。

初月に決めた年1回のリバランス日が来たら、

(1)たわら先進国株が50を超えていたら、何もしない(以後の毎月の100万円は、たわら先進国株が50に下がるまで、ひたすらキャッシュを積み増しする)。
(2)たわら先進国株が50を下回っていたら、50になるまでキャッシュを崩して買い増しする。

というようにして、たわら先進国株の売却による譲渡所得税が発生しないようにします。


このようにすることで、最善(リスク資産はたわら先進国株100%にする)ではないものの、リスクを抑えつつ最善に近い投資ができるのではないかと考えます。

広告

コメント

No title

お忙しい中、早速のアドバイスを有難うございます。

まず、リスク資産の配分がなぜ株式50:債券50なのかですが、歳=債券の割合と聞いたことがあるので、myINDEXというサイトの資産配分ツールを使ってリターン・リスク・シャープレシオを調べて決定しました。
たわらさんが選択の一つと言われていたスリム8資産均等の方がリターン・リスク・シャープレシオともに成績が良かったのですが、配分があまり好きになれないので時価総額荷重の株式50:債券50としました。
あと、楽天バランスファンドも少し考えましたが、たわらさんがご指摘のとおり純資産額が少なすぎるので資産のメインをこちらで運用することは選択肢に入りませんでした。

あとすみません、質問で詳しく書いていなかったのですが、私はリスク選好度がかなり低いと思っていますので、リスク資産以外に5年間分の生活費は現金でキープする予定です。

それを踏まえて、たわらさんからおススメして頂いた株式50:キャッシュ50と、株35:債券35:キャッシュ30を比較してみたところ、リスク・リターン・シャープレシオともに大きな差がないように思えました。
しかし、リーマンショックやコロナショックのようにすべての資産が暴落に巻き込まれたら、キャッシュ50%が非常に安心感が得られるのでないかとも思います。
投資についてあまり詳しくないので、もう少し調べて配分を変更するか、そのまま運用するか決めようと思います。
たわらさんからの最後の運用アドバイスは私でも出来そうなので、配分を変更したときは参考にさせて頂きます。
あと株式部分ですが、私のリスク選好度が低いからか、もしくは取りこぼしをしたくないからなのか、先進国株式ではなくオールカントリーを選択すると思います。どうしても全部買いたくなってしまいます。

沢山のアドバイス本当に有難うございました。
これからも、たわらさんのブログを楽しみにしていますので、これからもよろしくお願いいたします。

No title

楽天証券で毎月5万円を楽天カードで積み立てています。加えて、毎月50万円を積み立てする場合、tsumiki証券ではなく、SBI証券でたわらを買うのが最適ですか? 楽天証券でたわらを55万円積み立てのうち、5万円を楽天カード、50万円を現金というのができれば、楽天証券がいいですか?

No title

コメントありがとうございます。

>質問で詳しく書いていなかったのですが、私はリスク選好度がかなり低いと思っていますので、リスク資産以外に5年間分の生活費は現金でキープする予定です。

5年分の生活費とは別に、100万円の投資資金のうち50%をキャッシュで保有し、投資信託と50対50でリバランスすればよいと思います。
少なくとも債券を保有するよりも安心できます。

>株式部分ですが、私のリスク選好度が低いからか、もしくは取りこぼしをしたくないからなのか、先進国株式ではなくオールカントリーを選択すると思います。

それでよろしいのではないでしょうか。

先進国株でも全世界株でもリターンに大差はありません。重要なことは、暴落時に信頼できるものを買うということです。


>毎月50万円を積み立てする場合、tsumiki証券ではなく、SBI証券でたわらを買うのが最適ですか? 

私ならば、楽天証券でたわら先進国株を買います。

>楽天証券でたわらを55万円積み立てのうち、5万円を楽天カード、50万円を現金というのができれば、楽天証券がいいですか?

楽天証券はカード投資は全く別枠ですので、同日に積立設定をすることができますし、配当ありなしで分ければ、同じファンドを同じに購入することもできます。

毎月55万円ということならば、毎月1日に55万円を一括して投入してもよいし(これが最もリターンが高くなるはずです)、1日、5日、10日、15日、20日、25日の6回に分けて9万1666円ずつ(1日は楽天カード投資5万円+4万1666円)投入してもよいでしょう。
非公開コメント

広告

プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

新着記事通知用のツイッターアカウントはこちら。
https://twitter.com/tawaradanshaku

インデックス投資家必読の書

ブログ記事検索

他の投信ブログはこちら

管理