記事は、たぱぞうさんを非常に推しています。
記事によると、たぱぞうさんは、
(1)今年だけで米国株に1億円以上を投じた。3月のコロナショックではS&P500ETFを一気に買い進め、年初来のリターンは3割を超えた。
(2)5月にアリババを買い、夏には3000万円近い利益をあげた。
(3)BMWをキャッシュで買った。
ということです。素晴らしいですね。
たぱぞうさんのブログ(2020.5.17)を見てみると、
間違ってもコロナショックで一撃リターンを得て、それでBMWのSUVを買ったなどとは言えません。BMWはSAVというらしいですけどね。と喜んでいます。
たぱぞうさんは太陽光発電の会社を持っています。きっと、各地にある複数の発電所をパトロールするためにBMWのX3が必要だったのでしょう。
私も会社名義でベンツを買いたいと思っていますが、投資信託を保有するだけの資産管理会社だと税務署への説明が大変なことから、5年程度の時間をかけて形を整えようと考えています。
それはさておき、たぱぞうさんはコロナで3割儲けてBMWを買ったわけですが、利確をせずに保有し続けたほうがもっと儲かったはずです。
なぜなら、インデックス投資は史上最高値を更新し続けることに賭ける投資方法だからです。
たぱぞうさんは、S&P500ETFの一撃リターンでBMWを買ったり、アリババを売り抜けて3000万円を儲けることができたわけですが、我々にはそのような能力はありませんので、
入金力(より早期に、より多額のお金をリスク市場に投入する)
を高め、いったん購入したものは絶対に売らないという泥臭い投資を続けるしかありません。
ただ、インデックス投資のいいところは、
指数を信じ続ける限り、いつか必ず報いてくれるという点です。
例えば、たわら先進国株は、2020年2月21日に15177円の史上最高値をつけた後、コロナショックに巻き込まれ、2020年3月24日に9825円の底値をつけました。現在の基準価額は15679円であり、かつての史上最高値を更新し続けています。
仮に9825円で買って現在まで持ち続けたとしたならば、含み益は59.58%に達しています。
これは、たぱぞうさんの3割の一撃リターンの2倍です。
また、コロナショックに気絶して何も売買せずに過ごしていたとしても、2月21日の15177円が12月30日の15979円に増えたことになります。
リスクをとって大きな勝負をしていない以上、大きなリターンを得ることはできません。それでも着実に資産を増やすことができています。
しかし、コロナショックにびっくりしてパニック売りしてしまった人は、損を確定させただけで、その後に急回復した相場の恩恵を受けることはできませんでした。
我々は、投資の能力がなくても、指数を信じることはできます。
今年1年を振り返り、
自分は果たして指数を信じ抜くことができたのかどうかを考えてみるのも面白いかもしれません。
コメント
No title
元々トレード好きで2019年の上昇相場を取り逃がしていてキャッシュポジションが潤沢だったので大きく底で買えたということでしょう。
その後は2番底は到来せず悔しい思いもしたと思います。
つまり、2019年~2020年の2年間トータルリターンでは男爵さんはじめガチホ組と比べると大きく劣後していると思われます。
都合の悪いことは・・・なんでしょう(笑)
2020/12/31 18:55 by ぽんすけ URL 編集
No title
>当時、彼はブログの中でS&P500ETFが半値戻しを達成して2番底懸念があるので利確した、と書いていました。
私もそう思っていました。
タイミング投資は難しいものです。
>2019年~2020年の2年間トータルリターンでは男爵さんはじめガチホ組と比べると大きく劣後していると思われます。
ただ、たぱぞうさんはアリババで3000万円も儲けているそうですので、素晴らしいです。
とはいえ、その後のアリババの状況を見ると、損を回避できたのは単に運が良かっただけではないかとも思われ、アクティブ投資のおそろしさを改めて思い知らされました。
私も、たぱぞうさんのように太陽光発電をやっておけば法人名義でベンツを買えたことを思うと、残念でなりません。
2021/01/01 02:15 by たわら男爵 URL 編集