私は、先進国株インデックスファンドへの均等額積立投資を推奨しています。
先進国株インデックスファンドを信託報酬の安い順に並べると、
1、
スリム先進国株 税抜0.093%
※500億円を超える部分は0.09145%、1000億円を超える部分は0.0899%。
2、
ニッセイ外国株 税抜0.093%
3、
たわら先進国株 税抜0.0999%
となります。
注記したとおり、スリムシリーズは、信託報酬について「純資産額スライド制」を採用しており、500億円ないし1000億円を超えた部分の信託報酬が自動的に引き下げられます。
そのため、最近では、先進国株の分野に限らずスリムシリーズに資金が集中する傾向にあります。
上記3ファンドを純資産額順に並び替えると、次のとおりです。
1、
ニッセイ外国株 2224億6500万円
2、
スリム先進国株 1502億5600万円
3、
たわら先進国株 823億5800万円
ニッセイ外国株は、既にスリム米国株に純資産額を抜かれてしまったわけですが、スリム先進国株にも猛追されていることが分かります。
とはいえ、上記3ファンドの信託報酬差は微差です。
後は好みの問題であり、「
このファンドであれば、暴落後も売らずに保有し続けることができる」と思えるファンドを選べばいいでしょう。
【参考記事】
●たわら先進国株に勝るファンドはないhttp://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1765.htmlところで、私は、SBI証券でインデックスマラソンをしています。
インデックスマラソンとは、選ばれし16ファンドの毎営業日100円積立てをしてその騰落率を比べてみようという企画です。
私は、2020年12月29日を含めて278~280営業日(ファンドによって営業日が異なる)のインデックスマラソンをしてきました。
スリム先進国株の1500億円到達を記念し、結果発表をします。

これを見て真っ先に気付くのは、
楽天レバレッジバランス(USA360)のリターンが最もよいということです。
USA360は、コロナショック直後は他のファンドを圧倒する素晴らしいリターンをあげていましたが、その後の相場の急回復期に追い付かれてしまいました。
ただ、それでもなお最高のリターンをあげているファンドであることは間違いないため、顧客の支持を集め、純資産額も68億1700万円に増えています。
これに対し、元祖レバレッジバランスファンドであるグローバル3倍3分法は冴えません。
米国株に目を向けると、
信託報酬が最も高いはずの楽天全米株のリターンが最も高いという結果になっています。
楽天全米株の投資先はVTI(全米の大中小株)であり、その他の2ファンドはS&P500指数(米国の超大型500株)ですので、投資先の差なのかもしれません(ただし、両者の相関関係は99%以上であり、どちらに投資してもほぼ同じリターンが得られると言われています)。
同じS&P500指数をベンチマークとする
SBIバンガードS&P500とスリム米国株はほぼ同じリターンです。
SBIバンガードS&P500が新規設定されたばかりで純資産額も少ないことを考えると(スリム米国株の純資産額は2286億円、SBIバンガードS&P500の純資産額は1020億円)、SBIバンガードS&P500の優秀さが際立ちます。
本命の先進国株インデックスファンドを見てみます。
リターンは、
ニッセイ外国株→たわら先進国株→スリム先進国株の順番になりました。
この3ファンドではたわら先進国株の信託報酬が最も高いわけですが、リターンでスリム先進国株を抑えたということは、
(1)たわら先進国株の運用技術が優れている
(2)信託報酬差を上回るほどたわら先進国株の運用コストが安い
(3)これら両方
の可能性が考えられます。
もっとも、スリム先進国株には膨大な新規資金が流入し続けていることから、それがリターンを押し下げた原因であると考えたほうがフェアかもしれません。
純資産額が少ないとコスト増の原因となりますが、ある程度の規模になった後は、今度は逆に急増ないし急減がコスト増の原因になります。
急激な資金流入が続いているスリム先進国株の今後のリターンがどうなるか楽しみですね。
※前回(スリム先進国株1000億円到達記念)のスリム先進国株とたわら先進国株のリターン差は0.03%でしたが、今回のリターン差は0.07%であり、両者のリターン差は拡大しています。
さて、ここからがタイトルのお話です。
このブログで何度もお伝えしているとおり、
インデックス投資の必勝法は入金力(より早く、より多額のお金をリスク市場に投じること)です。
なぜなら、より早く、より多額の資金をリスク資産に投入することで、リスクにさらす資金量を増やすことができ、より大きなリターンを期待することができるからです。
ということは、積立投資よりも一括投資のほうがより高い確率で儲かることになります。
しかし、お金をリスク市場に投じた後、ビビッてリスク市場から撤退したのでは意味がないため、
一括投資できる余剰資金がある人であっても、60等分して60か月かけて買うべきです。
そして、60か月かけてたわら先進国株を買うとしても、その月の中でいつ買うかですが、インデックス投資の必勝法からすれば、
毎月1日にその月の投資資金の全額を投じることが最も高いリターンを得る方法となります。
また、積立投資のお金を毎月の給料から出す人は、給料をもらった直後に全額を投じるべきです。
しかし、私は、毎営業日積立が好きです。
毎日数%が動くジェットコースター相場で毎営業日積立をしていると、毎日の相場を全て拾うことができるため、騰がっても下がっても幸せになることができるからです。
相場が下がれば、積立金額が同じでもより多くの口数を購入することができて幸せになれます。
相場が騰がれば、同じ積立金額で購入できる口数は少なくなりますが、既保有ファンドの時価総額が増えて幸せになれます。
もっとも、私は、毎営業日積立が好きだと言っても、楽天カード投資をするため、1日(楽天カード投資)、11日(特定口座)、21日(特定口座)の毎月3回5万円ずつの均等額積立投資になってしまっています。
楽天カード投資は非常に有利であるため、利用し尽くさなければなりません。
楽天カード投資を最大限利用すると、積立日と積立金額が毎月1日5万円に固定されてしまって毎営業日積立ができないことになりますが、自身のこだわりよりも目先の小銭を私は選びます。
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