SBIアセットマネジメントは、米国ETFを買うだけファンドとして「雪だるまシリーズ」を運営しています。
この雪だるまシリーズは、信託報酬の引き下げに最も貢献したファンドといえます。というのは、雪だるまシリーズが単独最安値を更新すると、スリムシリーズが雪だるまシリーズの信託報酬に同率値下げをすることが何度か繰り返されてきたからです。
※スリムシリーズは、雪だるまシリーズの
税抜の実質信託報酬に同率値下げをしています。
雪だるまシリーズの実質信託報酬は、「信託報酬+米国ETFの経費率」ですが、このうち米国ETFの経費率には消費税がかからないため、
税込の実質信託報酬では依然として雪だるまシリーズが単独最安値となっています。
しかし、雪だるまシリーズの最大の弱点は、投資先の米国ETFが日本人にとってはなじみがないものであったという点でした。
しかも、雪だるま新興国株を除き、投資先のETFは雪だるまシリーズのベンチマークとは異なる指数をベンチマークとしています。率直に言って、インデックスファンドとして筋がよいとは言えません。
さらに、「雪だるま」というネーミングが奇をてらいすぎており、自分の財産を預ける先としての安心感に欠けます。
このような理由で、雪だるまシリーズの純資産額は伸び悩んでいました。
SBIアセットマネジメントも雪だるまシリーズの失敗を色々と反省し、社運を賭けて投入したものが本ファンドだったのではないかと私は考えています。
ところで、モーニングスターによると、インデックスファンドのうち純資産額が1000億円に到達したものは、次の13ファンドしかありません。
1、ダイワ J-REITオープン(毎月分配型) 3287億5100万円
2、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 2242億2700万円
3、
ニッセイ 外国株式インデックスファンド 2198億7700万円
4、インデックスファンド225 1935億4800万円
5、
楽天・全米株式インデックス・ファンド 1721億2500万円
6、DIAM 世界リートインデックスF(毎月分配型) 1699億7700万円
7、
ニッセイ 日経225インデックスファンド 1605億0700万円
8、
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 1482億7300万円
9、MHAM 株式インデックスファンド225 1447億8600万円
10、日経225ノーロードオープン 1402億8300万円
11、野村 世界6資産分散投信(分配コース) 1162億4600万円
12、新光 J-REITオープン 1082億8000万円
13、
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 1000億0700万円
上記13ファンドのうち、低コストファンドは6ファンド。
ほぼ半分です。
本ファンドは12月24日付けで1000億円ファンドの仲間入りをしました。
本ファンドの直近の目標は1500億円超えの楽天全米株(1700億円)であり、その後は2000億円超えのスリム全米株(2200億円)を目指すことになります。
私は、米国株の相場が好調であるという条件付きではありますが、本ファンドの純資産額が2000億円超えを達成することは時間の問題であると考えます。
がんばれSBIバンガード。
コメント