【大改悪】kyash、ポイント付与は月額5万円利用分まで

kyashは、プリペイドカードです。
プリペイドカードと言っても、事前チャージの必要はありません。事前に他社クレジットカードを登録しておけば、決済の都度、登録カードから自動チャージがなされるため、普通のクレジットカードのように利用することができます。

kyashのメリットは、

(1)kyash自体も決済額の1%のkyashポイントを付与してくれること
(2)登録カードのショッピングポイントがたまること
(3)バーコード決済の支払カードにすると、(1)+(2)+バーコード決済のポイントの三重取りができること

の3点です。

ちなみに、2021年4月30日まで還元率3%キャンペーンを開催中のVisaLINEPayカードは、kyashに登録してもLINEポイントを付与しないため、kyashに登録する実益はありません。



●【完全版】QUICPayで還元率5%(上限なし)のクレジットカード(セゾンパール)が爆誕
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1938.html




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kyashの最大のメリットは、ポイントの二重取りや三重取りができることです。
kyashポイントがもらえないのであれば、わざわざ他社クレジットカードをkyashに登録する必要はなく、他社クレジットカードをそのまま利用すればよいだけということになってしまいます。

しかし、本日、この根幹部分が改悪されてしまいました。

実施日 2020年12月11日
変更内容 ポイント付与の対象になる月額利用上限額が12万円から5万円に引き下げ
https://news.kyash.co/post/636270936348393472/20201201

今回の改悪により、12月11日以降は、毎月5万円を超えてkyashを利用する意味がなくなりました。
しかも、kyashを最大限に利用しても得する金額はわずかになりました。


還元率1%の有料カード 毎月500p×12か月=6000円相当(変更前は1万4400円相当)
還元率0.5%の無料カード 毎月250p×12か月=3000円相当(変更前は7200円相当)


この改悪は、ショッピングされればされるほどkyashが損をしているということを意味しています。
しかも、変更日までわずか10日しかありません。これほど急に大改悪を発表すると、顧客の不安を招くリスクがあります。
それにもかかわらずやったということを我々は重く受け止めるべきです。

さらに、kyashは次の改悪も発表しました。


2020年12月8日(火)より、指定金額を登録カードから入金する機能を廃止いたします。月や週の予算を設定し、あらかじめ入金するという使い方をされていたお客さまにおかれましては、今後は銀行口座入金をご利用ください。
なお、決済における残高の不足時に、リンクしたカードを使って差額の決済が行われる機能(カードリンク機能)は引き続きご利用いただけます。



この改悪の実施日は更に急です。わずか7日後です。
登録カードからkyash残高に入金すると、kyashは登録カード会社に対して手数料を支払わなければなりません。

つまり、kyashは「できるだけ登録カードでは決済してほしくない(手数料を支払いたくない)」と考えていることが分かります。
しかし、これだけでは顧客は何も得をしません。
そこで、kyashは顧客を動かすため、次の2点の施策を導入しました。


(1)銀行口座からチャージしたkyash残高決済をすれば、月額12万円利用分までポイントを付与する。
(2)銀行口座からkyash残高にチャージすると、年利1%の利息を付与する。


これにより、銀行口座からkyash残高への入金を促し、顧客が登録カードを利用することを抑制することができる、そう考えたのでしょう。
しかし、kyashそのものの還元率は1%しかありません。銀行口座からkyash残高にチャージしても他社クレジットカードのポイントは付与されないため、他社クレジットカードの還元率が1%以上であれば、あえて銀行口座からkyash残高にチャージしてkyashを利用する実益がないことになります。
そして、還元率が1%のクレジットカードなど、ざらに存在します。

そうすると、kyashの今回の施策に乗る人は、クレジットカードを作ることができない人ではないかという予感がするのです。
ただ、クレジットカードを作れない人でもデビットカード(銀行が発行するもので、普通預金残高の限度で利用することでき、利用後は直ちに普通預金残高から引き去られるというもの)を利用することはできます。
このように考えると、私にはkyashの今回の施策が成功するとは思えません。

実は、私は無料カードを持っています。
今年の春に旅行代金を3万円ほどkyashで支払った後に新型コロナの影響で旅行をキャンセルしたところ、このお金がkyash残高に戻ってそのままになっています。
来年4月にVisaLINEPayカードの還元率3%が終了するため、来年5月以降に使おうと考えていましたが、kyashがこのような状態だと非常に不安です。

ツイッターを見ると、kyash残高の上限100万円を入金して1%の利息を稼ぐと言っている人がいます。
よくそんな怖いことをしようと思えるなと感心しつつ、私は私の3万円をどう逃がすかを悩んでいるところです。

ちなみに、預金目的でkyashを利用すると、kyash残高が没収されます。
なお、預金目的でkyashを利用しているかどうかを判断するのはkyash社ですし、kyash社はなぜ預金目的と判断したのかを顧客に説明する義務を負いませんし、kyash社は事前予告なく突然アカバンすることができます(という内容の規約に我々は同意してしまっています)。

●Kyashバリューアカウント利用規約
https://kyash.co/legal/terms/value-account
第2条
第5項  「Kyashバリュー」とは、当社が発行する、原則として現金の払戻しが禁止される、資金決済法上の第三者型前払式支払手段をいいます。
第22条
利用者は、本サービス等を利用するにあたり、本規約の各条項に規定する他、以下の各号に該当する行為を行なってはならないものとします。なお、当社が禁止する行為は本規約の各条項に規定するものも含まれ、以下の各号に限られるものではありません。
(2) 預金目的で本サービス等を利用する行為
第23条
第1項 当社は、利用者が、前条の規定に違反した場合、又は違反するおそれがあると当社が判断した場合、もしくは以下の各号のいずれかに該当する場合、当該利用者による本サービス等(本アプリ、本カードも含まれます。)の利用の停止、中止、アカウントの削除、本サービス等からの退会、Kyashバリューの失効、その他当社が必要と判断する措置を、当該利用者への事前の通知なく講じることができるものとします。
第2項 当社が、必要に応じ、前項の措置を講じたことに対しての説明は行いますが、説明する義務を負うものではありません。また、当該措置を講じたことにより利用者に損害その他不利益が生じた場合でも、当社は一切その責任を負いません。
第4項 前項に加え、第1項の規定に基づきKyashバリュー会員のKyashバリューアカウントが削除され、又は本サービス等からの退会処理がなされた場合、当該Kyash会員が保有するKyashバリューは、全て、理由のいかんを問わず、各削除・退会処理時点において消滅するものとします。


【2020.12.4追記】
コメント欄で、kyashバリューとkyashマネーは違うというご指摘をいただきました。
確かにご指摘のとおりであり、送金や出金ができるのがkyashマネー、できないのがkyashバリューということのようです。
しかし、kyashマネーもバリューと同じようにアカバン没収の対象です。

●Kyash送金サービス利用規約
https://kyash.co/legal/terms/money-account
第2条 
第5項 「Kyashマネー」とは、当社が発行する、商品代金等の決済、送金、現金引き出しが可能な電子マネーをいいます。
第26条 利用者は、本サービス等を利用するにあたり、本規約の各条項に規定する他、以下の各号に該当する行為を行なってはならないものとします。なお、当社が禁止する行為は本規約の各条項に規定するものも含まれ、以下の各号に限られるものではありません。
(2) 預金目的で本サービス等を利用する行為
第27条
第1項 当社は、利用者が、前条の規定に違反した場合、又は違反するおそれがあると当社が判断した場合、もしくは以下の各号のいずれかに該当する場合、当該利用者による本サービス等(本アプリ、本カードも含まれます。)の利用の停止、中止、アカウントの削除、本サービス等からの退会、Kyashマネー及びKyashバリューの失効、その他当社が必要と判断する措置を、当該利用者への事前の通知なく講じることができるものとします。
第2項  当社が、必要に応じ、前項の措置を講じたことに対しての説明は行いますが、説明する義務を負うものではありません。
第4項 前項に加え、第1項の規定に基づきKyash会員のKyashマネーアカウントが削除され、又は本サービス等からの退会処理がなされた場合、当該Kyash会員が保有するKyashマネーは、全て、理由のいかんを問わず、各削除・退会処理時点において消滅するものとします。

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コメント

No title

解説ありがとうございます。改悪悲しいです。

個人的には事前入金はせず、クレカと紐付けた支払いは5万円を超えても続けようと思っていますが、理由は決済した直後に履歴が残るからです。
クレカの明細は時間がかかるため、Kyashを通した方が家計の把握に便利なのです……そんな人もいます、というご参考まで。

とはいえ、履歴がすぐ出てくれさえすればいいので、他の決済手段が優先ではあります。(LineVisaカードはLineですぐ履歴が飛んでくるので重宝しています)

No title

コメントありがとうございます。

>個人的には事前入金はせず、クレカと紐付けた支払いは5万円を超えても続けようと思っていますが、理由は決済した直後に履歴が残るからです。

そうなると、改悪は身に沁みますね。
残念でした。

No title

kyashはそのうち利用しようと考えているうちにどんどん改悪されていきました。
発行が有料になった時点で微妙だとは思っていましたが、作らなくて正解でした。

No title

酷い改悪ですね
自分はWポイントとクイックペイが使えたので使用していましたが今後は使用しないです
履歴を残して使用するならRevolutカードのほうが良いと思います
複数のカードを持てるし、スイカへのチャージもできる VISAタッチにも対応しているのでお勧めです
ポイントではなく利便性ならこちらになると思います

No title

RevolutはMoneyFowardが対応してないのが惜しいですね

No title

コメントありがとうございます。

>kyashはそのうち利用しようと考えているうちにどんどん改悪されていきました。

残念ですよね。
オリガミの二の舞にならないか心配です。

>履歴を残して使用するならRevolutカードのほうが良いと思います

2020年10月に日本で一般開放されたもののようですね。

履歴を残し、ポイントもウマウマできる簡単な方法は、スマホ決済系のサービスを利用することです。瞬時に履歴が反映されます。
auPAYプリペイドカード(マスターカードの加盟店で利用可能)を利用すると、アプリの利用履歴に瞬時に反映されるため(今アマギフを買って試してみました)、お勧めです。

>RevolutはMoneyFowardが対応してないのが惜しいですね

auPAYプリペイドカードであれば対応しています。


au PAY(コード支払/プリペイドカード)
https://moneyforward.com/active_services

履歴についてご助言頂き、皆さまありがとうございます。
それぞれ見に行ってみます。

No title

銀行口座などから入金した残高のみが残高利息の対象で、銀行から入金した分はkyashマネー、利息やクレジットカード入金分はkyashバリューなので、預金目的の利用などの規約違反で消滅する可能性があるのは利息分だけですね。

No title

コメントありがとうございます。

>銀行から入金した分はkyashマネー、利息やクレジットカード入金分はkyashバリューなので、預金目的の利用などの規約違反で消滅する可能性があるのは利息分だけですね。

本文に追記しましたが、kyashマネーもアカバン没中の対象になります。
リスキーすぎて鳥肌が立ちます。

No title

自分もkyashを利用しており、今回の変更で何が変更になったのかよく分からない状態でしたので、こちらの記事が大変参考になりました。

自分は毎月の支払いが4万円ほどなので自動入金をすればまだ使うことができると思っていますが…。

他の記事で、「銀行からの入金に対応というのはモバイルバンキング的な位置づけを狙っているのでは」という内容を目にしましたが、そもそもkyash側は預金目的を禁止しているんですね。

コンビニ弁当が小さくなったことに対し、「女性の声に配慮した量にしました」なんていう言い訳と同じように見えます。

今までのkyashモデルが限界にきている状況なのかもしれませんね。

No title

コメントありがとうございます。

>そもそもkyash側は預金目的を禁止しているんですね。

銀行業免許がないため、これを明示しておかないとひどい目にあうのでしょうね。

kyashの社長は次のようにコメントしています。

鷹取氏によると、中長期的には給与の受け取り(ペイロール)や投資、保険商品の提供など、銀行などが持つさまざまな金融サービスの提供が視野にあるという。とくに2021年は「与信、為替、融資、送金のところをしっかりと入っていきたい」(同)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c61c682d787316086f4e50ca63a90ea1cdccdfb?page=2


銀行業免許を取得する気がないということは、当局の審査に耐えられる財務状況の裏付けがないのではないかとの懸念がありますね。

メルペイ残高で貸付投資

kyashはもう泥船と思います。

ところで、同様なスキームの「メルペイ残高で貸付投資ができるファンド」も評価頂けないでしょうか。

No title

コメントありがとうございます。

>「メルペイ残高で貸付投資ができるファンド」も評価頂けないでしょうか。

メルカリに金を貸し、10か月後に101.66%が戻ってくるかもしれない(メリカリが潰れなければね)というものようですが、全く魅力を感じません。

ただ、私はメルカリの株主(IPOで当選後ホールド中)のため、多くの人がこのサービスを利用してメルカリに貢いでほしいものです。
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Painter:ますい画伯
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ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)は「たわら先進国株」を年初一括購入中。
●クレジットカードによる投信積立サービスを利用し、SBI証券・楽天証券・auカブコム証券で「たわら先進国株」を毎月5万円ずつ購入中。

●無リスク資産は、個人向け国債変動10とauじぶん銀行(金利0.2%)。

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