【基礎知識】市場の見えざる手

ご質問をいただきました。


男爵殿、いつもブログ拝見させていただいております。
質問です。不勉強で申し訳ありません。「市場の見えざる手」について教えていただけますでしょうか。
よろしくお願い致します。




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アダム・スミスは、「国富論」で次のように述べました。

人は自分自身の安全と利益だけを求めようとする。この利益は、例えば「莫大な利益を生み出し得る品物を生産する」といった形で事業を行うことにより、得られるものである。そして人がこのような行動を意図するのは、他の多くの事例同様、人が全く意図していなかった目的を達成させようとする見えざる手によって導かれた結果なのである。


私は、このブログで、しばしば「市場の見えざる手」という言葉を使います。
私がこの言葉を使うとき、次のようなイメージを抱いています。


そもそもの前提として、株に値段が付くということは、株を売る人と買う人がいることを意味します。

株を売る人は売ったほうが得だと思うからこそ売り、株を買う人は買うほうが得だと思うからこそ買うわけですが、ここで双方の認識に齟齬が生じます。
どちらかが正しくてどちらかが間違っていることになりますが、売買が1件しか成立しなければどちらが正しいかは簡単には分かりません。

しかし、多くの売買が成立するにつれて、売り手または買い手のどちらかが一方的に損をする値段ではなく、売り手も買い手も損をしない値段(売り手も買い手も適正だと納得できる値段)に収斂していきます。
これを逆に言うと、売り手も買い手も自身の利益を最大に得ようと切磋琢磨するわけですが、両者が切磋琢磨すればするほど両者が適正だと納得できる値段でしか売買が成立しないようになっていきます。
これを「市場価格」と言います。

ただし、市場価格が適正に形成されるためには、売り手と買い手が自由に売買できる市場が存在することが絶対に必要です。
十分な数の売り手と買い手を自由競争市場に放り込めば、自然と適正な市場価格が形成されていくことになります。
これを「市場の見えざる手」と呼んでいます。

インデックス投資の真骨頂は適正な市場価格にタダ乗りすることですが、そのためには多くのアクティブ投資が活発になされることで適正な市場価格が形成されることが極めて重要です。

というわけで、たまにアクティブ投資家をバカにするインデックス投資家がいますが、私はそれは間違いであると思っています。
なぜなら、はたから見て、どれほど不合理でバカげた投資判断をしているように見えたとしても、それは適正な市場価格が形成されるための貴重な肥やしになるからです。
また、はたから見て不合理でバカげた投資判断であると思われるような大胆な行動に出なければ、他の多数のアクティブ投資家(これを「市場平均」と言います)を出し抜いて大きな利益を得ることはできないでしょう。

市場の見えざる手が有効に機能するには、肥やしとなる多数のアクティブ投資家のしかばねが必要です。
我々は、多数のアクティブ投資家に感謝して、インデック投資の果実をいただかなければなりません。アーメン。

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コメント

男爵殿

質問への回答ありがとうございます。

市場価格と市場の見えざる手について非常によくわかりました。

ただ、以下の文をもう少し噛み砕いて説明頂けないでしょうか。

インデックス投資の真骨頂は適正な市場価格にタダ乗りすることですが、そのためには多くのアクティブ投資が活発になされることで適正な市場価格が形成されることが極めて重要


理解力に乏しく申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

No title

コメントありがとうございます。

>以下の文をもう少し噛み砕いて説明頂けないでしょうか。

時価総額比インデックスファンドは市場平均にタダ乗りします。
市場平均が適正に形成された市場価格の平均値でなければ、事前に想定した期待リターンを得ることができません(期待リターンは、市場平均が適正であることを前提として算出されます)。

そして、市場価格が適正に形成されるためには、多くの売買がなされなければなりません(市場の見えざる手)。
多くの売買がなされるためには、アクティブ投資が活況である必要があります。
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たわら男爵

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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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