【基礎知識】インデックス投資の出口戦略

投信ブロガーの河童さんが面白い記事を書いています。

●人気投信ブロガーのインデックス投資の出口戦略
https://secrets2mysuccess.net/index-fund-exit-plan/
投資信託の含み益はどれだけ大きくても、売却して現金化しなければ単なる口座上の数値でしかありません。数日後には含み益の大半がなくなっているかも知れないのです。
含み益がある時に売却して現金化する、つまり利益確定はいつすればいいのでしょうか。またいわゆるリタイア後の出口戦略はどうすればいいのでしょうか。人気投信ブロガーがどう考えているか、調べました。


上記記事の中で私の過去記事も取り上げられています。
ただ、2017年6月14日付けのもので、もう3年以上も昔のものです。

私のブログには検索窓が実装されており、ここに「出口戦略」と入力してキーワード検索すると11記事がヒットします。
懐かしい気持ちで確認したところ、「具体的にどうするか」を端的に述べたものはありませんでした。
そこで、今回は出口戦略の具体的な方法に踏み込んでみます。






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我々がインデックス投資をする目的は、リタイア後の生活費をまかなうためです。
そうすると、2つの心配事が発生します。


(1)リタイアする直前に大暴落が発生したらどうしよう
(2)リタイア後に大暴落が発生したらどうしよう


まず、大暴落の発生は心配しても仕方がないことです。
インデックス投資は20年以上の長期投資を前提とします。

「72の法則」というものがあります。
これは72を期待する複利で割ると2倍になる期間が分かるというものです。
投資の現実はそのとおりにはなりませんが、一応の目安にはなります。

期待リターンを年4%とすると、72÷4=18ですので、およそ18年で投資元金が2倍になります。
私が保有するインデックスファンド(たわら先進国株とVT)は2015年秋頃にほぼ一括購入したものです(正確には、個別株と高コストファンドを売却して、売却金で買い換えました)。
ほぼ5年間で、たわら先進国株は投資元金の1.58倍(含み益は時価の36.74%)、VTは投資元金の1.26倍(含み益は時価の21.06%)に増えています。
ちなみに、個人口座のたわら先進国株を売却し、同日、法人口座で購入したたわら先進国株は、投資元金の1.27倍(含み益は時価の21.66%)に増えています。

VTの購入は2015年秋にたわら先進国株が登場するまでの短い間でしたので、ほぼ一括購入でしたが、たわら先進国株は2016年に入ってからも購入していました(同日売買するには購入資金を一時的に用意しなければならず、マネックス証券の口座に入金した売却金をSBI証券の口座に送金しなければ次の同日売買ができないため、時間がかかったのです)。
2016年は株式相場が下落したため、たわら先進国株を安く仕込めることになり(その分、売却したファンドの確定益が少なくなり、余分な税金を払わずに済みました)、その結果としてVTの含み益よりもたわら先進国株の含み益のほうが多くなっています。
また、法人口座ではコロナショックで安く仕込めることになり(その分、個人口座で売却したたわら先進国株の確定益が少なくなり、余分な税金を払わずに済みました)、その結果として5年前に買ったVTとほぼ同じ含み益になっています。

何が言いたいのかというと、相場は読めないので気にしても仕方がないし、普通にバイアンドホールドしていれば相場は必ず報いてくれるということです。
5年前に買ったVTと半年ほど前に法人口座に適当に買い換えたたわら先進国株の含み益が同じ割合などということは事前に予想などできっこありませんし、私もこの記事を書いていて気付いたくらいです(ただ、正確に言うと、VTは分配金を出しており、上記の含み益率は分配金を考慮していません。分配金の利回りは年2%程度ですので、これを考慮すればVTの含み益は2%×5年=10%近く増えるでしょう)。

株式相場はこのように上振れ下振れの波を繰り返し、「総合的、俯瞰的」(ⓒ菅首相)に見れば右肩上がりのらせん階段を昇るように上昇していきます。
途中で何度も暴落が発生しますが、数か月後ないし数年後には暴落前の高値を回復し、更なる高値に向けて上昇をしていきます。
そうすると、我々が気を付けなければならないのは、暴落時に売却しないようにするということだけです。

暴落時に売却するということは、安値で叩き売るということを意味します。
数か月ないし数年後には暴落前の高値を回復することが分かっているわけですから、売るとしても暴落前の高値を回復した後に売るべきです。
しかし、暴落が続いている間に生活費が足りなくなったら、損だと分かっていても売ってお金を作るしかありません。
ということは、我々がしなければならないことは、暴落が続いている間に生活費が足りなくなる事態にならないように事前に準備しておくことになります。

現役世代で定期的な収入が保障されているのであれば、生活費はそこからまかなえばよいでしょう。
しかし、リタイア後は定期的な収入がなく、年金だけでは生活費に足りないということになると、リタイアする前に数年分の生活費を無リスク資産として確保しておく必要があります。逆に言えば、数年分の生活費を用意できなければリタイアしてはいけないということです。

数年分の生活費を用意しておけば、仮に大暴落が発生したとしても、暴落前の高値を回復するまでは確保していた無リスク資産を売却して生活費をまかなえばよいだけです。
そして、暴落前の高値を回復した時点でリスク資産を売却し、暴落中に減ってしまった無リスク資産を元に戻してやれば、暴落時に安値で叩き売って相場回復後に後悔することはなくなります。

※相場が好調なときは、毎月の生活費で減った無リスク資産と同じ金額のインデックスファンドを毎月売却し、常に「数年分の生活費を無リスク資産として保有している状態」を維持し続けることになります。


そうすると、インデックス投資の出口戦略とは、リタイア後は「常に数年分の生活費がある状態を維持すること」になります。

退職金が「数年分の生活費」に足りなければ、退職時までに相場の調子がいいときに売却し、「数年分の生活費」に相当する無リスク資産を作っておく必要があります(再雇用制度があり、退職後も定期的な安定収入が確実に期待できるのであれば、事前に用意する無リスク資産はその分だけ少なくなるでしょう)。
これに対し、退職金が多い人は、退職金の一部をインデックス投資に回してもいいかもしれません。ただ、退職金は安心料としてそのまま取っておくほうが、家庭内紛議を招かずに済むかもしれません。


さて、ここで考えなければならないのは、「数年分の生活費」とは何年分かということです。

私は、2~3年分の生活費では少なすぎると考えています。最低でも5年分は確保しておくべきです。10年分ならば安心できるでしょう。
ただ、無リスク資産として確保しておく生活費が増えれば増えるほど、インデックス投資の運用資金が減るため、そこから得られるリターンも減ります。それと相談し、5~10年分の間で確保する生活費の金額を決めるべきです。

リタイアしてみるとよく分かることですが、手持ちのお金が減り続けるということは凄まじい恐怖です。
いくらお金があっても同じです。おそらく死ぬまでにはきっと使い切れないほどのお金があると分かっていても、お金が減り続けるという恐怖から逃れることはできません。
その恐怖から逃れる唯一の方法は、インデックスファンドの含み益が積み上がっていく様子を見ることです。

インデックスファンドの毎年の含み益が毎年の生活費を超える状態か、リタイア後の再雇用で得られる給与や年金と生活費との差額分を超える状態になれば、もう何も心配する必要はありません。
死んだ後にお金を残しても仕方がないということであれば、ある程度のところでアーリーリタイアし、投資元金を取り崩す生活に入ることになります。

しかし、どのような状況であったとしても、リタイア後は、


自分が死ぬまでの間、常に数年分の生活費がある状態を維持すること


は必ず守らなければなりません。


また、リタイアする前であっても、リストラのリスクがある人(公務員・過去にリストラ実績のない大企業勤務・医師看護師を除く全ての人)や自営業者(医師を除く)は、リストラないし廃業後から再就職先が見つかるまでの間の生活費相当額を無リスク資産として確保しておく必要があります。

確保しておくべき生活費の金額は、その人のスペック(再就職のしやすさ)によります。
30代までであれば一般的には2~3年分で足りるでしょうし、40代になると再就職できたとしても給料は激減するでしょうから、もっと用意しておいたほうがいいかもしれません。
これに対し、50代になると再就職はほぼ無理でしょうから、リタイア時と同程度(5年分)の無リスク資産を確保しておいたほうがよいかもしれません。

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コメント

No title

久しぶりにまた質問させていただきます。

>相場が好調なときは、毎月の生活費で減った無リスク資産と同じ金額のインデックスファンドを毎月売却し、常に「数年分の生活費を無リスク資産として保有している状態」を維持し続けることになります。

この部分の「相場が好調なとき」という判断基準はありますか?

私は自分の保有投資信託が含み益であれば売却してもいいかなと考えていますが、今後含み益が50%、70%となっていった場合はずっと相場が好調なときに該当してしまう可能性が高いのでいかがなものかと。

たわら男爵様の判断基準を聞いてみたいと思いました。

リタイヤ時には5〜10年分の無リスク資産を確保しながら、生活費はリスク資産の年利回り数%で賄うとなれば、相当額のまとまった資金が必要になりますね。(月20万の生活費=年240万、年利回り4%としても8000万=税引き後256万 無リスク+リスク合わせて9500万⁈)

上記は資産をまったく減らさない永久機関を考慮しており、また年金収入を考慮すればもっと少ない額でも良いですね。

分かったことは、現役世代で定期収入があるうちは、生活防衛資金以外はリスク資産でなるべく早く、長く、運用すべきということですね。

No title

コメントありがとうございます。

>この部分の「相場が好調なとき」という判断基準はありますか?

暴落前の高値を回復したときです。

今回で言えば、たわら先進国株の基準価額が2月21日の15177円を超えたときとなります。

>リタイヤ時には5〜10年分の無リスク資産を確保しながら、生活費はリスク資産の年利回り数%で賄うとなれば、相当額のまとまった資金が必要になりますね。

ネットの世界だとみんな気軽にアーリーリタイアしているようにみえます。
ご本人は十分に考え抜いた結果のことですからよいとしても、それを見た読者が「私も頑張ります」みたいなコメントをしているのを見るたびに、将来後悔しないといいなあと感じています。

>現役世代で定期収入があるうちは、生活防衛資金以外はリスク資産でなるべく早く、長く、運用すべきということですね。

インデックス投資では入金力(より早く、より多額の資金を投入する)が全てを決めるということですね。

〉ネットの世界だとみんな気軽にアーリーリタイアしているようにみえます。
将来後悔しないといいなあと感じています。

ネットのアーリーリタイヤ者について、
私も何となく引っかかっていたことが、まさに上記です。生涯独身であれば、どうとでもなる?とも思いますが、妻子を持つ者(一馬力なら特に)であれば、十分な余力を持った状態かつ慎重な判断を下さなければなりませんね。精進致します。ありがとうございました。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

新着記事通知用のツイッターアカウントはこちら。
https://twitter.com/tawaradanshaku

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