「リスク資産100%」時代が到来?

日経新聞電子版(2020/10/4 2:00)の下記記事を読みました。


●「リスク資産100%」時代 運用の心得は
コロナ禍で一変した市場環境の下、リスク資産で100%運用しないと十分な収益を得られない困難な時代がやってきた。
日米欧は低成長、低物価、低金利が常態化する「ニューノーマル」に陥りつつある。コモンズ投信の伊井哲朗氏は「世界経済全体の成長が鈍化する時代。国債に限らず、世界株インデックスのような投資信託でも十分な運用益を得られない可能性がある。今後は成長が期待できる企業や業種の株式や投信を探して運用しないと、資産が殖えていかない」と話す。
だがリスク資産での運用になれば、たとえば世界の株価が一斉に急落した3月のような局面では自分の資産を守れない。「平時はリスク資産を軸に運用しつつ、有事には預金や国債に資産を避難させる機動的な運用を考える必要がある」(高田氏)
そのためには国民全体の金融リテラシー向上が不可欠になる。資産家でない限り、ほとんどの国民がリスク資産と付き合わざるを得ない時代。菅義偉首相が「自助・共助・公助」の基本理念を掲げるなか、学校現場での金融教育にも本腰を入れる時期ではないか。



※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●学術会議・任命拒否はなぜ問題なのか?
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●【既存ユーザーも対象】ファミペイ、還元率20%キャンペーン(10/6~11/2)
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10月4日は「投資の日」です。
記念すべき投資の日に「リスク資産100%」を推奨する記事を配信する日経新聞のセンスはよく分かりません。

まず、前提として、預貯金をする目的は「お金を増やすこと」ではなく「お金を守ること」です。

私は、人生において絶対に必要はお金はリスクを取ってはダメだと考えています。子供の進学費用をリスク資産で運用し、子供の進学時期になったとき、「お金がないからごめんね」と言うわけにはいかないからです。
そのため、金利が高かろうが安かろうが、人生において絶対に必要なお金は元本が保証されている無リスク資産(預貯金、個人向け国債)で運用する必要があります。

つぎに、平時は株式を軸に運用し、有事は預金や国債に避難するという機動的な運用は、素人である我々にとっては、高値掴みと狼狽売りになってしまうリスクがあります。

記事は、


リスク資産での運用になれば、たとえば世界の株価が一斉に急落した3月のような局面では自分の資産を守れない。


と述べますが、暴落が発生して一時的に含み損が発生したとしても、売らずに我慢して持ち続ける限り、含み損は帳簿上の数字にすぎません。相場が回復するにつれて含み損は徐々に減少し、いずれは含み益に転化します。

全ては、この部分、すなわち「資本主義は自己増殖するから、時価総額比のインデックスファンドに投資する限り、暴落があったとしても一時的なものにすぎず、いずれは暴落前の史上最高値を更新し続けることになる」というストーリーを信じることができるかどうかという点にかかっています。

信じることができる人はインデックス投資をすればいいし、信じることができない人はアクティブ投資をすればいいというだけのことです。
しかし、私は、


世界株インデックスのような投資信託でも十分な運用益を得られない可能性がある


という漠然としたイメージだけでインデックス投資をすべきかどうかを決断すべきではないと考えます。
なぜなら、我々には、そのような決断をするだけの知識も能力もないからです。

記事は、


学校現場での金融教育にも本腰を入れる時期ではないか。


と述べますが、「学校現場での金融教育」が「平時はリスク資産を軸に運用しつつ、有事には預金や国債に資産を避難させる機動的な運用を考える」教育を指すのであれば、そのようなことは金と時間を無駄にするだけです。
なぜなら、そのようなことができる人はプロの中にもそうはいないからです。例えるならば、泳ぐことができない人が教師になり、泳ぐことができない子供たちを集め、教科書を見ながら畳の上で泳ぎ方を教えるようなものです。子供たちが泳げるようになる未来が全く見えません。

我々は、「平時はリスク資産を軸に運用しつつ、有事には預金や国債に資産を避難させる機動的な運用」ができる能力というチートを夢見るのではなく、自分にはアクティブ投資をする能力はないという現実を潔く受け入れ、時価総額比のインデックスファンドに投資することでアクティブ運用の平均的成果にタダ乗りすべきです。

とはいえ、タダ乗りするにも覚悟が必要です。
一旦タダ乗りすると決めたのであれば、何があろうが相場にしがみつかねばなりません。「平時はリスク資産を軸に運用しつつ、有事には預金や国債に資産を避難させる」というヌルい考えでは狼狽売りしたくなる気持ちを抑えることはできないでしょう。

相場が大暴落しようが大暴騰しようが関係なく、スッポンのように相場に食らいついてひたすらホールドし、均等額積立投資を継続するという覚悟がある人は成功し、ない人は失敗する、ただそれだけのことだと私は考えます。



Stay your Course


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コメント

No title

よりによって投資の日に経済に重きを置いている新聞がこんな記事を出すとは呆れますね。

金融教育の必要性はその通りです。よくある投資詐欺などの被害やリボ破産が減らないのも金融知識を持っていないせいでしょうから、教育に組み込むのは賛成です。
(というよりそれをしないのは国民の財産を守る努力を放棄してるとさえ思います)
しかし、金融教育というものは機動的な運用を覚えることでしょうか?私はそうではないと思います。

それと蛇足ですが、暴落で資産が棄損するというのは私の考えとは少し違います。
円での価格がどれだけ落ちようと、例えばたわら先進国株10000口は変わらず10000口のままです。変わっていません。先進国の株式詰め合わせパックであるたわら先進国株は変わらず10000口あるのです。
そして企業は一時的な景気に左右されても成長を目指し続けます。その成長を10000口分頂けるという権利は棄損していないのです。その権利こそが資産なのです。
皆さんがどう考えるかはわかりませんが、私はそう考えて保持し続けています。

No title

コメントありがとうございます。

>企業は一時的な景気に左右されても成長を目指し続けます。

同感です。

個別株は途中でダメになる会社を掴むと酷い目にあいますが、時価総額比のインデックスファンドであれば心配せずに済みますよね。

No title

男爵さま

ブログの内容への直接的な質問ではないのですが、
リスク資産についてお伺いしたいことがあります。

現在、たわら先進国で積立をしております。
初めてブログを読ませていただいてから3年ほど経ち、
含み益も順調に増えております。
コロナショック時は見たこともないマイナスとなりましたが、
余剰資金ですのであまり気にしすぎることもなく、
気がつけばプラスに戻っていました。

さて、今日本の証券会社で円で先進国株式の投信を積み立てておりますが、
もしも円の価値が大幅に下がった場合
(極端には財政破綻などの場合)、
円でしか受け取れないことはリスクとなるのでしょうか?
主人に上記理由でドル建てが必要ではないのかと聞かれたのですが、
調べてもよくわからず質問させていただきました。
素人質問で申し訳ありません。

お時間あるときに教えていただけますと有難いです。

No title

コメントありがとうございます。

新記事でご回答します。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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