この投資信託がすごい(2020年7月、全世界株編)

スリムシリーズが、2020年7月、運用報告書を公開したことを受けて、「この投資信託がすごい」全世界株編を更新しました。
このシリーズは、インデックスファンドのうち、私が最高だと考えるものをご紹介するというものです。

それでは、さっそく最優秀全世界株インデックスファンドの発表です。
なお、日本を含む全世界株を「全世界株編」、日本を除く全世界株を「全海外株編」として区別します。



【この投資信託がすごい(目次)】
※順次、最新版に更新していきます(●更新済、〇更新前)。

●先進国株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1806.html
○新興国株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1383.html
〇TOPIX
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1192.html
○米国株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1408.html
●全世界株(含む日本)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1807.html
○全海外株(除く日本)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1403.html
○バランスファンド
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1410.html



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まず、主要な日本を含む全世界株ファンドは、以下の7つです(信託報酬順)。
なお、信託報酬には米国ETFの経費率を含みます。


1、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま全世界株) 信託報酬0.104%(税込0.1102%)
※信託報酬のうち、米国ETFの経費率は0.042%(日本の消費税は課税されない)
2、eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー) 信託報酬0.104%(税込0.1144%)
2、eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型) 信託報酬0.104%(税込0.1144%)
2、ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット) 信託報酬0.104%(税込0.1144%。2020年6月29日新設)
5、たわらノーロード全世界株 信託報酬0.12%(税込0.132%。2019年7月22日新設。当時の単独最安値を更新)
6、楽天・全世界株式インデックス・ファンド 信託報酬0.2%(税込0.212%)
※信託報酬のうち、米国ETF(VT)の経費率は0.08%(日本の消費税は課税されない)
7、SSGA-全世界株式インデックス・ファンド 信託報酬0.48%(税込0.528%)


1と6は米国ETFを買うだけファンドであり、その他は現物株を買うファンドです。
なお、現物株を買うファンドの現物組入比率とマザーファンドの純資産額は、次のとおりです。


eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー及び3地域均等型)
先進国株93.2%、新興国株94.3%、日本株97.1%
先進国株4373億6800万円、新興国株859億8700万円、日本株18億3700万円
ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)
先進国株94.27%、新興国株85.36%、日本株96.71%
先進国株1965億4900万円、新興国株18億1000万円、日本株1209億4900万円
たわらノーロード全世界株
先進国株94.0%、新興国株94.2%、日本株97.1%(ファンド全体の現物組入比率96.4%)
先進国株3496億8900万円、新興国株615億3500万円、日本株3億2600万円
SSGA-全世界株式インデックス・ファンド
先進国株92.7%、新興国株92.4%、日本株96.1%
先進国株1724億8700万円、新興国株70億4000万円日本株71億1500万円

※問題がありそうな部分を赤の太字にしておきました。
日本株のマザーファンドは、ニッセイ世界株を除き、全て小規模です。しかし、その理由は、ニッセイだけがTOPIXを採用し、その他はMSCIジャパン指数を採用しているからです。これまでMSCIジャパン指数のマザーファンドを持っていたのはステートストリート社だけでしたので、SSGA全世界株の日本株マザーファンドの純資産額が突出しています(それでも100億円未満にすぎず、とても十分な規模であるとは言えません)。
また、ニッセイ全世界株の新興国株マザーファンドは小規模かつ現物比率が低いです。その理由は、ニッセイアセットマネジメントが新興国株マザーファンドを新設したからですが、MSCIジャパン指数とは異なり、MSCI指数の新興国株ファンドは他社ファンドに普通に存在するため、ニッセイ世界株の弱さが際立ちます。
なお、たわら全世界株は、月報でファンド全体の現物組入比率を明記してくれています。これはありがたいです。


また、ベンチマークとなる指数は、次のとおりです。

(1)MSCI社
eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー)
たわらノーロード全世界株
SSGA-全世界株式インデックス・ファンド

(2)FTSE(フィッチィー)社
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
楽天・全世界株式インデックス・ファンド

(3)一定の配分比の複合インデックス
eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型)
ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)


※雪だるま全世界株は、ベンチマークはFTSE社のものですが、投資先の3種類のETFはFTSE社ではない他社のものです。
しかも、基本投資割合は、時価総額比ではなく、米国株ETFを50%、先進国株ETFを40%、新興国株ETFを10%としており、つみたてNISA適格ファンドの条件を満たすために無理やりにベンチマークをFTSE社のものにした疑いがあります。

※ニッセイ世界株は、先進国株・新興国株・日本株の配分比を時価総額比ではなくGDP比にする点で、他社ファンドとは違うコンセプトに立っています。
ようは世界経済インデックスファンドから債券を除いたものになりますが、世界経済インデックスファンドと同様に、GDP比をうたいながら、先進国株内部・新興国株内部・日本株内部では時価総額比を採用しているため、趣旨を貫徹していないではないかとの批判が予想されます。

※MSCI社の指数は全世界の大中型株、FTSE社の指数は大中小型株を対象としています。
FTSE社の指数のほうが、より分散性に優れ、小型株効果(時価総額が小さい小型株は、 大型株よりも収益率が相対的に高くなりやすい傾向にあるという経験則)が期待できることから好ましいといえます。
とはいえ、実際のリターンは大差なく、FTSE社の指数のほうがMSCI社の指数よりも優れているとまでは言えません。


全世界株インデックスファンドの信託報酬ランキング(税込信託報酬、ベビーファンドの純資産額)です。

1、雪だるま全世界株 0.104(0.1102)(77億6600万円)
2、eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー) 0.104(0.1144)(348億9100万円
2、eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型) 0.104(0.1144)(18億9200万円)
2、ニッセイ世界株(GDP型) 0.104(0.1144)(1100万円)
5、たわら全世界株 0.12(0.132)(2億9800万円)
6、楽天全世界株 0.2(0.22)(439億3900万円
7、SSGA全世界株 0.48(0.528)(19億2200万円)

※ベビーファンドの純資産額は100億円以上なければ安心できません(下記記事を参照)。
全世界株ファンドの中で安心できるものは赤の太字にしたとおり、わずか2ファンドしかありません。

●ファンドの純資産額が100億円あればひとまず安心
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1789.html


つぎに、信託報酬を除く実質コストランキングです。

1、楽天全世界株 0.079% 2019.7.16
2、SSGA全世界株 0.086% 2019.12.2
3、雪だるま全世界株 0.087% 2019.11.12
4、eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー) 0.09% 2020.4.27
5、eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型) 0.097% 2020.4.27
6、たわら全世界株 0.183% 2019.10.15

※後述するとおり、運用報告書では開示されない隠れコストが存在するため、運用報告書に記載された実質コストを単純に比較しても正確なコストを計算することはできず、結局のところ、基準価額の騰落率によって判断するしかありません。
しかし、運用報告書で開示された実質コストが安いもののほうが高いものよりもよいことは間違いありませんので、私は、トータルコスト=信託報酬+実質コストでおおよそのコスト水準を把握した上で、トータルコストが安いものを基準価額の騰落率で更に検証することにしています。

※楽天バンガードファンドシリーズは、「運用報告書に記載されない隠れコストは存在しない」と明言しています。

※たわら全世界株の実質コストが非常に高いです。しかし、その理由は新規設定後3か月弱の数字であるためです。第2期運用報告書では他社ファンド並みの数字になると思われます。

※雪だるま全世界株の実質コストは、第1期運用報告書の0.1818%から0.087%に激減しました。雪だるま全世界株の第1期運用期間は11か月もあったのに高い数字であったことから心配でしたが、第2期運用報告書の数字を見ると他社ファンド並みに改善されたことが分かります。


最後にトータルコストランキングです。

1、雪だるま全世界株 0.1972(+三重課税コスト)
2、eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー) 0.2044
3、eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型) 0.2114
4、楽天全世界株 0.299(+三重課税コスト)
5、SSGA全世界株 0.614


ところで、三菱UFJ国際投信は、スリム先進国株が同種ファンドと比較すると信託報酬を除く実質コストが高い理由について、

(1)ラップ口座の頻繁な売買による売買コストがかかること
(2)市場内取引が多いこと

を挙げたうえで、上記2点については運用報告書上のコストが高くなるだけであり、以下の理由でリターンには悪影響を及ぼさないと説明しています。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-845.html

(1)ラップ口座の頻繁な売買によるコスト増は、ラップ取引をする都度、信託財産留保額をマザーファンドに入れてもらうことで手当てをしている(運用報告書の上ではコスト増になってしまうが、ラップ取引から信託財産留保額を徴収することでラップ口座以外の顧客に不利益にならないようにしている)
(2)他社は、運用報告書に書かなくてもよい市場外取引が多いだけであり、実際には売買コストはかかっている


そこで、1年リターンを比較してみます。

●eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー)
2019.7.1 10623
2020.6.30 10691
騰落率 0.64012%

●SSGA全世界株
2019.7.1 11260
2020.6.30 11305
騰落率 0.39964%

●楽天全世界株
2019.7.1 10441
2020.6.30 10460
騰落率 0.18197%

●雪だるま全世界株
2019.7.1 10205
2020.6.30 10178
騰落率 -0.26457%

●eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型)(時価総額比でないため参考値)
2019.7.1 10015
2020.6.30 9959
騰落率 -0.55916%


並び替えてみます。


eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー) 0.64012%
SSGA全世界株 0.39964%
楽天全世界株 0.18197%
雪だるま全世界株 -0.26457%
eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型) -0.55916%


※スリム全世界株(オールカントリー)とSSGA全世界株の差は0.24048%です。
スリム全世界株(オールカントリー)とSSGA全世界株の信託報酬差は0.4136%です。
そのため、信託報酬差を除外した運用成績は、スリム全世界株(オールカントリー)よりSSGA全世界株のほうがよかったという結果になりました。

また、米国ETFを買うだけファンドである楽天全世界株と雪だるま全世界株がともにリターンが悪いという結果になりました。
スリム全世界株(オールカントリー)と楽天全世界株の差は0.45815%、雪だるま全世界株との差は0.90469%ですが、これには3つの理由が考えられます。
1つめの理由は指数の違い、2つめの理由は配当金の三重課税コスト、3つめの理由は運が悪かったことです。


まず、1つめの指数の違いです。
MSCI社の指数とフィッチー社の指数には、小型株を含むかどうかという違いがあります。
一般に小型株効果から小型株が含まれていたほうがリターンは高くなりやすいと言われますが、小型株に厳しい相場もあることから小型株が含まれていたほうが常に有利であるとまでは言えません。
未検証ですが、今回の計算期間の相場が小型株に厳しかった可能性があります。

つぎに、2つめの三重課税コストです。
米国ETFを買うだけファンドは、米国株だけで構成されるETFを買う場合を除き、現物株を買うファンドと比べて、三重課税コストが余計にかかります。
私は、VTの三重課税コストは0.1251%ではないかと考えています(下記記事を参照)。


●【基礎知識】三重課税コスト
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1202.html


さらに、3つめの運が悪いということですが、ETFを買うだけファンドである以上、日々のETFの時価に影響される宿命にあり、時価が理論価格よりも高ければリターンが悪化し、安ければリターンが向上することになるものの、それをファンドの運用会社がコントロールすることはできません。
すなわち、ETFは、ある日の終値では指数より上振れしたりある日の終値では下振れしたりするものの、市場の価格形成機能(上振れすれば割高と感じた市場参加者による売りが入り、下振れすれば割安と感じた市場参加者による買いが入ることで適正値が形成される機能)によって自然と指数に近づくように価格変動が収束していく仕組みになっています。
これに対し、ETFを買うだけファンドは、日々、指数よりも上振れたり下振れたりしている米国ETFを、日々の注文額に応じて多く買ったり少なく買ったりするわけですから、日々の米国ETFの乖離率と日々のファンドの注文額という2つの要素に影響されて乖離率がより発生しやすいという制度的宿命にあります。
これは全くの偶然の事情に左右される制度的宿命ですので、運用会社の努力で改善できるものではありません。

楽天投信投資顧問によれば、ETFを買うだけファンドの場合には運用報告書に記載されない「隠れコスト」は存在しないということです(下記記事を参照)。
信託報酬を除く実質コストランキングでは楽天全世界株が1位ですので、隠れコストを考慮したとしても楽天全世界株が最も低コスト(ただし、三重課税コストを考慮せず)ということになります(現物株ファンドと異なり、やることはETFの売買注文をブローカーに出すだけですので、運用技術が優れているとまでは評価できません)。

●コスト比較(楽天バンガードファンドvsVTやVTIを自分で買ったとき)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1332.html
●驚愕の真実!本家VTIより楽天VTIの方が儲かる!!
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1720.html


さて、私は、これまでスリム全世界株(オールカントリー)には、投資を躊躇させる点が3点あると考えていました。

1点目は、日本株のマザーファンドの純資産額が5億円しかないという点です。

あるファンドが独自に現物株を買うと、現物株の売買にかかったコストを全て自身で負担しなければなりません。
しかし、現物株を買うマザーファンドを買えば、現物株の売買に関するコストはマザーファンド全体で負担してくれます。そのため、ファンド独自に現物株を買ったときよりも安く済みます。

ちなみに、楽天バンガードファンドシリーズのコストが第1期運用期間中に高くなった理由は、マザーファンドがなく、売買コストを全てファンド自身で負担しなければならかったからです。

●楽天バンガードファンドは予想を超える高コストでした
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1033.html
●楽天バンガードが高コストなのはブローカー報酬が高いから
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1034.html
●【追記あり】楽天バンガードが実質コストの緊急レポートを出しました
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1054.html
●楽天バンガードのブローカー報酬が激減するも、まだ高い
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1085.html


また、ベビーファンド自身の運用にかかるコストは、ベビーファンドのファンドマネージャーをマザーファンドのファンドマネージャーと兼務させることで、ほぼゼロまで減らすことができます。
監査費用や信託銀行への報酬についても、マザーファンドのスケールメリットを交渉材料にした減額交渉が可能になります。

日本株のマザーファンドが5億円しかない点は、投資を非常に躊躇させます。
今回、日本株のマザーファンドは18億円まで増えましたが、まだまだ少ないです。


2点目はベビーファンドの純資産額が少ないという点でしたが、現時点では350億円ですので、この点はクリアされました。

ちなみに、ベビーファンドの純資産額が少ないことは、マザーファンドの純資産額が少ないことよりもコスト増に直結します。
また、ベビーファンドの純資産額が少ないと、新規流入資金の影響を受けやすくなり、運用がブレてしまい、指数との乖離が発生しやすくなります。
ベビーファンドの規模は、コストと安定運用にとって極めて重要な要素となります。


3点目は、信託報酬がバラ買いするよりも高いということでしたが、信託報酬の引き下げによってこの点もクリアされました。

スリム先進国株・新興国株・TOPIXを使ってMSCI指数の配分比(2020.6.30付け月報)で全世界株インデックスファンドを自作すると、その信託報酬は税抜0.108145%となります(下記の計算式を参照)。
スリム全世界株(オールカントリー)の信託報酬は税抜0.104%ですから、バラ買いするよりも安くなりました。

先進国株 0.093%×80.6%=0.074958
新興国株 0.189%×12.3%=0.023247
TOPIX 0.14%×7.1%=0.00994

ただし、スリムシリーズはコバンザメ作戦(他社の同種ファンドが値下げしない限り自発的に値下げはしない)をとっていますので、スリム全世界株(オールカントリー)の値下げの可能性は非常に低いと考えられます。
更なる信託報酬の引き下げに寄与することが期待されたニッセイの「なしなし」シリーズでしたが、ニッセイ世界株の信託報酬をスリム全世界株と同率に設定したことで、ニッセイアセットマネジメントに更なるコスト競争を避けようとする意図が見受けられたことも、これ以上のコスト競争が起こりにくいと考える理由になります。

これに対し、先進国株、新興国株、TOPIXは各社の看板ファンドですから、先進国株と比べて相対的に信託報酬が高いといえる新興国株やTOPIXで他社が信託報酬を引き下げ、スリムシリーズも対抗値下げする可能性はかなりあると思われます。
そうなると、バラ買いしたほうが安いという逆転現象が再び発生するかもしれません。

スリム全世界株には、日本株のマザーファンドの純資産額が極めて少ないという重大なデメリットがあります。
この点について、第2期運用報告書18頁を見ると、日本株マザーファンドはベンチマークよりも0.3%マイナス乖離しており、その原因は「銘柄選択要因によるもの」とされています。

スリム全世界株の現物株組入比率は97.1%と極めて高位です。
ファンドに新規資金が流入すると、各マザーファンドに注文を出し、各マザーファンドは現物株を買います。しかし、現物株を買うといっても、注文額が少なければ指数の構成どおりに購入したくても購入することはできません。バランスが悪いものから少しずつ買って少しずつ整えていくことになるため、どうしても銘柄選択要因による乖離が発生するわけです(運用会社に確認したわけではありませんので、この点に関する私の理解が間違っている可能性があります)。
しかし、MSCIジャパン指数のマザーファンドを構成するベビーファンドは、スリムオールカントリー、つみたて全世界株、ETF(MAXIS全世界株)の3本しかありません。そのため、主力となるスリムオールカントリーにどれだけの新規資金が流入するかが決定的に重要です。
とはいえ、スリムオールカントリーの新規資金のうち、MSCIジャパン指数のマザーファンドに流れるお金は7.1%しかありませんので、MSCIジャパン指数のマザーファンドが100億円になるためにはスリムオールカントリーの純資産額が1408億円になる必要があります。

スリムオールカントリーが着実に純資産額を集めているとはいえ、まだ350億円ですから、1400億円に到達するまでには時間が必要です。
また、楽天全米株が1000億円を突破したのに楽天全世界株が400億円にとどまることから、全世界株のニーズがどこまであるかも分かりません(これまで日本を含む全世界株ファンドがなかったのは、運用会社が売れないと判断していたためです。eMAXIS全世界株が日本を除く全海外株にした理由は、事前アンケートの結果が日本を含む全世界株を上回ったからです。それを楽天全世界株がバンガード社のブランド力を借りて乗り越えようとしましたが、楽天全米株ほどの成功はおさめていません)。

というわけで、日本を含む全世界株の最優秀ファンドは、日本株のマザーファンドに一抹の不安があるものの


●eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー)


とします。

とはいえ、私は、全世界株ファンドを買うよりは先進国株ファンドを買うべきと考えます。
また、どうしても全世界株ファンドが欲しい人は、楽天カード投資で月額5万円ずつスリム先進国株ないしたわら先進国株を購入し(つみたてNISA口座分を含む)、それを超えた部分でスリムオールカントリーではなくVT(楽天全世界株ではなく米国ETFのほう)を購入したほうが三重課税コストを考慮しても安心できるのではないかと思うのです。

VTの経費率0.08%+三重課税コスト(推計値)0.1251%=0.2051%
スリムオールカントリーのトータルコスト(隠れコストを除く) 0.2044%

なお、マネックス証券では、VTの購入時の売買手数料と購入時の為替手数料がいずれも実質無料(後日全額キャッシュバック)ですので(購入時の為替手数料の実質無料は期間限定キャンペーンですが、キャンペーン終了間近になるとキャンペーン期間が延期されることが繰り返されている状況です)、購入手数料ゼロでVTを購入することができます。

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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

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