レバレッジ型投信に個人資産をぶち込んだ男

大和アセットマネジメントのPR記事を読みました。

●「コロナショック…大丈夫でした?」レバレッジ型投信に個人資産をぶち込んでいた男に近況を聞いてきた
https://r25.jp/article/822411546779868567

これは大和アセットマネジメントの運用本部長と新R25編集長との対談記事(PR記事)ですが、面白い内容でしたのでご紹介します。

Q
熊原さんは以前、田端さんとの対談で「資産の大半を自社商品に投資している」とおっしゃっていましたが、このコロナショック…率直に大丈夫でしたか?
A
いやー、さすがに焦りましたね。30年間貯めつづけた全資産が、たった2週間で半分になりましたから。
ただ、結局そこから株価は一気に回復して、現時点ではコロナショック前のマイナス8%くらいまで戻ってきました。

Q
御社は“ツミレバ”を推奨されてますけど、レバレッジ型の投資信託は今回のような状況に弱かったりするんでしょうか?
A
レバレッジ型の投資信託だと基準価額の下落にも倍率がかかってしまうのはその通りなんですけど、それはあくまでも一時的なものです。何度も話しているように、私は長期的に見ればアメリカ市場は伸びていくと思っているので、こういう局面があっても我慢さえできれば大丈夫です。
ただ、長期的に横ばいの市場にレバレッジをかけて投資した場合、今回のような大きな変動は痛手になりますね。



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大和アセットマネジメントのツミレバ投資の対象商品には、


iFreeレバレッジS&P500
iFreeレバレッジNASDAQ100


があります。

「長期的に横ばいの市場にレバレッジをかけて投資した場合、今回のような大きな変動は痛手になりますね」という発言がどういういう意味なのかを確認するために、たわら先進国株が史上最高値を付けた2020年2月21日と6月26日の基準価額の騰落率を比較してみます。


●iFreeS&P500
2/21 14385円
6/26 12637円 
騰落率 -12.151%

●iFreeレバレッジS&P500
2/21 12741円
6/26 9978円 
騰落率 -21.685%


●iFreeNEXT NASDAQ100
2/21 12781円
6/26 12794円 
騰落率 0.101%

●iFreeレバレッジNASDAQ100
2/21 16811円
6/26 17284円 
騰落率 2.813%


●たわら先進国株
2/21 15177円
6/26 13170円
騰落率 -13.223%


騰落率だけ抜き出してみます。

iFreeS&P500 -12.151%
iFreeレバレッジS&P500 -21.685%

iFreeNEXT NASDAQ100 0.101%
iFreeレバレッジNASDAQ100 2.813%

たわら先進国株 -13.223%


個別株投資とインデックス投資の最大の違いは、短期的に暴落したとしても長期的に見ればいずれ回復しかつての史上最高値を更新し続けることが期待できるかどうかという点です。
そのため、インデックス投資家は、例え歴史的な暴落相場が到来したとしても、それまでの投資計画に従って淡々と積立投資を継続することができますし、既保有分についても売らないでホールドし続けることができます。

しかし、インデックス投資にレバレッジを組み合わせると、相場が回復したとしても、レバレッジファンドの基準価額が回復するかどうかが分からなくなってしまいます。

レバレッジファンドが横ばいに弱いことについて、大和アセットマネジメントは次のように説明しています。

100からスタートした指数が日毎に+10%→-10%→+15%→-15%→+5%と変動した場合、最終的に102(+2%)の微増となる。
しかし、上記のように対象の指数が上昇・下落を繰り返すケースにおいて2倍のレバレッジをかけると、最終的に96(-4%)となり、元本割れを起こしてしまう。



このように、レバレッジファンドは、上げ下げを繰り返すジェットコースター相場が続くと減価するリスクがあります。
これに対し、普通のインデックスファンドは、ホールドし続ける限り減価はしませんので、安心してホールドし続けることができます。

大和アセットマネジメント運用本部長は、読者に対し、最後に次のとおり強烈なメッセージを残しています。


もし過去30年で毎月3万円を「iFreeレバレッジ NASDAQ100」に積立投資していたら、約2億1500万円が手に入る計算になりますから。


1080万円の元金が2億1500万円になるわけですから、夢がありますね。
しかし、ツミレバ投資を継続するためには、インデックスファンドのバイアンドホールドとは比べられないほどの強固な胆力が求められるのではないかと思われます。

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コメント

正しくは

普通のインデックスファンドは、「減価
しない」のではなく、「レバレッジファンドより減価幅が少ない」ではないでしょうか。
指数が10%マイナス後に10%プラスとなった場合、
普通のインデックスファンドは100→90→99
レバレッジファンド(二倍)は100→80→96
となるはずです。
指数が完全にヨコヨコの場合は、普通のインデックスファンドも減価する(元値に戻らない)と思います。
レバレッジファンドは減価幅が大きいので、ボックス相場では元本割れリスクがインデックスファンドより大きい、ということかと。
私は減価するという表現はあまり好きではないです。上昇下落比率を表すための「%」と、株式評価額という「絶対値」という次元の違う数字を横並びで比べてしまっていますから。
相場が完全にヨコヨコで「減価した」としても、元に戻っていない「株価」は、単純に現在の市場がそう評価しているだけ、と考えています。もし元本どおりに市場が評価するならば、下落率より上昇率が高くなり株価が元に戻るかと。
減価という言葉には、本来のバリューが不当に毀損しているかのような語弊があると思っています。レバレッジファンドはレバレッジをかけている分、評価額の変動が大きいだけという至極単純当然のことなのに、「減価」はレバレッジファンドのみに起こり得る悪い特性だ、と勘違いされやすいです。
長文すいませんでしたが、いつも貴ブログを楽しみにしております。

こういう記事を見ると食指が動きますが、男爵閣下はレバレッジをかけた投資をどうお考えでしょうか。
長期投資には向かないとの意見をよく見ますが、握力さえ強ければ積立投資が有効なのではないかという気もします。

No title

コメントありがとうございます。

>指数が完全にヨコヨコの場合は、普通のインデックスファンドも減価する(元値に戻らない)と思います。

私は、相場が回復したときにバイアンドホールドしていれば基準価額も元に戻ると信じることができるかどうかが相場に居続けるために必要であると考えています。

レバレッジファンドは元に戻らないという意味で「減価する」と書きましたが、もちろん右肩上がりの相場ではレバレッジの威力が発揮されるでしょう。

ただ、ひたすら買って保有し続けるだけでよいというインデックス投資のセオリーが適用されないことから、普通の人が軽い気持ちで手を出すとひどいめにあうかもしれないと考えています。

>長期投資には向かないとの意見をよく見ますが、握力さえ強ければ積立投資が有効なのではないかという気もします。

ツミレバ投資はこれまで誰もやったことがないため、うまくいくかもしれませんし、いかないかもしれません。

ただ、投資先進国であるアメリカで流行っておらず、インデックス投資の文献で誰も言及していないということは、我々素人が手を出すべきものではないのかなと思っています。

No title

一番目の人、指数が完全にヨコヨコの時の話をするのに、指数の%がヨコヨコの例を出してて、何を言いたいのか素人の自分にはさっぱり分からない。指数が同じ値にもどれば、インデックスなら戻るんでないの?ダウが3万ドルで、翌日2万9千、翌々日3万っていうのが指数ヨコヨコの例だと思うんだが、インデックスが指数に理想的に連動するなら戻るんでないの?

No title

コメントありがとうございます。

最初の方の問題意識は、1割下落した後に1割上昇したとしても元値に戻らないことはレバレッジを掛けないときでも掛けたときでも変わらないので、レバレッジを掛けたときだけ殊更に減価すると評価するのはアンフェアではないかというものです。

これに対し、私が本文で言いたかったことは、元値が100のものが70まで暴落後に増減(数字は何でもいいのですが、例えば73,65,69,72,64,75,73,80,78,83)を繰り返しながら少しずつ100まで戻ったとき、普通のインデックスファンドをホールドしていれば元値に戻るだけ(100が100になっただけ)ですが、レバレッジを掛けると元値に戻らない(100だったものが90とか80に減ってしまう)リスクがあり、安心してホールドする気力が湧いてこないのではないかという点でした。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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