たわら先進国株に勝るファンドはない

ご質問をいただきました。


以前ニッセイの2回の下方乖離についてたわらさんは言及していましたが、たわら先進国株も下方乖離していたという話を聞きました
https://secrets2mysuccess.net/2020/05/24/hard_to_keep_being_competitive/
こちらには言及されないのですか?



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ご指摘のブログ記事の該当箇所を引用します。


たわら先進国株式の運用は安定していましたが、僕は下方乖離を起こしていたと考えています。他の人がそう主張しているのを知らないので、僕の考え違いかも知れません。
たわら先進国株式とニッセイ外国株式のリターン比較です。2019年年初から9月末までです。(10月から税抜き信託報酬が0.0999%に引き下げられました。)黄色に塗ったところで青のラインが下がっています。たわら先進国株式のリターンが劣化したように見えます。
次は同じ期間における、たわら先進国株式とスリム先進国株式の比較です。同じように下がっていますね。
次は同じ期間における、たわら先進国株式とiFree 外国株式の比較です。同じように下がっています。
黄色に塗った期間、基準価額は乱高下しました。影響を受けてもおかしくはないです。
これらの比較結果から、たわら先進国株式も下方乖離を起こしていたと考えています。
https://secrets2mysuccess.net/2020/05/24/hard_to_keep_being_competitive/


グラフの意味が今一つよく分かりませんが(たわら先進国株の騰落率を示す赤のラインが見当たりません)、やりたかったことは、おそらく下記のことだろうと思われます。


(1)たわら先進国株と別のファンドの騰落率(基準価額の変動率)の差を計算する。

(2)両ファンドの運用技術が全く同じであると仮定すれば、騰落率の差は信託報酬の差に等しくなるはずである。

(3)騰落率の差と信託報酬の差が等しくないとき、
ア どちらかのファンドが運用でへまをしたか
イ 信託報酬を除くトータルコストが高いか
ウ ア・イの両方か
という結論になるはずである。


しかし、ブログ記事中のグラフは信託報酬差を考慮しない騰落率差の傾きしか分からない仕様になっているため、はっきりとした結論が出せないままで終わっています。

たわら先進国株のマザーファンドは長年の運用実績があるもので、その中身も巨額の企業DC等で構成されており、構造的な弱点は見当たりません。
これに対し、ニッセイ外国株のマザーファンドは運用実績がなく、ニッセイ外国株とともに純資産額を増やしているという構造的な弱点があります。
また、スリム先進国株のマザーファンドは長年の運用実績があるものの、売買高比率が異常なほど高いことから運用の安定さに不安があります。

【参考記事】
●スリム先進国株の弱点
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1475.html

ある程度の純資産額のあるマザーファンドが長年に渡って運用されていれば、その運用会社は平均的な水準の運用技術を備えているものと推測されます。
この意味で、運用実績が短いニッセイ外国株には不安を感じますが、運用実績が長いたわら先進国株とスリム先進国株には不安は感じません。

また、マザーファンドにある程度の純資産額があったとしても、資金の流出入が激しいと安定運用の阻害原因となります。
この意味で、売買高比率が高いスリム先進国株には不安を感じますが、売買高比率が低いたわら先進国株とニッセイ外国株には不安は感じません。

さらに、マザーファンドが安定していたとしても、ベビーファンドの資金の流出入が激しければ、やはり安定運用の阻害原因となります。
この意味で、大量に資金が流入し続けているニッセイ外国株とスリム先進国株には不安を感じますが、地味なたわら先進国株には不安は感じません。


インデックスファンドの運用に何らかの問題が発生した場合は、通常は運用会社の内部で緻密な分析が行われ、問題点があれば対内的に共有されます。
しかし、よほどの異常事態でない限り内部的な調査結果が外部に公表されることはありませんので、我々は原因はもとより何らかの問題が発生したという事実すら知らないままであることがほとんどです。

とはいえ、運用報告書を確認すれば、重大な異常が発生しているかどうかは分かります。
なぜなら、運用報告書にはファンドとベンチマークの期中騰落率が明記されているからです。

たわら先進国株とベンチマークの期中騰落率を見てみます。
決算ファンドベンチマーク
1期△9.3△11.82.5
2期32.533.1△0.6
3期2.83.3△0.5
4期5.66.2△0.6

上記の表を見ると、第1期の異常値を除き、たわら先進国株の乖離率は-0.5ないし-0.6%を保っていることが分かります。

第4決算期は2018年10月13日から2019年10月15日までであり、上記ブログ記事で指摘された期間(2019年8月から9月)を含んでいます。
運用報告書によれば、第4決算期の乖離率は-0.6%です。これは第2決算期の-0.6%や第3決算期の-0.5%とほぼ等しいことから、第4決算期の運用には過去の運用と比べても問題がなかったであろうことが推測されます。

私が2015年12月の新規設定時からたわら先進国株を大量保有し続けている理由は、たわら先進国株の運用には構造的な問題点がないと考えているからです。
もっとも、スリム先進国株が異次元の値下げを断行し、たわら先進国株との信託報酬差が2倍に広がったときは、積立投資先をスリム先進国株に切り替えました。
しかし、たわら先進国株が0.0999%への値下げを断行した現在は、ニッセイ外国株やスリム先進国株と比べると多少の信託報酬差はあるものの、安心して長期投資をできるかどうかという観点から「やはりたわら先進国株に勝るファンドはない」と考えて、たわら先進国株の保有を継続しています。

ただ、ニッセイ外国株・スリム先進国株・たわら先進国株のうちからどのファンドを選ぶかということよりも、どのファンドでもよいので均等額積立買付を継続し、絶対に売らずに長期保有し続けることのほうが重要です。
さらに言えば、私は先進国株インデックスファンドを推奨していますが、先進国株ファンドはホールドできないものの米国株ファンドであればホールドできるという人がもしいるのであれば、ホールドできる米国株ファンドを買うべきです。

その意味では、好きなファンドを選ぶことが最も重要ではないかと考えます。


Stay your Course


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コメント

そういえばリンクから河童さんのサイトが消されたのは河童さんがたわら先進国株に批判的だからですか?

No title

コメントありがとうございます。

>リンクから河童さんのサイトが消されたのは河童さんがたわら先進国株に批判的だからですか?

相互リンクではなくなったからです。
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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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