株式相場に「二番底」が来ないワケ

日経新聞電子版(2020/5/21 19:05)の下記記事を読みました。


●株式相場に「二番底」が来ないワケ
大方の予想を裏切り、世界主要国の株価は一向に崩れる気配をみせない。株価水準を決めるはずのファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は最悪だ。新型コロナウイルスの感染拡大で戦後最大の不況が迫る中、株価は3月の急落後の戻りを試している。過去の弱気相場ではほぼ例外なく訪れていた「二番底」の経験則が利かないのはなぜなのか。



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実に興味をそそる導入部分ですね。

記事は、最初にバンクオブアメリカが実施したファンドマネージャー調査の結果を引用します。

今後の景気のV字回復を予想した回答者は全体の10%どまり。
米ダウ工業株30種平均は3月23日の安値から5月20日にかけて32%上昇したが、この株価の戻りを回答者の68%が「ベア・マーケット・ラリー」と答えた。



記事は、続けて、「ベア・マーケット・ラリー」について解説を加えます。

ベア・マーケット・ラリーとは、弱気相場の中のごく一時的な株価の戻りを指す。急落した株価はいったん下げ止まり、自律反発するのが相場の常だ。
ベア・マーケット・ラリーでは、株価は遠からず一番底よりも深い二番底に向かう。



記事はこのように解説した上で、

1950年以降に16回あった米国の弱気相場のうち、82年の1回を除く15回で株価は一番底の1~3カ月後にさらに深い二番底をつけた。

と述べ、読者をあおります。


さて、いよいよ本題です。
93.75%の確率で到来するはずの二番底が一向に来ない理由について、記事は次のように解説します。

通常の景気後退局面では底がみえるまで1年前後の期間がかかり、底がみえないうちは財政や金融政策も小出しになりがちだ。いわゆる「催促相場」で株価もその間下げ続ける。
だが今回は異質だ。新型コロナの感染拡大を止めるために各国は経済を人為的に凍結し、景気は崖から落ちるように一気に悪化。同時に各国は財政・金融政策を最大限発動したのだ。
「景気の底がみえてその対策がしっかりと打たれれば、景気がいかに悪くなろうと株価はそれ以上下がらなくなる」。



これが記事が指摘する二番底が到来しない1つめの理由です。
記事は、2つめの理由について、次のように解説します。

投資家の多くは二番底の到来をじっと待っているフシがある。個人投資家にも広く知られている「二番底は黙って買え」という相場格言に従い、多くの投資家は底値で買い出動するタイミングをうかがっている。
だが弱気派は、待っても落ちてこない株価に焦り始める頃合いだ。弱気派があぶり出されるように株に資金を向け始めれば、二番底はさらに遠のくことになる。



なお、記事は、新型コロナの第2波の到来によって急落相場が到来するリスクがあると指摘しています。

もちろんこのまま順調に相場が戻りを試し続けるかどうかは予断を許さない。各国が経済再開を急ぎすぎれば新型コロナの第2波が懸念されるうえ、米中間の対立が再びヒートアップしているのも気がかりだ。



二番底を待っている人は、そのタイミングで一括投資をし、その後の値上がり益を得たいと考えているのだろうと思われます。
しかし、相場のタイミングを読める人などいません。正確にはどこかにはいるかもしれませんが、その人が誰かは後から振り返ったときに初めて判明することですから、今この瞬間にはいないのと同じことです。

インデックス投資は、世界経済の成長に伴う株価上昇に賭ける投資方法です。
これは言葉を換えれば、「株価指数が史上最高値を更新し続ける未来に賭ける」ということを意味します。

ということは、来るか来ないか分からない二番底を待つのではなく、より早く、より多額の資金をインデックスファンドに投入することがインデックス投資で金持ちになる近道であるといえます。
個別株投資のように銘柄選択で他人と差別化できないインデックス投資では、「入金力」(どれだけ早期に、どれだけ多額のお金を投入することができるか)が大きければ大きいほど、より大きな儲けを得ることが期待できることになります。

たわら先進国株の本日付け基準価額は12608円です。これは史上最高値15177円の83%です。
インデックス投資が史上最高値を更新し続ける未来に賭ける投資方法である以上、いつかは分かりませんが、必ずかつての史上最高値15177円を更新する未来が訪れるでしょう。その時、今の投資金額は1.2倍になっています。

とはいえ、長期的には史上最高値を更新し続ける未来が到来するとはいえ、短期的には右肩上がりの矢印の周囲を上がったり下がったりしながら螺旋階段のような動きをするのが相場の常です。
投資経験が少ない人が一括投資をすると、その後の急落相場で多額の含み損を抱えることになり、実に惨めな気持ちになります。投資に手を出した過去の自分を呪いながらパニック売りして相場から撤退し、その後の回復相場の恩恵にあずかれない羽目になったとしたら残念の極みです。

そのため、私は、多額の投資資金を預貯金等で保有しているあるときであっても、一括投資するのではなく60等分し、機械的に60か月かけて無リスク資産からリスク資産に資金を移動させていくべきであると考えています。



Stay your Course


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Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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