低コストインデックスファンドの純資産額ランキングは、次のとおりです。
※ここでは、つみたてNISAの信託報酬要件(国内資産のみ0.55%、海外資産を含むもの0.825%)を満たすファンドを「低コストインデックスファンド」とした。
※純資産額が300億円以上のファンドを対象とした。
※先進国株インデックスファンドは赤字で強調した。
※データは、モーニングスターのファンド検索結果から引用した。
http://www.morningstar.co.jp/FundData/DetailSearchResult.do1、
ニッセイ外国株 1526億8400万円
2、ニッセイ日経225 1396億5200万円
3、野村世界6資産分散(分配コース) 1096億7500万円
4.、楽天全米株 921億8300万円
5、スリム米国株 894億1300万円
6、
スリム先進国株 886億5500万円
7、野村世界6資産分散(安定コース) 838億5500万円
8、三井住友日本債券 777億2100万円
9、三井住友DC外国債券 653億1500万円
10、
SMTグローバル株式 648億2400万円
11、
たわら先進国株 476億3000万円
12、スリム8資産均等バランス 466億2000万円
13、SMTダウ 451億0400万円
14、Funds-i日経225 391億8200万円
15、
イーマクシス先進国株 383億1000万円
16、楽天全世界株 351億8400万円
17、野村世界6資産分散(成長コース) 335億4600万円
18、イーマクシス日経225 311億5600万円
19、SBIバンガードS&P500 311億1900万円
20、三井住友DC年金バランス50(標準型) 310億5900万円
21、三井住友DCつみたてNISA日本株 308億0400万円
上記のランキングを見ると、米国株人気の影響を受けて、米国株に投資するファンドが絶好調であることが分かります(4位、5位、13位、19位)。
楽天全米株が出現するまで米国株インデックスファンドは不人気を極めていたことを思うと、バンガード社のブランド効果を活用して米国株インデックスファンドという新たな分野を開拓した楽天全米株の功績は絶大です。
楽天全米株の運用会社は、楽天全米株よりも楽天全世界株のほうが人気を集めると考えていたと思われますので、まさか楽天全米株が米国株インデックス投資の新たな地平を切り開く役割を果たすとは想定していなかったはずです。
しかし、低コストを売りにするファンドは、コストを最も重要な判断要素にする顧客を相手にするため、シビアなコスト競争に巻き込まれることになります。
楽天全米株も、スリム米国株の猛追を受けています。おそらく今月か来月には追い抜かれることでしょう。
ただし、楽天全米株の運用会社報酬は税抜0.05%であるのに対し、スリム米国株の運用会社報酬は税抜0.034%です。
そのため、スリム米国株の純資産額が楽天全米株の純資産額の1.47倍を超えない限り、楽天全米株の運用会社のほうがスリム米国株の運用会社よりも儲かることになります。
楽天全米株は、先行者利益とバンガード社のブランド効果を利用して、値下げ競争に巻き込まれることなく、このまま逃げ切ることができそうな感じです。
とはいえ、同じバンガード社のブランド効果を利用するSBIバンガードS&P500(ランキング19位)が着々と純資産額を集めつつあります。
楽天全米株からSBIバンガードS&P500に資金流出が続く状況になった時、楽天全米株は何らかの決断を迫られるかもしれません。
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