ベンチマークは、配当込指数と配当除く指数のどちらが良いか

たわらシリーズと異なり、iFreeシリーズのベンチマークは、どうやら配当込指数ではなく、配当除く指数のようです。

iFreeシリーズについては、すでに多くのブロガーが記事にしていますが、その中には、ベンチマークが配当込指数なら買うが、配当抜き指数なら買わないと述べる人がいます。

なぜみんな配当除く指数を嫌うのでしょうか。

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そもそも、ある投信が配当除く指数への連動を目指すと、そのままでは指数よりも良いリターン(上振れ)となります。

すなわち、指数は配当金が除かれているのに対し、投信は配当金を受け入れるため、配当金から投信の実質コスト(信託報酬、売買費用、経理コストを含む運営コスト)を除いた分だけ配当除く指数よりも良いリターンとなります。

ところが、投信は、配当除く指数の連動を目指しています。そのためには上振れ分が邪魔になります。
ではどうするか。
顧客に配当するわけですね。これはまさにETFがやっていることです。

これに対し、配当込指数への連動を目指すとどうなるでしょうか。

投信には実質コストが掛かることから、その分だけ配当込指数を必ず下回る運命にあります。
そして、年数がたつにつれ、その差がどんどん開いていきます。実質コストが複利で抜かれていくイメージですね。

私は、ベンチマークが配当込指数の方が好きです。なぜなら、配当除く指数と異なり、投信自体の配当が予定されていないからです。
配当がなされると、配当金の全額を再投資したとしても、すでに2割の税金が源泉されていることから、2割の税金相当額の運用益を損することになります(配当金相当額を100とすると、配当しなければそのまま100を運用できますが、配当して再投資すると20が税金としてとられてしまうため、80しか運用できなくなります)。

配当を全く予定していない投信を作ると税金をできるだけ取りたい国税と揉めるため、たわらシリーズを含むほとんどすべての投信は配当を前提としています。
しかし、配当込指数との連動を目指すとうたっておけば、配当すると下振れが大きくなるので配当「したくてもできません」という言い訳ができるようになります。「したくてもできない」という人に対し、「どうしてやらないんだ」と非難することはできないですからね。

とはいえ、指数への完全連動を目指すという観点からは、配当金の完全分配をうたい、配当除く指数をベンチマークとした方が潔いです。必ず下振れ、その下振れが年々増加する配当込指数をベンチマークとするよりも単純明快です。
ETFを好む人は、この潔さと単純明快さに惹かれるのでしょうね。

でも、だれでも潔さより目先の小金が好きなのです。


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ブログ開始日 2016年3月1日

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●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
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