海外ETF「使える」ワケ

日経電子版の「海外ETF「使える」ワケ」
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO06317820Q6A820C1K15200/
を読みました。

これは興味深い記事ですので、ぜひ一読すべきです。
私が特に興味深く感じた点を以下で整理してみます。

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1 人気ランキング(SBI,楽天、マネックスの保有残高合計)

1位はVTでした。保有残高295億円。ぶっちぎりです。
2位はVWOで106億円。
3位はVTIで92億円。

日本人がいかにVTのことが大好きかが分かります。

この点、私は、まずはVTのみを購入し、VTを購入し終わった時点でVTをすべて売却し、売却と同時にVTI,VEA,VWOを購入するという「VT三分の計」を提唱しています。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-103.html#more

「VT三分の計」を実行することで、資産購入時の手間を劇的に減らしつつ(3種類のETFをそれぞれの購入時の時価総額比で購入し続けるのは大変な手間です)、最終的には、経費率を減らし、構成銘柄数を増やすことができます。

2 マネックスが米国貸株サービスの導入を検討中

【引用開始】
投資家の間ではSBI証券が9月に始める貸株サービスが注目されている。保有する米国の株式やETFを同社に貸し出せば、貸株料を受け取れる。マネックス証券も11年に買収した米ネット系証券のシステムを利用し、類似のサービス導入を検討しているといい、利便性はさらに高まりそうだ。
【引用終わり】

これは朗報ですね。
競争があることはいいことです。

なお、貸株は、SBIに無担保で金を貸すことと同義です。
SBIがつぶれれば貸株に出した株式は戻ってきません。
現在、SBI証券に貸株率を照会中ですが、年0.1%程度になりそうな予感がします。これだと1000万円で年間1万円にしかなりません。1億円で10万円ですね。

リスクを取るにはリターンが余りに少なすぎますので、自分で照会しておいて今更ですが、私はおそらく貸株サービスは利用しません(もし1%ならとても迷います)。

3 1~2年以内にSBIでETFの積立てができるようになるかも

【引用開始】
海外ETFでは中長期では、積み立て投資ができるようになりそうだ。SBI証券の坂本英文執行役員は「1~2年内に対応できるように検討したい」と語る。
【引用終わり】

SBIは外国株の特定口座対応が遅れに遅れたことから、本当に1~2年で対応できるのか怪しいところではありますが、サービスがよくなることは良いことです。

4 なぜかたわら先進国株式が無視されている

【引用開始】
通常の投信では、コストの引き下げが加速している。世界の株式に投資するファンドでは、ニッセイアセットマネジメントは信託報酬が0.26%、三井住友アセットマネジメントも0.27%まで低下している。海外ETFから超格安投信に乗り換える人も目立つ。
【引用終わり】

たわら先進国株を無視するとは、これはいけませんね。

なお、記事で言及しているのはあくまで信託報酬だけであり、投信の実際のコストは、この信託報酬に実質コストを加算したものになります。

5 最後に、記事中で、ETFの短所として、米国10%、日本20%の源泉税がダブルで徴収されるとの指摘がありました。
この指摘は、米国株を対象とする投信であれば間違っていますが、米国株ではない外国株を対象とする投信では正解です。

つまり、米国株を対象とする場合、ETFであっても投信であっても、米国10%の源泉税は必ず徴収されます。
投信の場合は米国10%の源泉税を取り戻すことはできないのに対し、ETFであれば確定申告をすれば取り戻すことができますので、ETFの方が優れてします(とはいえ、私の場合は国保税が増えることから確定申告はしません)。

これに対し、米国株ではない外国株を対象とする場合は、米国ETFであれば、現地国、米国、日本のトリプルで源泉税が徴収されるのに対し、投信であれば、現地国、日本のダブルで済みます。
これはアメリカを経由するのか、直接、現地国の株式を日本の運用会社が購入するのかの違いです。

とはいえ、ETFの経費率は余りに低額であることから、トリプルであってもETFの方が低コストだと私は認識していますが、きちんと分析したわけではないことから、ひょっとしたら私の認識が間違っているかもしれません。


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コメント

海外ETFは為替ヘッジが困難

海外ETFの問題点は為替リスクでしょう。
為替は誰にも予測できないものであるとしたら、為替リスクはできるだけ排除したいものです。
インデックスファンドで為替ヘッジ付きのものを買えば為替リスクは簡単にに回避できますが、海外ETF(たとえばTOK)をその通貨比率に応じてFXでヘッジし続けることは、FXとの損益通算ができない現状では税制上困難です。
為替リスクの回避が困難なことは、海外ETFの致命的な欠点だと思います。

No title

コメントありがとうございます。

私は、株には為替リスクはないと考えています。
よろしければ以下の記事をご覧ください。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-23.html#more

通りすがり

「株には為替リスクはありません」読みました。なるほどと思う反面、疑問も残りました。例えば、リスクオフと言われる局面では外国株は売られ、円高になります。リーマンショックなどはその典型ですが、このリスクオフ局面というのはよくあります。また、実証的にも為替ヘッジありのインデックスの方がリスクは低くなっています。為替が予測のつかないものである以上、為替ヘッジした方が、リスクーリターン比が改善するのではないでしょうか?

海外ETF積み立て投資

いつも貴ブログで勉強させていただいております。

仮にSBI証券で500円積み立てが出来るとしたら、

Vanguardのサイト

https://advisors.vanguard.com/VGApp/iip/site/advisor/investments/portfoliodetails?fundId=3141

でVTの時価総額比を毎月調べて、
(今月であれば)、

VTI 53.3%= 5,330円
VEA 37.8%= 3,780円
VWO 8.9% = 890円

で10,000円の積み立てが出来ると嬉しいです。

No title

コメントありがとうございます。


通りすがりさん

リスクオフ局面は何度も来ますが、購買力平価説を信じるのであれば、数か月から数年程度で、元に戻るか、株価に反映されるはずです。

為替ヘッジをすると、全てを円に賭けることになります。
今は円高局面ですから、為替ヘッジを掛けておけばよかったと思う人が多いのでしょうが、円安局面になれば、為替ヘッジを掛けた資産の実質価値はどんどん目減りしていきます。

したがって、私は、円安対策はヘッジを掛けないVTとたわら先進国株で、円高対策は、ヘッジではなく、個人向け国債変動10を全資産の4割程度保有することで行っています。


わたりさん

VT三分の計の方がはるかに楽です。
たわら先進国株を毎日1万円積立てをしている私でも、時価総額比で3種類のETFを毎月買うなんてことは、とても気力が続きません。

なお、SBIの新制度の概要は全く不明ですが、毎月決まったETFの定額積立てになりそうな予感はしています。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
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