PVを得るために法的紛争に巻き込まれるリスクを冒してはならない~DMM.com証券

2019.12.14追記
DMM.com証券は公式サイトの表記を訂正し、為替手数料1ドルあたり25銭配当金受取時の為替スプレッド基準為替レート-1円であることを明記しました。
https://kabu.dmm.com/service/us/outline/
ただし、配当受取時の為替スプレッドは「基準為替レートは公示レート」ですが、売買時は「当社が定める為替レートを適用します」と記載されています。
「当社が定める為替レート」が公平な数字なのかの検証をする必要がありますね。



マネックス証券とSBI証券は、9種類の米国ETFの購入手数料限定とはいえ、購入手数料の無料化(マネックス証券はキャッシュバックによる実質無料化、SBI証券は完全無料化)に踏み切りました。


●マネックス証券、米国ETF9種の購入手数料を実質無料化へ(1/2~)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1572.html

●SBI証券、米国ETF9種の購入手数料を実質無料化へ(1/2~)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1573.html

その背景には、米国株の売買手数料の完全無料化をぶち上げたDMM.com証券に対抗し、顧客の流出を防ぐ狙いがあります。
【DMM 株】口座開設

還元率20%のリボスタイルをしゃぶり尽くす方法
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1558.html




新着記事通知用のツイッターアカウントはこちら。
https://twitter.com/tawaradanshaku

広告

しかし、DMM.com証券の売買手数料完全無料化は、9種類の米国ETFの購入手数料限定ではなく、全ての取扱銘柄が対象であり、購入手数料のみならず売却手数料も対象です。

売買手数料の点だけを見ると、マネックス証券やSBI証券よりもDMM.com証券のほうがはるかに優れています。
そして、マネックス証券とSBI証券が米国株の取引手数料の無料化の対象を9種類の米国ETFの購入手数料に限定したことで、当面はDMM.com証券に対抗して米国株の売買手数料が完全無料化されることはなくなったと考えられます。

マネックス証券が米国株の売買手数料の完全無料化に踏み切らなかった理由は、それだけの重大な決断をするために必要な内部検討の時間的余裕がなかったからと推測されます。
とはいえ、米国株の売買手数料の完全無料化というDMM.com証券の発表のインパクトは絶大だったことから、顧客離れを防ぐための当面の手当てとして、9種類の米国ETFの購入手数料の無料化を発表したのでしょう。


さて、マネックス証券やSBI証券が米国株の売買手数料の完全無料化に踏み切ることができない最大の理由は、DMM.com証券の収益構造(円貨決済を強制することによって売買・配当のたびに発生する為替手数料で稼ぐ)を真似することができないからです。

DMM.com証券は、既存の証券会社とは異なり、顧客に円貨決済を強制しています。
既存の証券会社では、ドルのまま口座に置いておき、そのドルを使って米国株を売買することで為替手数料を発生させないで利用することができますが、DMM.com証券では必ず円転されるため、売買の都度、必ず為替手数料が発生することになります。

DMM.com証券はFX部門を持っていますが、公式サイトではドルのスプレッドは0.2~0.3銭であるとしています。
FXで0.2~0.3銭しか徴収しないのに、米国株の売買では売買のたびに25銭ずつ徴収するわけですから、これだけでも十分な利益になると思われ、多くのブロガーはその前提で分析記事を書きました。

しかし、売買の為替手数料は確かに1ドルあたり片道25銭でしたが、配当金の為替手数料は1ドルあたり1円だったのです。


●【特報】DMM.com証券、米国株の配当金の為替手数料は1ドル1円
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1568.html


私が上記の記事を書いた後、上記の記事の内容をリライトしたと思われる下記記事が登場しました。

●【悲報】DMM証券がとんでもないクソ証券だったことが判明
https://eden0202.com/stock/us/3563


このブログはリンクフリーですから、出典を明示していただければ事前事後の連絡なく自由に引用していただいて構わないのですが、このブログはダメです。


あえて言おうクソであると!
もう私の中ではこれはとんでもない詐欺だと思ってて
悪質な詐欺だと思ってるわ
マジで消えて欲しい、こういうクソ証券
こういうくそダサい会社を利用する気はないし..社員の方には本当に申し訳ないけど早く消えて欲しいと思ってるわ
こんな証券会社いりません♡惑星ごと破壊しちゃいましょう♡
震えて眠れw


この人は上記のような極めて不適切な表現でDMM.com証券を罵倒する記事を書いたばかりか、ツイッターでも同趣旨の発言(「顧客を嵌め込むどこかのクソダサい証券会社」など)を繰り返しています。

こういうことをすると、ある日突然、DMM.com証券の弁護士から自宅に内容証明郵便が届くリスクが発生します(DMM.com証券の弁護士が調べれば、自宅は簡単に判明します)。
ツイッターで一緒になってDMM.com証券を罵倒した人は当然として、単にDMM.com証券を罵倒する上記記事をリツイートした人についても、リツイートしただけという理由では損害賠償責任を免れることはできません。


●大阪地方裁判所令和元年9月12日判決
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/004/089004_hanrei.pdf
他者の元ツイートの内容を批判する目的や元ツイートを他に紹介(拡散)して議論を喚起する目的で当該元ツイートを引用する場合,何らのコメントも付加しないで元ツイートをそのまま引用することは考え難く,投稿者の立場が元ツイートの投稿者とは異なることなどを明らかにするべく,当該元ツイートに対する批判的ないし中立的なコメントを付すことが通常であると考えられる。
したがって,ツイッターが,140文字という字数制限のあるインターネット上の簡便な情報ネットワークであって,その利用者において,詳細な説明や論述をすることなく,簡易・簡略な表現によって気軽に投稿することが想定される媒体であることを考慮しても,上記のような,何らのコメントも付加せず元ツイートをそのまま引用するリツイートは,ツイッターを利用する一般の閲読者の普通の注意と読み方を基準とすれば,例えば,前後のツイートの内容から投稿者が当該リツイートをした意図が読み取れる場合など,一般の閲読者をして投稿者が当該リツイートをした意図が理解できるような特段の事情の認められない限り,リツイートの投稿者が,自身のフォロワーに対し,当該元ツイートの内容に賛同する意思を示して行う表現行為と解するのが相当である。
被告は,本件投稿について,本件元ツイートを情報提供の趣旨でリツイートしたに過ぎないから,本件投稿は本件元ツイートの投稿者の意見とみるべきである旨主張するが,仮に,被告が本件投稿を行った主観的意図がフォロワーに対する情報提供という点にあったとしても,前記のとおり,一般の閲読者の普通の注意と読み方を基準とすると,何のコメントも付さないままリツイートするという本件投稿の態様からすれば,その情報提供には本件元ツイートの内容に賛同する被告の意思も併せて示されていると理解されるというべきであるから,この点に関する被告の主張は採用できない。


私は莫大な金を持っているDMM.com証券と法的にもめたくはありませんので、私のブログ記事が引用された上記記事は私の全く関知しないところで作成され公表されたものであって、事前事後の連絡は一切なく、上記記事の内容は私が支持するものではないことを明確にしておきます。

私は、DMM.com証券が詐欺をしたとまでは考えていません。
詐欺といえるためには、DMM.com証券が配当金の為替手数料が1ドル1円ではなく売買の為替手数料(片道25銭)と同額であると顧客を意図的に誤信させる意図だったといえる必要があるところ、DMM.com証券が意図的に顧客をだまそうとしたのであれば、手口が余りに稚拙であり、電話ですぐに1ドル1円と答えるはずがないからです。

DMM.com証券は意図的に為替手数料を誤魔化そうとしたのではなく、為替スプレッドが常に変化し、事前に画一的な為替スプレッドを提示することができないFXのやり方にどっぷりつかってしまっていたことから、米国株の売買の為替手数料は変動制ではなく固定制であって、米国株の顧客は為替手数料が事前にきちんと明示されていることを当然視しているという前提事実を十分に理解していなかったのではないかと考えます。

とはいえ、このような記載によって顧客が「配当金の為替手数料も片道25銭なんだろう」と誤解して取引をし、その結果として1円の為替手数料が徴収されたときには差額の1ドルあたり75銭について顧客が損失を被ったことになることから、このような記載の仕方は決して好ましいものではなく、公式サイトの表記を直ちに訂正し為替手数料について明確に記載すべきです。

そして、配当金受領時の1ドル1円の為替手数料についても、今回のマネックス証券とSBI証券の購入手数料無料化の対象9銘柄を除き、そう悪くはないと考えます。
今はやりのサブスクリプションの一形態(定期的に配当金が出る都度、1ドルあたり1円の為替手数料が発生する)と考えれば、利用の仕方によっては取引手数料完全無料化の恩恵を十分に受けることができるでしょう。


配当利回りが年率3%の銘柄で試算してみます。

この銘柄を1万ドル保有していたとして、毎年の配当金は300ドルです。そのうちアメリカが30ドル、日本が54ドルの税金を徴収しますので、顧客には216ドルが交付されます。
DMM.com証券はこの216ドルを強制的に円転し、その際、216円の為替手数料を徴収します。
1ドル108円とすると、株価は108万円、配当金は2万3328円、為替手数料は216円となります。

さて、DMM.com証券でこの株を買ったとき、売買手数料は無料で、毎年216円ずつの為替手数料がかかることになります。
また、顧客がこの配当金を再投資するときは1ドル25銭の為替手数料がかかることになります。216ドルだと54円です。

これに対し、他社でこの株を買ったときは、売買手数料は22ドル(DMM.com証券にとって最も不利益に計算するため、一括購入したと仮定します)、その後の配当金には為替手数料はかかりません。

1ドル108円とすると、22ドルは2376円ですから、毎年の216円の為替手数料の11年分となります。
再投資する際の為替手数料54円を考慮しても、2376円÷(216円+54円)=8.8年分です。


つぎに、配当利回りが年率5%の銘柄で試算してみます。

この銘柄を1万ドル保有していたとして、毎年の配当金は500ドルです。そのうちアメリカが50ドル、日本が91ドルの税金を徴収しますので、顧客には359ドルが交付されます。
DMM.com証券はこの359ドルを強制的に円転し、その際、359円の為替手数料を徴収します。
1ドル108円とすると、株価は108万円、配当金は3万8772円、為替手数料は359円となります。

さて、DMM.com証券でこの株を買ったとき、売買手数料は無料で、毎年359円ずつの為替手数料がかかることになります。
また、顧客がこの配当金を再投資するときは1ドル25銭の為替手数料がかかることになります。359ドルだと89円です。

これに対し、他社でこの株を買ったときは、売買手数料は22ドル(DMM.com証券にとって最も不利益に計算するため、一括購入したと仮定します)、その後の配当金には為替手数料はかかりません。

1ドル108円とすると、22ドルは2376円ですから、毎年の359円の為替手数料の6.6年分となります。
再投資する際の為替手数料54円を考慮しても、2376円÷(359円+89円)=5.3年分です。


このように考えると、配当金の円貨決済を強制し、その際、1ドルあたり1円の為替手数料を強制的に徴収するとしても、売買手数料が無料であるというメリットの方が大きいことが分かります。
しかも、DMM.com証券は出庫手数料を徴収しませんから、長期間のバイアンドホールドを予定しているときには他社に移管すればよいだけです。

したがって、私は、DMM.com証券の売買手数料の完全無料化は、配当金の円貨決済が強制され、その為替手数料が1ドル1円であったとしても魅力的であると考えます。

もっとも、マネックス証券とSBI証券が無料化した米国ETF9種を買うのであればDMM.com証券を選択する実益はありません。
そのため、VTとVTI(いずれも無料化された米国ETF9銘柄のひとつ)しか保有していない私がDMM.com証券を利用することはなさそうです。
【DMM 株】口座開設

広告

コメント

非公開コメント

広告

プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

新着記事通知用のツイッターアカウントはこちら。
https://twitter.com/tawaradanshaku

インデックス投資家必読の書

ブログ記事検索

他の投信ブログはこちら

管理