インデックスマラソンで「ツミレバ投資」を始めます

「ツミレバ投資」とは、レバレッジを掛けた投資信託を積立投資するというものです。

S&P500指数とナスダック100指数に連動するインデックスファンドに2倍のレバレッジを掛けた「iFreeレバレッジS&P500」と「iFreeレバレッジNASDAQ100」を運用する大和証券投資信託委託が名付けたもので、ツミレバの「ツミ」は積立投資、「レバ」はレバレッジを意味します。

まずは下記記事をご覧ください。

●月3万円の積立で億万長者になれる!? 田端信太郎が「iFreeレバレッジ」にガチツッコミ!
https://r25.jp/article/738241907525836883




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この記事は大和証券投資信託委託のPR記事です。
つまり、大和証券投資信託委託が田端信太郎と「新R25」に金を払って掲載をしてもらったものですので、客観性は皆無であることを念頭に置く必要があります。

大和証券投資信託委託の広告記事であるにもかかわらず、致命的な弱点が指摘されています。


●大和証券投資信託委託・執行役員(マーケティング本部副本部長、運用本部副本部長)
レバレッジのリスクをきちんと説明しないといけませんね。
レバレッジ型の投資信託は、「横ばいには弱い」という特徴があります。
【解説】100からスタートした指数が日毎に+10%→-10%→+15%→-15%→+5%と変動した場合、最終的に102(+2%)の微増となる。しかし、上記のように対象の指数が上昇・下落を繰り返すケースにおいて2倍のレバレッジをかけると、最終的に96(-4%)となり、元本割れを起こしてしまう。
●田端
「レバレッジが長期投資に向いてない」と思う理由はそこです。
下落幅にもレバレッジがかかってしまうので、そのあとに大きく相場が上がらないと回復しづらい。
●大和証券投資信託委託・執行役員(マーケティング本部副本部長、運用本部副本部長)
それはその通りです。一方で、レバレッジは上昇には強いんです。
市場が継続して成長しているときには、雪だるま式に利益が増えていきます。


全世界株式指数ないし先進国株式指数は長期的には右肩上がりに上昇しますが、短期的には上がったり下がったりを繰り返します。
大和証券投資信託委託自身が認めているとおり、株式にレバレッジを掛けると、株価の短期的な上下運動によって減価するリスクがあるわけですね。

S&P500指数とナスダック100指数に連動するファンドに2倍のレバレッジを掛けた「iFreeレバレッジ」シリーズですが、新規設定日は2018年10月19日です。既に1年以上が経過しているにもかかわらず、純資産額は4億円ちょっとです。
純資産額は確かに4億円ちょっとですが、うち3億円は新規設定の際に運用会社が出しています。つまり、ほとんど売れていません。

※売れていない理由として、2.2%の販売手数料がかかる点も忘れてはなりません。
もっとも、積立設定をすると、SBI証券では販売手数料の全額を翌月にキャッシュバックされるため、ツミレバ投資をするのであれば販売手数料はネックにはなりません。


これに対し、iFreeレバレッジシリーズと同じ月に新規設定されたグローバル3倍3分法の純資産額は、1年決算型が2606億円、各月分配型が1359億円ですので、雲泥の差です。
この差は、iFreeレバレッジシリーズが株式にレバレッジを掛けたのに対し、グローバル3倍3分法が債券にレバレッジを掛けたからであると推測されます。
株式のように大きく上下運動をするものにレバレッジを掛けると減価しやすいのに対し、債券のように値動きが小さなものにレバレッジを掛けると減価しにくく、現物投資をする株式等とリバランスをすることでリバランスボーナス(高いものを売り安いものを買うことで、高値での利確と安値買いを実現する)を得ることができます。

とはいえ、今ブログで何度もお伝えしているとおり、債券が株式と連れ安すると悲惨なことになりますし、利上げによって既発行債券の時価が大きく下落すると地獄が到来することになります。


●株と債券の同時安の時代が到来(byGPIF)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1434.html


グローバル3倍3分法は、3%の証拠金で20%の日本株先物と200%の債券先物を買う仕組みです。
日本株にもレバレッジを掛けていますが、もっぱら値動きが少ない債券に多くのレバレッジを掛けるという工夫をしています。

グローバル3倍3分法の大成功によって、雨後のタケノコのようにレバレッジ型バランスファンドが出てきました。
しかし、そのいずれも振るいません。

2弾目のウルトラバランス世界株式の純資産額は5億1000万円、3弾目の米国3倍4資産リスク分散ファンドの純資産額は年2回決算型と隔月決算型がそれぞれ4100万円、毎月決算型が2000万円です。
これはダメですね。

そして、注目の4弾目、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの新規設定日が本日です。
楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは、8営業日の当初募集期間を設定したことで期待されましたが、2億0600万円の純資産額からのスタートになりました。

同じ8営業日の当初募集期間を設定したSBI・バンガード・S&P500が16億3800万円からのスタートだったことを考えると人気の差を感じます。
しかし、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは、米国株90%(投資先はVTIのみ)+米国債先物270%=360%と実にシンプルであり、可能性を感じます。

惜しむらくは公式サイトを見ても何も分からないということです。
グローバル3倍3分法は「何だかよく分からないけれども何か凄そう」というイメージ戦略が奏功し、巨額の純資産額が積み上がっています。
しかし、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは二匹目のドジョウを狙うわけですから、同じ戦略をとってはダメです。

私は、半月ほど前、このように書きました。



私は、最も重要なポイントは、VTI90%、米国債10%でリバランスをするバランスファンドがあったとして、VTI90%、米国債先物270%の楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは、
(1)余分にどれだけの追加コストを支払う必要があるのか
(2)リターンはどれだけ上がるのか
(3)リスクはどれだけ下がるのか
の3点について、顧客が腹落ちできるかどうかであると考えます。
運用会社である楽天投信投資顧問が具体的な数字を示した詳細なシミュレーションを公開し、「VTI90%、米国債10%のバランスファンドよりも良いファンドである」ことを顧客に十分に納得させることができたとき、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは大きく飛躍するかもしれません。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1516.html


私は、楽天投信投資顧問がなぜこれをしないのかが全く理解できません。
SBI・バンガード・Sで&P500と同じ当初募集期間を設けたにもかかわらず、集めた純資産額はわずか12.5%です。
これでははっきり言って大失敗です。

当初募集期間を設けることは諸刃の剣です。
なぜなら、当初募集期間で多額の純資産額を集めることに成功すればSBI・バンガード・S&P500のように飛躍することができるのに対し、当初募集期間を設けたにもかかわらず純資産額を集めることに失敗すると、最初から不人気ファンドであるとのレッテルを貼られてしまうからです。

楽天投信投資顧問が気付いているのかどうかは分かりませんが、楽天・米国レバレッジバランスはこのまま何もしなければ第2弾、第3弾のレバレッジ型バランスファンドと同様、失敗に終わってしまうことでしょう。

しかし、私は、米国株90%+米国債券先物270%=360%というシンプルさに可能性を感じています。
楽天投信投資顧問が目覚めることを願って、インデックスマラソンには下記の16選手をノミネートすることにしました。16選手は半端な数字ですので、楽天投信投資顧問が目覚めなければ楽天・米国レバレッジバランスとはお別れして15選手に整理することになるでしょう。


インデックスマラソン(第3弾)】 2019年11月6日スタート

●日本株 eMAXIS Slim国内株(TOPIX)
●先進国株 eMAXIS Slim先進国株、ニッセイ外国株、たわら先進国
●新興国株 eMAXIS Slim新興国株
●全海外株 eMAXIS Slim全世界株(除く日本)
●全世界株 eMAXIS Slim全世界株(オール・カントリー)、楽天全世界株(楽天VT)
●アメリカ株 eMAXIS Slim米国株、楽天全米株(楽天VTI)、SBI・バンガード・S&P500
●Jリート eMAXIS Slim国内リート
●先進国リート eMAXIS Slim先進国リート
●バランス eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)、グローバル3倍3分法(1年決算型)、楽天・米国レバレッジバランス


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コメント

No title

ヤマゲン氏がグロ3の広告動画に出演してからインデックスブロガー達が手のひら返しし始めましたね。

たわら男爵様はSPXLの積立投資はどう思われますか?

レバレッジ投資は長期には不向きだとよく目にしますが、SPXLの長期投資を行ってる(最中の)人もチラホラ見かけます。

自分は、サテライトでなら買ってみたいかな、と興味はあるんですが外国株を買ったことがないのもあって何だかんだで手を出せずにいます。

No title

コメントありがとうございます。

>ヤマゲン氏がグロ3の広告動画に出演してからインデックスブロガー達が手のひら返しし始めましたね。

そういう印象は私にはありませんが、投資信託にとって純資産額は正義ですから、純粋なアクティブファンドであれば格別、インデックスファンドもどきのグローバル3倍3分法はみなさん気になるのかもしれませんね。

>たわら男爵様はSPXLの積立投資はどう思われますか?

私はバイアンドフォーゲットしたいこと、短期的には小刻みに上下運動して知らない間に利益が乗っているドルコスト平均法が好きなことから、興味がありません。

今回のインデックスマラソンでリートを入れたのは勝間和代さんの動画でドルコスト平均法に最適だと強力に推奨されていたからでもあります。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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