スリムシリーズが吐露したコスト競争の限界

「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド」というキャッチフレーズで登場したeMAXIS Slimシリーズ。

しかし、スリムシリーズの運用会社である三菱UFJ国際投信は、既にeMAXISシリーズを運用中でした。
eMAXISシリーズの信託報酬はそのままにして、単純に信託報酬を安くしただけの別シリーズを新たに立ち上げたことから、保有中のeMAXISシリーズに含み益があるためにスリムシリーズに乗り換えることができない人たちの怒りを呼び、スリムシリーズの純資産額は伸び悩みました。

その状況を一変させたのが2017年12月29日に発表されたスリム先進国株の異次元の値下げです。
スリム先進国株の信託報酬は0.189%でしたが、米国ETFを買うだけファンドである雪だるま先進国株が実質信託報酬0.1095%で登場したことから(判明日は12月26日)、年末であるにもかかわらず、わずか3日で同率まで信託報酬を引き下げたことにみな痺れました。

私は、スリム先進国株の素晴らしい行動を目の当りにしたことで、

「たとえどれほど安い投資信託が登場しても、スリムは直ちに対抗値下げしてくれるに違いない」

と信頼し、スリム先進国株をベストバイファンドとして推奨してきました。



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しかし、その信頼が大きく揺らぐ出来事がありました。

2019年8月27日、SBI・バンガード・S&P500が実質信託報酬0.088%で登場するというニュースが流れたのです。
私は、SBI・バンガード・S&P500についても、同社がかつて新規設定した雪だるまシリーズと同様に直ちに対抗値下げを発表するスリムシリーズの当て馬で終わるものと考えていましたが、予想に反し、三菱UFJ国際投信は一向にスリム米国株の値下げを発表しませんでした。

スリム米国株が信託報酬を引き下げる旨を発表したのは、10月15日でした。
その間は1か月半。
スリム先進国株がわずか3日で対抗値下げしたことと比べると雲泥の差です。

なぜこれほど時間がかかったのかについて、10月18日に実施されたブロガーミーティングで明らかになりました。


販売会社とは信託報酬の引き下げでしっかり手を握れている。
あくまで運用コストが構造上耐えられるレベルかということ。
S&P500の指数は、S&Pダウジョーンズ社へのライセンスフィー。
米国のCEOが日本に来ていたので、eMAXIS Slimについて説明。
日本法人の代表にも間に入ってもらって、協力を取り付けた。
今回、ライセンスフィーを引き下げていただくことになった。
コストの引き下げという意味では、今回はS&Pに協力を得られた。
今後は指数変更しないと、コスト引き下げできないかもしれない。
業界最低水準の運用コスト、並びに、新しいチャレンジとして業界最高水準のパフォーマンスを目指していければと思っている。
https://sindanindex.com/archives/mukam1019.html


上記はブロガーミーティングに参加した青井ノボルさんの記事から抜粋したものです。
最も重要な部分を赤色にしましたが、スリム先進国株は直ちに税抜0.0999%に対抗値下げをしたのに、スリム米国株が税抜0.088%に対抗値下げするまで指数提供会社とのライセンス料の値下げ交渉を要したということは、スリムシリーズの限界点は税込0.1%を下回るかどうかであると推測されます。

そして、スリムシリーズはもうコスト面だけでは勝負することができないことから、


貸出料など、ファンドに還元できる部分を増やしていく。
これを今まで以上に考えていきたい。
業界最低水準の運用コストと最高水準のパフォーマンスを目指したい。
https://sindanindex.com/archives/mukam1019.html


という新たな価値観を提案し、業界最低水準のコストまで対抗値下げできないときの逃げ場を事前に用意したものと思われます。

しかし、これまで何度もこのブログでお伝えしていることですが、スリムシリーズが業界最低水準のコストを宣伝文句にして登場した以上、スリムシリーズが業界最低水準のコストを目指さなくなれば存在意義を失います。

ちなみに、先進国株インデックスファンドの王者であるニッセイ外国株は、スリムシリーズのように業界最低水準のコストを宣伝文句にしていません。
ニッセイ外国株は、

「投資家が負担するコストに徹底的にこだわったインデックスファンドをつくろう!」
https://www.nam.co.jp/fundinfo/special/indexfund/special.html

と言っているだけです。

たわらノーロードシリーズは更に何も言っていません。

たわらノーロード」は低コストで高品質なインデックスファンドを、資産形成をお考えの皆さまにご提供したいとの思いからスタートしました。
http://www.am-one.co.jp/pdf/report/6402/190410_tawara_news.pdf

安さを売りにすることは劇毒になります。
うまくいっているときは同業他社に対する毒となりますが、うまくいかなければ自社を蝕む毒に転じてしまいます。

スリムシリーズが限界を感じたスリム米国株の信託報酬は0.088%です。
このうち三菱UFJ国際投信の報酬は0.034%です。

これに対し、米国ETFを買うだけファンドであるSBI・バンガード・S&P500の報酬は0.022%です。
米国ETFを買うだけであり、スリムシリーズのように現物運用をする必要がないからこその安値といえますが、我々が注目すべきはたわら先進国株です。

たわら先進国株の運用会社(アセットマネジメントONE)の報酬は、なんと税抜0.0299%です。
たわら先進国株は、信金等を含めた極めて多様な販売チャンネルを持っています。たわら先進国株が自社の報酬を0.0299%にとどめた一方で、販売会社の報酬を0.05%(運用会社報酬の1.67倍)にした理由は、

まずは運用会社が率先して身を切るから、他社が更なる値下げをしたときは今度は販売会社報酬を削らせてほしい

との密約が販売会社とできているからと推測されます。

運用会社報酬と販売会社報酬は同額であるのが通常ですから、たわら先進国株の値下げ余地は、0.0299%(運用会社報酬)+0.0299%(販売会社報酬)+0.02%(信託銀行報酬)=0.0798%となります。
スリム米国株が四苦八苦したのは0.088%です。そのため、スリム先進国株は、たわら先進国株から「オレたちはいつでもいけるぜ。分かってるよな」という脅しを受けている状態にあるといってよいでしょう。

たわら先進国株が実に気軽に信託報酬を引き下げたのは、巨額のマザーファンドを買うだけファンドだからです。
たわら先進国株のマザーファンドは企業DC等で構成されており、個人向けファンドがありません。アセットマネジメントONEの前身であるDIAMアセットマネジメントには個人向けのインデックスファンドがなかったことから、eMAXIS SlimシリーズとeMAXISシリーズのような面倒な問題が発生しません。

つまり、たわらノーロードシリーズは、遊んでいるマザーファンドにタダ乗りする構造であることから、どれだけ安値であっても売れば売るほど儲かる仕組みになっているわけです。

私は、コスト競争にスリムシリーズが根をあげつつある今こそ、たわら先進国株が再び輝きを放ち始めたと考えています。

なお、インデックスファンドは指数提供会社にライセンス料を支払っています。
このライセンス料は運用会社が自社の報酬から支払い、顧客は負担しません。
三菱UFJ国際投信がスリム米国株の対抗値下げに当たって指数提供会社と値下げ交渉をした理由は、まさにこの点にあります。


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コメント

いつも楽しく拝見しています。
ここ最近、たわら男爵さんらしからぬ論理性を欠いた記事が多いと思い、以下意見いたします。

①全く違うものである米国株指数SP500と先進国株指数MSCIコクサイを比べて論じるのはおかしいと思います。指数も違えば指数算出会社も違うのでライセンスフィー(報酬体系)が同じではないためです。指数会社によっては残高比逓増型段階フィー徴収を行っているところもあり、せめて同一会社算出指数で比べるべきであります。(MSCI社算出指数同士で比べる等)

②たわらが密約を交わしているなど全くの憶測で、論理性を欠いています。単に販売会社が多過ぎて全てとフィー交渉をまとめきれなかっただけと考えられます。

③同一マザーにDC等の他の残高があるのでたわらは売れば売るほど儲かるというのも間違っています。ライセンスフィー等の残高比例コストがあるため、それ以下に委託者報酬率を下げることはできません。仮に逆ざやとなったたわらの残高が伸長すればDCの黒字ではカバーできなくなってしまいます。

No title

コメントありがとうございます。

>全く違うものである米国株指数SP500と先進国株指数MSCIコクサイを比べて論じるのはおかしいと思います。

たしかに、S&P500指数のライセンス料のほうがMSCIコクサイ指数のライセンス料よりも高そうな印象はありますが、市場原理(高すぎると他社に逃げられる)からそれほどの劇的な差はないのではないかと思っています。

>単に販売会社が多過ぎて全てとフィー交渉をまとめきれなかっただけと考えられます。

販売会社報酬は0.09%から0.05%に下げていますので、全社とフィー交渉をしているのではないでしょうか。

運用会社報酬を販売会社報酬の半値以下(45.8%)にするのは異常な出来事ですから、無策のまま単に下げたとは思えません。

まだまだコスト競争は終わっていませんので、今後の展開をにらんで販売会社報酬を削ることを販売会社に承知させた上で率先して下げたと考えないと、次回の引き下げで今回と同じ苦労をしなければならなくなってしまいます。

三菱UFJ国際投信も、代田常務が公言してしまったせいでもう密約とは言えなくなってしまっていますが、販売会社と事前に信託報酬の引き下げについての承諾を得ていますので、アセットマネジメントONEが今回それと同じことをしたとしても驚くべきことではないと思います。


>ライセンスフィー等の残高比例コストがあるため、それ以下に委託者報酬率を下げることはできません。

実際にスリム米国株はライセンス料を削減しなければ0.034%に引き下げることができなかったのに対し、たわら先進国株はライセンス料の引き下げ交渉をしたのかどうかは分からないものの0.0299%に引き下げています。

アセットマネジメントONEは、0.0299%の報酬の中からたわら先進国株の純資産額に対応した指数利用料を含む費用をまかなっているはずですし、諸費用のほかにいくばくかの利益も上乗せされていると考えられます。

ただ、たわら先進国株はファンドマネージャーをマザーファンドのファンドマネージャーと兼務させていますので、指数利用料のほかにはほぼ費用はかかっていないものと思われます。
どれほど安値であっても売れば売るほど儲かると書いたのはそのような趣旨であるとご理解ください。

No title

一口に、投資信託といっても内部の仕組みは色々と異なるのですね。
今回の記事、色々と勉強になりました。
三菱UFJ国際投信も0.1%を切るような、投資信託がでてくるとは予想していなかったのだと思います。
信託報酬で、俺達に勝てる奴はいないと思っていたから、業界最低水準を目指すと言ってしまったのでしょう。
今回の記事を読んで、迂闊なことは口にするものではないと思いました。
有益な記事、ありがとうございます。

No title

コメントありがとうございます。

>三菱UFJ国際投信も0.1%を切るような、投資信託がでてくるとは予想していなかったのだと思います。

そうでしょうね。

>信託報酬で、俺達に勝てる奴はいないと思っていたから、業界最低水準を目指すと言ってしまったのでしょう。

後発組のスリムシリーズがシェアを拡大するためには仕方なかったと思いますが、加熱すると止まらなくなるのが競争です。

もっとも、全ての原因はSBIアセットマネジメントがETFを買うだけファンドをぶっこんだからですけれど。

この水準まで下がれば、これ以上の値下げ余地は限られますので、安心してたわら先進国株をホールドし続けることができます。
ありがたいことです。

値下げに2年もかかったたわらを持ち上げて3ヶ月で引き下げたSlimを貶すのは違和感があります。

No title

他の方もコメントされていますが、最近の記事はだいぶ主観的な予想(願望?)が混じるようになっていますね。以前の論理的な記事のほうが、自分は好みでした。
どちらにしても男爵の予想通りになるかどうかは個人的にも楽しみですので、たわらが勝つかスリムが勝つかを注目しつつ、引き続きこのブログを購読したいと思っています。

No title

コメントありがとうございます。

>値下げに2年もかかったたわらを持ち上げて3ヶ月で引き下げたSlimを貶すのは違和感があります。

「他店徹底対抗」と看板に書いてある家電量販店に行って価格コムを見せたところ、「うちはネットショップは対抗できないんで」と言われたら腹が立ちませんか?

ヤマダ電機に渋い対応をされてがっかりしたとき、ヤマダ電機ができるまでいつも行っていたケーズデンキからヤマダ電機と同じ額を呈示されたらケーズデンキで買おうという気持ちになりませんか?

もっとも、ヤマダ電機は一時期ネット価格には非対応でしたが、次第に家電量販店のネットショップの価格には対抗するようになり、今ではやり方次第ですが価格コムの最安値にも対抗してくれるようになりました。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1126.html#more
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1127.html
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1130.html

安さを売りにして成長してきた以上、それを捨てるのは自身の成長の源泉を否定することになります。

>男爵の予想通りになるかどうかは個人的にも楽しみです

スリムシリーズは「徹底して対抗値下げをする」というストーリーを捨て去ろうと考えており、今回のブロガーミーティングで裏事情を意図的にリークすることでその土壌を少しずつ作っていこうと考えたのでしょうが、私は、王者のヤマダ電機でさえ失敗したのに、王者を追いかけるチャレンジャーに過ぎないスリムシリーズが同じことをして成功するはずがないと考えています。

>たわらが勝つかスリムが勝つかを注目しつつ、引き続きこのブログを購読したいと思っています。

スリム先進国株はたわら先進国株は眼中にはなく、仮想敵はニッセイ外国株でしょうね。
しかし、チームニッセイの強固な岩盤は簡単には崩れません。

SBIバンガードVOOの税込0.01%を切る値下げがスリム米国株にとってそれほど衝撃的だったからでしょうが、この水準であればどのみち対抗値下げせざるを得ないことは第一感で分かったはずですし、今はまだ徹底対抗の看板を下ろすべき時期ではないことから、もっと早期に何らかのリリースを出して対抗値下げをする意思を明示すべきだったと思います。

No title

スリム米国株の1件はライセンスフィーがネックだったのね、じゃあ仕方ないね、という界隈の安直な空気になってることが気に入らないですね。

SP500のライセンスフィーがNYダウやMSCI等に比べてかなり高いという話は以前に大和投信の社員から聞いたことがあります。
iFree NYダウ発売直後にSP500型のリリースを熱望したときに渋られたので理由を聞いたらそう言ってました。

しかし今回、S&P社のCEOが来日する機会がたまたまあって(日本支社相手では難航?)、そこで直談判してライセンスフィーの値下げを勝ち取ったみたいな美しい努力話になってますが、つまりはCEO来日交渉時まで我々投資家は待たされたということでしょう。

本当は、いつでも追随値下げの発表はできた(ファンド単体での赤字も覚悟していた)のに、S&P社日本や米国本社CEOと交渉中にそれをしてしまうと、足元を見られてライセンスフィーの値下げを拒否されてしまうかもしれなかった、だから2ヶ月も我々は待たされたということが真相だと思います。

CEO来日までぐだぐだ待たずに、役員がすぐに米国に飛んでいって交渉してればこんなに時間はかからなかったはずです。

米国株投信は伸び盛りなので、今後資産額が増えていったらライセンスフィーも馬鹿にならなくなる、ついては今回2ヶ月投資家を不安にさせてもS&P社との交渉を優先させようと企んだ結果でしょうね。

ファンドオブ・ザ・イヤーの投票開始がデッドラインだったのだと思います。

ニッセイ、スリム、たわらの先進国3種のうち、途中償還リスクが最も高いのはどれでしょうか?
また、運用会社の経営体力や信頼性の観点ではいかがでしょうか。正直、もうどれも大差ない気もしているのですが…

No title

コメントありがとうございます。

>スリム米国株の1件はライセンスフィーがネックだったのね、じゃあ仕方ないね、という界隈の安直な空気になってることが気に入らないですね。

あの毒舌な河童さんもスッキリ納得してしまったのは代田常務のプレゼン力なのかもしれません。
https://secrets2mysuccess.net/2019/10/19/ask_me_anything_you_want/

>CEO来日までぐだぐだ待たずに、役員がすぐに米国に飛んでいって交渉してればこんなに時間はかからなかったはずです

バンガード社が合いたいと言えばすぐに会えるでしょうが、三菱UFJ国際投信が渡米しても果たして会ってもらえたのかという問題はありますね。

>S&P社日本や米国本社CEOと交渉中にそれをしてしまうと、足元を見られてライセンスフィーの値下げを拒否されてしまうかもしれなかった、だから2ヶ月も我々は待たされたということが真相だと思います。


これを言ってしまうと身も蓋もなくなってしまいますが、どうせ引き下げ直後のブロガーミーティングでぶっちゃけるのであれば、

指数のライセンス料は運営会社が負担しているところ、このままのライセンス料ではSBIバンガードVOOの水準まで対抗値下げすることは困難であり、指数提供会社とライセンス料の引き下げ交渉をしているところである

ということをもっと早い時期にアナウンスすべきだったと思います。

>ファンドオブ・ザ・イヤーの投票開始がデッドラインだったのだと思います。

そうですね。スリム米国株が10月中に対抗値下げを発表しなければかなりまずいことになっていたかもしれません。

>正直、もうどれも大差ない気もしているのですが

つみたてNISAの対象ファンドにノミネートしている以上、早期償還はしないでしょう。

No title

いつも拝読しております。

slimにとって限界に来ていると思いますが、それはその他のインデックスファンドについても大きな差はないと思います。
すでに先進国で原物株式を運用するslim、ニッセイ、たわらがバンガードのETFを下回るレベルのコストになっていることを考えるなら、これらの選択は単純に好みでも良いレベルですね。

なお、このブログ開設当初にたわら先進国株式の魅力についてマザーファンドの規模、運用報告書から算出される実質コストなどの面からランキングを作って優位性をお示しいただいていたかと思います。

次回の「このインデックスファンドがすごい」ではこちらについて再度解説いただけるとありがたいです。

オールカントリーの信託報酬引き下げにも時間がかかった(私としては時間がかかったとは思ってませんが)理由はなんだったんでしょうね。この点は説明があったのでしょうか?

No title

コメントありがとうございます。

>これらの選択は単純に好みでも良いレベルですね

そうですね。
自分にとって、暴落時にストロングホールドし続ける気持ちになれるファンドかどうかが大切だと思います。

>次回の「このインデックスファンドがすごい」ではこちらについて再度解説いただけるとありがたいです。

近日中に更新します。

>オールカントリーの信託報酬引き下げにも時間がかかった理由はなんだったんでしょうね。

スリム米国株の値下げ待ちでしょうね。
スリム米国株よりも先に値下げすると、スリム米国株の保有者が動揺するからです。

No title

ブロガーミーティングに参加された方の記事によると、貸株を活用してリターン向上を目指すというような趣旨の話があったようなのですが、この点に関する男爵様のお考えをお聞かせ頂けると有り難く存じます。
個人的には、現在はリスク資産のかなりの割合をslimに投資していますが、わずかなリターン向上のために貸株の相手方のリスクを取りたくないので、今後slimが貸株を積極的に行うのであれば、貸株を行っていない他のファンドに乗り換えると思います(また、他のファンドも同じように貸株を行うのであれば、少なくとも投資するファンドの分散を図る必要があると思っています)。
運用報告書を見ると、slimは既に国内株式(TOPIX)で貸株を行っているようです。また、実際に行うかどうかは別として、各社の信託約款上は、貸株を行うこともできる内容になっているものと認識しています。

No title

コメントありがとうございます。

>個人的には、現在はリスク資産のかなりの割合をslimに投資していますが、わずかなリターン向上のために貸株の相手方のリスクを取りたくないので、今後slimが貸株を積極的に行うのであれば、貸株を行っていない他のファンドに乗り換えると思います

インデックスファンドはコストの分だけ下振れるのが当たり前であって、それを取り戻すために貸株に手を出すのは正道とはいえず、本筋を見失っていると思います。

業界最低水準のコストを目指すという看板を捨てる衝撃度をできるだけ薄めたかったからだとしても悪手としか思えません。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●「たわら先進国株」と「VT」を半分ずつ保有中。
●つみたてNISA(SBI証券)は「たわら先進国株」を年初一括購入中。
●クレジットカードによる投信積立サービスを利用し、SBI証券・楽天証券・auカブコム証券で「たわら先進国株」を毎月5万円ずつ購入中。

●無リスク資産は、個人向け国債変動10とauじぶん銀行(金利0.2%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

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