スリム米国株0.088%、スリム全世界株3種0.104%に値下げ

eMAXIS Slim米国株とeMAXIS Slim全世界株3種(除く日本、3地域均等型、オールカントリー)が、本日付で、信託報酬を引き下げる旨を発表しました。
https://www.am.mufg.jp/text/253266s_191015.pdf

引き下げ後の信託報酬は、

スリム米国株 税抜0.088%(税込0.0968%)
スリム全世界株3種 税抜0.104%(税込0.1144%)

となります。


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これは、いずれもSBIアセットマネジメントの同種ファンドに対抗したもので、いつものとおり同率値下げとなります。

●SBI・バンガード・S&P500
信託報酬 税抜0.058%(①)
投資先の米国ETF(VOO)の経費率 0.03%(②)
実質信託報酬(①+②) 税抜0.088%(税込0.0938%)

●雪だるま全世界株
信託報酬 税抜0.062%
投資先の米国ETFの経費率 0.042%
実質信託報酬(①+②) 税抜0.104%(税込0.1102%)


しかし、税抜信託報酬は同率ですが、税込信託報酬はスリムシリーズが劣後します。
なぜなら、スリムシリーズは信託報酬全体に消費税がかかるのに対し、SBIアセットマネジメントのほうは米国ETFを買うだけファンドであり、米国ETFの経費率の部分には消費税がかからないからです。

とはいえ、安いほうがいいに決まっていますが、その差は微差であり、ファンド選択の基準としては余り気にする必要はありません。

中身を見てみます。
SBIアセットマネジメントの2種類のファンドのうち、SBI・バンガード・S&P500はスリム米国株と真正面から互角に戦えますが、雪だるま全世界株はダメです。
なぜなら、雪だるま全世界株は、次の3つの重大な問題点があるからです。

(1)米国から見た第三国の株式に投資するETFを買うため、三重課税問題(現物株であれば第三国と日本の二重課税で済むのに、米国ETFだと更にアメリカも課税して三重課税となり不利であること)が発生すること

(2)投資先の米国ETFは、ちょっと投資に詳しい日本人であっても知らないこと

(3)指数との連動性を無視した制度設計になっていること
※雪だるま全世界株はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスへの連動をうたっているところ、3種類のETFを50(米国):40(米国除く先進国):10(新興国)の配分比で購入していく旨を明言していており、既にこの基本配分比がFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとは違います。
また、3つのETFの中にFTSE社の指数と連動するものはなく、3つのETFは全て他社の指数と連動するものです。
このように、雪だるま全世界株は、ベンチマークとした指数と全く別の指数に連動するETFを3つ集め、ベンチマークとした指数と異なる配分比で組み合わせていることになります。


(1)は米国ETF投資の性質から仕方がないとしても、(2)と(3)はなんとかできたはずです。
特に(3)はインデックスファンドとしては致命的です。


これに対し、SBI・バンガード・S&P500にはケチのつけようがありません。

スリム米国株が2か月近くお地蔵さんだったせいで、スリムシリーズに対する信頼は大きく揺らぎ、そのブランド価値は大きく傷つきました。
顧客に対し、速やかな対抗値下げを約束している以上、何も言わずにダンマリは下策中の下策です。
スリム米国株の失策のせいで、これまで何度も当て馬にされてきたSBIアセットマネジメントでしたが、米国バンガード社と提携したSBI・バンガード・S&P500については爆発的な人気を得ることに成功しました。
もしスリム米国株が今までどおり数営業日で対抗値下げを発表していたとしたら、おそらくSBI・バンガード・S&P500は当て馬で終わってしまったことでしょう。

さて、スリム米国株とスリム全世界株3種が遅まきながら対抗値下げに出たことで、超低コストインデックスファンドのコスト戦争はまだまだ終わりが見えなくなりました。
18日のブロガーミーティングでは、なぜ今回これほど時間がかかったのかについての裏話が三菱UFJ国際投信から意図的に話されることでしょう。

そして、SBI・バンガード・S&P500にとっては、今日からが正念場です。
面白くなってきましたね。


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コメント

最近値下げをしたたわらとどちらが買いですか?

No title

最終的にどのファンドが覇権を握るのかはわかりませんが、この値下げ競争はインデックス投資家にとっては嬉しい限り。

eMAXIS Slimの動きの鈍さを見て、ここで更に最安値を更新するようなブッコミがあれば、更に面白くなりそうなんですが。

No title

すでにコストは十分低いので
値下げそのものより値下げで人気が維持されるようになることのほうが嬉しいな

No title

商品が別物だから信託報酬も別でいいでしょと考えても、専門家にとって別物でも素人にとっては同じ商品に映るから合わせるしかないのでしょうか

slimにしては値下げが遅かったけど、許容範囲。たわらの遅漏よりはマシっす。

No title

コメントありがとうございます。

>たわらとどちらが買いですか?

たわら先進国株です。

>eMAXIS Slimの動きの鈍さを見て、ここで更に最安値を更新するようなブッコミがあれば、更に面白くなりそうなんですが。

税込0.1%を切ると限界だということがバレてしまいましたので、ぜひたわら先進国株にぶっこんでほしいですね。

>値下げそのものより値下げで人気が維持されるようになることのほうが嬉しいな

スリムシリーズは対抗値下げを宣伝文句にしていますので、対抗値下げをしなければ顧客が離れて終わりです。

ご指摘の作戦はたわら先進国株に当てはまりますね。

>商品が別物だから信託報酬も別でいいでしょ

雪だるま先進国株が登場した2017年12月が転換点でしたね。
しかし、あの時点でスリム先進国株が値下げしたからこそ、600億円を超える純資産額が集まったわけですから、あの決断はやむを得ないことだったと思います。

>たわらの遅漏よりはマシっす。

たわら先進国株は、対面販売をする信金等の販売チャンネルでも最善のインデックスファンドを提供している点で、インデックス投資の世界に誰も真似ができないほどの貢献をしていると考えています。

No title

楽天VTIは沈黙ですかね。

さすがに追随値下げに動かなければ楽天証券使いの投資家もスリムに流れて、いよいよ失速かも。

スリムは今回、資産残高500億円以上1000億円以上の部分の値引き幅を圧縮(改悪)したようですね。
値引きレースも限界域に到達したようです。

No title

コメントありがとうございます。

>追随値下げに動かなければ楽天証券使いの投資家もスリムに流れて、いよいよ失速かも

楽天全米株は、値下げ競争に加わらなくても純資産額が減らないかどうかについて様子見をしているのだろうと思っています。

純資産額が劇的に下がれば追随するでしょうし、そうでなければ現状維持でしょうね。

>スリムは今回、資産残高500億円以上1000億円以上の部分の値引き幅を圧縮(改悪)したようですね

私は、スリム米国株が500億円になるとはおもえず、この部分に余り意味があるとは思えません。

しかし、細かく刻んでしまったせいで

>値引きレースも限界域に到達したようです

との印象を抱かせてしまったわけですから、私は悪手だと考えています。

No title

ようやく追従しましたね。
これで一応の面目は保った形でしょうか。

ただ、たわらが追いついてきた現状では、実質コストや運用の安定性、対面販売やiDeCoによる安定的な資産増加を考えると、先進国カテゴリーではたわら>slimのように思ってしまいます。

私は現在slim全世界(新興国少なめの自作)での運用を続けている状態ですが、slim全世界(オールカントリー)一本にするか、たわらに戻るか迷っているところです。

slim先進国一本だったジュニアNISAは来年度からはたわら先進国一本にしようと検討中です(将来子供に渡すので、アセットアロケーションを複雑にしたくない)。

スリム煽りまくってますね!さいこーです!

No title

コメントありがとうございます。

>実質コストや運用の安定性、対面販売やiDeCoによる安定的な資産増加を考えると、先進国カテゴリーではたわら>slimのように思ってしまいます。

同感です。

>現在slim全世界(新興国少なめの自作)での運用を続けている状態ですが、slim全世界(オールカントリー)一本にするか、たわらに戻るか迷っているところです

たわら先進国株1本が簡便でお勧めです。

>slim先進国一本だったジュニアNISAは来年度からはたわら先進国一本にしようと検討中です

私もそうする予定です。

>スリム煽りまくってますね

私は、単なる礼賛記事ではインデックスファンド業界は進歩しないと考えています。

No title

たわら先進国が運用失敗(下方乖離)を起こしていたようですね。
安定運用やその他コストの低さで評価が高かったはずですが、投信もある程度分散させておいたほうが身のためですね。

https://secrets2mysuccess.net/2019/09/29/hard_but_good_decision_to_make/

No title

コメントありがとうございます。

>たわら先進国が運用失敗(下方乖離)を起こしていたようですね。

8/5~8/30の基準価額を見てみます。

たわら先進国株
8/5 12608
8/30 12551
騰落率 -0.4520%

スリム先進国株
8/5 11681
8/30 11635
騰落率 -0.3938%

ニッセイ外国株
8/5 15456
8/30 15392
騰落率 -0.4140%

たわら先進国株をゼロとしたとき、

スリム先進国株 +0.0582%
ニッセイ外国株 +0.038%

となりますね。

真ん中のニッセイ外国株をゼロとしたとき、

スリム先進国株 +0.0202%
たわら先進国株 -0.038%

となります。

たわら先進国株が最もリターンが悪く、スリム先進国株が最もリターンが良いことは分かりますが、日々の基準価額に特に不自然な点はなかった印象ですので、何があったんでしょうね。

No title

男爵様がスリム米国株とsbi.vooを二択のうち選ぶとしたら、マザーファンドを持つスリム米国株を選びますか?
記事を読んでいてふとご意見聞きたくなりました。

No title

コメントありがとうございます。

>男爵様がスリム米国株とsbi.vooを二択のうち選ぶとしたら、マザーファンドを持つスリム米国株を選びますか?

純資産額が100億円を超えたら、SBIバンガードVOO一択ではないかと考えています。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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