外国株口座はSBIで決まり(3社の比較)

SBI証券と楽天証券が手数料値下げ戦争に突入したことについては、以下の記事でお伝えしました。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-137.html#more

この記事ではいろいろと詰め込みすぎましたので、今回は米国株でETFを買うケースに絞って3社を比較してみたいと思います。

【以下は参考】

私が推奨する「VT三分の計」については、以下の記事をご覧ください。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-103.html#more

いなぐらパパさんに褒められました。
ありがとうパパさん。
http://inagrafam.com/2016/06/30/vt-addendum/

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1の1 SBI証券のメリット
(1)株式併合等があっても、全て特定口座内で処理できる
(2)売買手数料が最安(マネックスと同額)
(3)円貨決済ができる
(4)円をドルに替えるときも、住信SBIネット銀行やFXをかませると為替手数料が最安になる
※ ただし、当然ながら円貨決済には利用できず、円貨決済のときは楽天、マネックスと同額になります
(5)他社に出庫したいときも、手数料は無料
※ 入庫は3社無料です

1の2 SBI証券のデメリット
(6)リアルタイム株価が有料

2の1 楽天証券のメリット
(3)円貨決済ができる
(5)他社に出庫したいときも、手数料は無料

2の2 楽天証券のデメリット
(1)株式併合があると、強制的に一般口座に払い出されてしまい、その後はもう特定口座には戻れない
※ 楽天証券「よくあるご質問」「ID2014014」で一般口座に払い出されることが明記されています。
(2)売買手数料が高い(改正前のSBIと同額)
(4)為替手数料が高い(SBIの円貨決済、マネックスと同額)
(6)リアルタイム株価が有料

3の1 マネックス証券のメリット
(1)株式併合等があっても、全て特定口座内で処理できる
(2)売買手数料が最安(改正後のSBIと同額)
(6)リアルタイム株価が無料サービス

3の2 マネックス証券のデメリット
(3)円貨決済ができない
(4)為替手数料が高い(SBIの円貨決済、楽天と同額)
(5)他社に出庫するときに1銘柄3000円(税別)の手数料が掛かる

SBIがダントツに突き抜けていますね。

国内株手数料を引き下げた楽天も、売買手数料ではおそらく追随するでしょうが、強制的に一般口座に払い出されるのでは安心して保有できません。
この点はなぜかインデックスブロガーで触れる人はいませんが、私は重大な問題だと考えています。
楽天は早急に対応すべきです。

マネックスはどうなんでしょう。

これまでは売買手数料の点で他社を圧倒していましたが、この点の優位性がなくなると非常に厳しいでしょうね。
非常に高い国内株手数料を値下げしようとしないことからも、さらなる手数料の値下げは厳しそうです(楽天は、国内株と同様に、大口割引を導入しそうです)。
しかも、他社が対応済の円貨決済ができないというのは大きなデメリットであるといえます。

なお、リアルタイム株価を無料で提供しているのはマネックスだけです。
しかし、リアルタイム株価を見て買いたければ、マネックスで確認し、SBIで買えばいいだけのことですので、たいしたアドバンテージにはなりません。
しかも、私は、VTは円貨決済で購入すべきであると考えているため、なおさらリアルタイムの株価を確認する必要はないと言えます。


ところで、米国株は配当金がドルで交付されるため、他社から自社に移管させるメリットは非常に大きいです。
せっかくだから貰ったドルに手持ちの金を加えて追加投資をしようかと思ってしまうからですね。

その意味で、SBI証券は、SBIポイント100ポイントプレゼントなどというしょっぱいキャンペーン(下記リンク先参照。なお、米国ETFの売買手数料はキャッシュバックの対象外ですので、100ポイントで終わりです)ではなく、マネックス証券を狙い撃ちにした「他社からの出庫手数料全額キャッシュバックキャンペーン」を早急に打ち出すべきです。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=campaign&dir=campaign&file=home_campaign_160708usikan.html

そうすれば、まさに仁義なき戦いの二幕目が開幕し、実におもしろいことになりそうです。
各社が生き残りをかけて切磋琢磨することで、我々にとって有利なサービスが提供されることになります。

その意味で、全ての投信にポイントを付与し、国内株手数料で最安値である楽天証券は勝負をかけたと言えます。
米国株の売買手数料を2社並みに値下げし、株式併合等があっても特定口座内で全て処理できるようにすれば、かなりの顧客が楽天に流れるはずです。

マネックス証券がこの流れを座視するだけであれば、3大ネット証券会社というカテゴリは過去のものとなり、SBIと楽天が2大ネット証券会社と呼ばれるようになるでしょう。


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Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
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ブログ開始日 2016年3月1日

●「たわら先進国株」と「VT」を半分ずつ保有中。
●つみたてNISA(SBI証券)は「たわら先進国株」を年初一括購入中。
●クレジットカードによる投信積立サービスを利用し、SBI証券・楽天証券・auカブコム証券で「たわら先進国株」を毎月5万円ずつ購入中。

●無リスク資産は、個人向け国債変動10とauじぶん銀行(金利0.2%)。

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