危うし楽天バンガード、米国ETFを4年半ホールドするとコストが逆転

今、米国株の売買手数料の引き下げ競争が起きています。

最初に仕掛けたのはマネックス証券です。
マネックス証券が4日に米国株の売買手数料(約定価格の0.45%)の最低額を5ドルから0.1ドルに引き下げたところ、楽天証券がその翌日(5日)に0.01ドルに対抗値下げをしました。

そうしたところ、マネックス証券が、本日(5日の翌営業日)、0.01ドルに対抗値下げを発表したのです。
https://info.monex.co.jp/news/2019/20190708_03.html

翌営業日に対抗値下げをやり返すスピード感、たまりませんね。



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マネックス証券と楽天証券が売買手数料の最低額を0.01ドル(1セント=1円)に引き下げたことで、SBI証券も即座に対抗値下げに動くと思われます。
これにより、米国株の売買手数料の最低額は事実上なくなり、約定額の0.45%(ただし、1回の売買手数料の上限は20ドル)ということになります。

※もっとも、サクソバンク証券が特定口座に対応すれば、各社は約定額の0.20%に対抗値下げするものと予想されます。

これにより、バンガード社の米国ETFを買うだけファンドである楽天バンガードファンドシリーズが危機を迎えることになります。

米国株売買手数料の最低額が1円になったことで、売買手数料は約定額が4444ドルまでが0.45%、4445ドル以上が20ドルとなりました。
また、為替手数料は1ドルあたり25銭ですが、為替手数料は購入時にドルに換えるときと売却時に円に戻すときの2度必要です。行きと帰りの為替手数料は、1ドル110円としたとき0.45%となります。


まず、楽天投信投資顧問ご提供による一覧表です。
投資額10万円50万円100万円500万円1000万円5000万円1億円
ETFを使用した際のコスト①1600700093002740050100231500458300
楽天VTを使用した際のコスト②200110022001110022200110800221600
楽天VTIを使用した際のコスト③20010002000100001990099500199000
④=①/②(年)7.46.34.22.52.32.12.1
⑤=①/③(年)8.37.14.72.82.52.32.3

このデータを踏まえ、ETFを使用した際のコストを今回の売買手数料の引き下げを反映したものに差し替えてみます。

※楽天投資審投資顧問の「ETFを使用した際のコスト」の計算式が分かりませんので、4444ドルまでが0.9%(購入手数料0.45%+為替手数料0.45%)、4445ドル以上が2200円(20ドル×110円)+0.45%で計算しました。
投資額10万円50万円100万円500万円1000万円5000万円1億円
ETFを使用した際のコスト①900445067002470047200227200452200
楽天VTを使用した際のコスト②200110022001110022200110800221600
楽天VTIを使用した際のコスト③20010002000100001990099500199000
④=①/②(年)4.54.043.042.222.122.052.04
⑤=①/③(年)4.54.453.352.472.372.282.27


表では投資額の最低額を1回10万円としていますが、今回の売買手数料の引き下げによって投資額の最低額を考える必要がなくなりました(1回の約定額4444ドルまでの売買手数料が一律0.45%になったため)。
そのため、表の1回の投資額10万円は、約定額4444ドル以下の全ての取引に当てはまります。

そうすると、今回の売買手数料の引き下げによって、どれほど少額のVTやVTIの購入であっても4年半ホールドするだけで楽天VTや楽天VTIのコストを逆転することができます。


※表の「ETFを使用した際のコスト」は、購入時と売却時の売買手数料、購入時と売却時の為替手数料の合計額です。買ったときと売ったときの1回ずつかかります。
※表の「楽天〇〇を使用した際のコスト」は、楽天〇〇のトータルコストです。毎年この金額が継続的にかかります。
※VT、VTI、楽天VT、楽天VTIのいずれも、別途、ETFの経費率(VTは年0.09%、VTIは0.03%)がかかります。表のコストにはETFの経費率は含まれていません。


ちなみに、スリム先進国株の実質コストは0.183892%です(ただし、運用報告書に記載されない隠れコストあり)。
これに対し、VTには三重課税コスト0.1251%(推定値)が別途かかるため、トータルコストは0.2151%となります。
そのため、スリム先進国株と比較すると、VTはコスト面で圧倒的に優れているというわけではありませんし、VTはつみたてNISA口座で購入することはできません。
また、スリム先進国株には楽天カード投資(月額5万円まで購入額の1%)や投信保有ポイント(保有額の年0.048%)があります。

したがって、投資マニアでない普通の人は、スリム先進国株の均等額積立投資を選択すべきであるという結論は変わりませんが、楽天バンガードファンドには非常に厳しい結果になりました。


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コメント

楽天投信は楽天VTと楽天VTIの信託報酬を下げる時がきましたね。
元々、ETF買うだけなのにぼりすぎですから。
どれくらい下げれば対抗できるかは分かりませんが。

No title

手数料0.45パーの往復と為替手数料往復0.45パーですよ

No title

コメントありがとうございます。

>楽天投信は楽天VTと楽天VTIの信託報酬を下げる時がきましたね。

引け値で買おうとするからブロカーに依頼する必要があるわけで、楽天投信投資顧問の職員が例えば夜中の2時に手作業で成り行き発注すれば、1回につき売買手数料20ドル+為替手数料0.45%で行けるのではないかと思ったりもします。

>手数料0.45パーの往復と為替手数料往復0.45パーですよ

売るときは買ったときと同じ金額ではなく、50万円分とか100万円分といった感じで売ることになると思われることから、購入金額の何パーセントという形に落とし込むのは難しいと考えました。

売るときは別途20ドル必要であり、売却金額が50万円なら2年分、100万円なら1年分の楽天バンガードファンドのコストに相当すると考えればよいのではないでしょうか。

スリム先進国が500億越えましたね

No title

コメントありがとうございます。

>スリム先進国が500億越えましたね

カウントダウンがいつ500億円に到達したとの表示に変わるのか楽しみに待っていたのですが、まだ対応していません。
カウントダウンの対応が遅れるのは非常にダサいので、今日の夕方からはあれを消して、明日の営業開始時に「祝500億円到達」という感じであの記載を復活させたほうがよかったと思います。
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ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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