●eMAXIS Slim先進国株式
インデックス(イーマクシススリム先進国株式
インデックス)
信託報酬 0.107892%(税抜0.0999%)
実質コスト 0.183892%(うち信託報酬を除く部分は0.076%)
純資産額 481億4100万円
マザーファンドの規模 3372億2600万円(2018年5月14日時点)
信託報酬は、現物株運用をする先進国株
インデックスファンドの中では最安です。
現物株運用をする先進国株
インデックスファンドの信託報酬ランキング(税込信託報酬、ベビーファンドの純資産額)です。
1、eMAXIS Slim先進国株 0.0999(0.107892)(481億4100万円)
1、ニッセイ外国株 0.0999(0.107892)(1247億1200万円)
3、三井住友DC外国株S 0.16(0.1728)(546億4500万円)※DC専売品
4、iFree外国株 0.19(0.2052)(23億7300万円)
4、i-SMTグローバル株 0.19(0.2052)(1億1700万円)
(参考)野村つみたて外国株
投信 0.19(0.2052)(82億1000万円)
6、Smart-i先進国株 0.2(0.216)(11億3600万円)
6、
たわら先進国株 0.2(0.216)(357億5700万円)
つぎに、信託報酬を除く実質コストランキング(マザーファンドの純資産額)です。
1、Funds-i外国株 0.03%(5454億1001万円) 2018.9.28
2、
たわら先進国株 0.035%(2844億4800万円) 2018.10.12
3、SMTグローバル株式 0.039%(3368億7400万円) 2018.11.12(0.019)+2019.5.10(0.02)
4、外国株式
インデックスe 0.042%(1832億3300万円) 2019.2.7
(参考)野村つみたて外国株
投信 0.04559% 2018.5.14
5、i-SMTグローバル株 0.046%(3368億7400万円) 2018.10.22
6、三井住友DC外国株S 0.065%(1742億4500万円) 2018.11.30
7、iFree外国株 0.067%(1077億3100万円) 2018.11.30
8、eMAXIS先進国株 0.073%(3372億2600万円) 2019.1.28
9、eMAXIS Slim先進国株 0.076%(3372億2600万円) 2019.4.25
10、ニッセイ外国株 0.087%(1497億1800万円) 2018.11.20
11、Smart-i先進国株 0.1932%(116億6100万円) 2018.6.25
※後述するとおり、運用報告書では開示されない隠れコストが存在するため、運用報告書に記載された実質コストを単純に比較しても正確なコストを計算することはできず、結局のところ、基準価額の騰落率によって判断するしかありません。
しかし、運用報告書で開示された実質コストが安いもののほうが高いものよりもよいことは間違いありませんので、私は、トータルコスト=信託報酬+実質コストでおおよそのコスト水準を把握した上で、トータルコストが安いものを基準価額の騰落率で更に検証することにしています。
最後にトータルコストランキングです。
1、eMAXIS Slim先進国株 0.183892
2、ニッセイ外国株 0.194892
3、三井住友DC外国株S 0.2378
4、i-SMTグローバル株 0.2442
(参考)野村つみたて外国株
投信 0.25079
5、
たわら先進国株 0.251
6、iFree外国株 0.2722
7、Smart-i先進国株 0.4092
eMAXIS Slim先進国株と
たわら先進国株のコスト差は0.067108%です。
SBI証券は、eMAXIS Slim先進国株に対する
投信保有ポイントを0.05%から0.03%に下げましたが、このポイント付与率の差を踏まえても、eMAXIS Slim先進国株のほうが低コストとなります。
なお、楽天証券のポイント付与率は両ファンドとも0.048%ですから、eMAXIS Slim先進国株のほうが明らかに低コストです。
ただし、来年からの税制改正を活用し、
たわら先進国株が100%分配ファンドに生まれ変わると、スリム先進国株より低コストになります。
●100%分配がもたらす
インデックス革命
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1364.htmlまた、スリム先進国株は同種ファンドと比較すると信託報酬を除く実質コストが高いといえますが、三菱UFJ国際
投信は、運用報告書上の実質コストが他社より高い理由について、
(1)ラップ口座の頻繁な売買による売買コストがかかること
(2)市場内取引が多いこと
を挙げたうえで、上記2点については運用報告書上のコストが高くなるだけであり、以下の理由でリターンには悪影響を及ぼさないと説明しています。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-845.html(1)ラップ口座の頻繁な売買によるコスト増は、ラップ取引をする都度、信託財産留保額をマザーファンドに入れてもらうことで手当てをしている(運用報告書の上ではコスト増になってしまうが、ラップ取引から信託財産留保額を徴収することでラップ口座以外の顧客に不利益にならないようにしている)
(2)他社は、運用報告書に書かなくてもよい市場外取引が多いだけであり、実際には売買コストはかかっている
そこで、1年リターンを比較してみます。
●スリム先進国株
2018.7.2 11469
2019.7.1 12032
騰落率 4.9088%
●ニッセイ外国株
2018.7.2 15180
2019.7.1 15921
騰落率 4.8814%
※スリム先進国株比0.0274%(1000万円あたり2740円の損)
●
たわら先進国株
2018.7.2 12389
2019.7.1 12988
騰落率 4.8349%
※スリム先進国株比0.0739%(1000万円あたり7390円の損)
スリム先進国株とたわら先進国株の信託報酬差は税込0.09828%ですから、スリム先進国株は信託報酬差に見合うリターン差を出すことができていません。
スリム先進国株を買うほうがたわら先進国株を買うよりも1000万円あたり7390円儲かりますので、スリム先進国株を買ったほうが得になりますが、スリム先進国株にはもう少し頑張ってほしいものです。
なお、ニッセイ外国株のリターンが悪いのは、原因不明の乖離を年中行事のように出しているからです。
しかも、ニッセイは、なぜニッセイ外国株が乖離を頻発するのかについて、その原因を把握していません。
●インデックスファンドの運用って難しいんですよね(@ニッセイ外国株)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-784.html●刮目せよ、これがニッセイマジックだ!!
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-791.html●ニッセイ外国株から、説得力ゼロの弁解が公表されました
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-831.htmlというわけで、現物運用をする先進国株インデックスファンドの中でベストバイファンドは、
eMAXIS Slim先進国株
となります。
ただし、スリム先進国株とたわら先進国株とのコスト差はわずかですし、たわら先進国株が100%分配ファンドに生まれ変わればたわら先進国株のほうが低コストファンドになります。
たわら先進国株の既存ホルダーは、含み益があるときに売却すると含み益の20.315%を源泉徴収されて損をしますので、暴落によって含み益の大半がなくなるまでたわら先進国株をホールドしたまま、新規買付分はeMAXIS Slim先進国株に変更するのが現実的です。
売却を伴う乗り換えに関しては下記記事をご覧ください。
●【基礎知識】
投資信託の売却を伴う乗り換えをする際の判断基準
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-874.html#more
コメント