【解説追加版】スリムシリーズ、配当込み指数に変更し、個人DCに対抗する旨を発表

本日のブロガーミーティングの目玉情報として「商品性の変更」を事前告知していた三菱UFJ国際投信でしたが、ブロガーミーティングの開催前にプレスリリースを出すという驚愕の対応に出ました。

参加したブロガーに優先的にネタを提供して好意的なブログを書いてもらうという記者クラブ的な作戦かと思ったのですが、違ったようです。
公式発表は明日にすればよかったのに。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●ネオモバでTポイント投資をしてみます
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1286.html
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三菱UFJ国際投信は、本日、2件のプレスリリースを出しました。

1つめのプレスリリースはこちらです。

この度、弊社ではより多くの方々にご愛顧いただきたく、運用コスト見直しに係る『他社類似ファンド』の範囲を、『個人型確定拠出年金(iDeCo)にて採用されているファンド』にまで拡大します。 この結果、『他社類似ファンド』の定義は、『公募投資信託(ETFおよび企業型確定拠出年金のみで取扱いのファンドを除く)』となります。
https://www.am.mufg.jp/text/release_190418.pdf

これは全くの予想外でした。

この結果、スリムシリーズのうち、TOPIX、日経225、先進国債券、バランス8資産均等型の信託報酬が0.14%に引き下げられます。
素晴らしいですね。

【解説】
スリムシリーズは、これまでDC専売品については対抗値下げの対象外としていました。なぜなら、DC専売品は価格が安く、これに対抗すると儲からないからです。
しかし、スリムシリーズをiDeCoに採用するネット証券会社が増えており、iDeCoの土俵でもコストで戦わないと競争力を失ってしまい、ひいては「どこよりも安い」というスリムシリーズのブランド価値を大きく毀損するおそれが出てきたことから、今回の方針変更に踏み切ったものと思われます。
企業型確定拠出年金を除外したのは、この分野にスリムシリーズが進出していないことのほか、これに対抗すると余りに信託報酬が安くなりすぎ、儲からなるからでしょうね。



2つめのプレスリリースはこちらです。


弊社では株式・リート等の指数への連動をめざすインデックスファンドにおきまして、採用しているベンチマークを、配当を含まない指数(以下「配当除く指数」)から配当を含む指数(以下「配当込み指数」)に変更させていただくことになりました。
海外株式・海外リート指数は、「ネット(課税後)配当込み指数」に平仄をそろえるための変更をいたします。(表記上は「ネット(課税後)」の記載は割愛いたします。)
ただし、指数提供会社において「配当込み指数」や「ネット(課税後)配当込み指数」が算出されていない場合は、「配当除く指数」または「グロス(課税前)配当込み指数」を使用いたします。
https://www.am.mufg.jp/text/250874s_190418.pdf#page=3


これは予想していました。

●【追記あり】指数を配当込みに変更するのであれば、センスがない
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1281.html

とても残念です。

とはいえ、つみたてNISAの観点から考えると、分配金を出さないほうが非課税投資枠が分配金の分だけ増えるため、得になります。
つみたてNISAの非課税投資枠は月額に直すと3万3333円(年額40万円÷12か月)であり、普通の人にとっては十分すぎます。既婚者ならば夫婦で月額6万6666円ですから、それ以上の投資需要がある少数者よりも、圧倒的多数の潜在的な顧客層を狙ったほうが賢い選択といえるのかもしれません。


【解説】
これまでの指数は「配当除く」でした。そのため、配当金の受け入れを原因とする指数との上方乖離(上振れ)が発生していました。なぜなら、指数は配当金を考慮しないのに、スリムシリーズは配当金を受け入れることから、受け入れた配当金の分だけ基準価額が上昇することになるからです。
指数を配当込みに変更したことによって、今後は配当金の受け入れを原因とする上振れは解消されるでしょう。
また、配当込み指数をベンチマークとする以上、スリムシリーズが分配金を出したのではその分だけ指数よりも下振れることになるため、分配金を出さない方針であることを明確にしたという意味もあります。


三菱UFJ国際投信は、せっかくブロガーミーティングを開催し、商品性の変更という目玉情報を事前リークしたのに、参加したブロガーがブログ記事を書く前に情報開示してしまうとは、余りにセンスがないと評価せざるを得ません。

今回、参加するブロガーが集まらず、三菱UFJ国際投信は片っ端から勧誘メールを送りましたが、次回の参加者はもっと少なくなることでしょう。


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コメント

いつもお世話になっています。
正直今回の変更がよくわからないのですが、もしよければ、変更点を噛み砕いて説明していただけると幸いです

No title

コメントありがとうございます。

>もしよければ、変更点を噛み砕いて説明していただけると幸いです

本文に解説を加えました。
分からない点があれば、具体的に教えてください。

業界裏話的なオフレコ()ならともかく、商品の変更のお知らせを一部の投資家に優先して伝えるというのは流石に無理があるのでは。
ベンチマークはブロガー向けの対応ですかね。正直細かすぎる話で、一般投資家としてはどっちでもいいです。

No title

コメントありがとうございます。

>業界裏話的なオフレコ()ならともかく、商品の変更のお知らせを一部の投資家に優先して伝えるというのは流石に無理があるのでは。

数時間でも遅らせれば、投信ブロガーは狂喜したことでしょうね。

>ベンチマークはブロガー向けの対応ですかね。

これは、つみたてNISAという国策の力を借りて、国税当局に対して「うちはもう分配金は出さない」と宣言したものです。
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