投資なんか、おやめなさい(セゾン投信ブロガーミーティングへの雑感)

セゾン投信が恒例のブロガーミーティングを開催したそうです。

その内容について複数のブロガーが記事にしています。
くは72さんが他のブロガーの記事のリンクをはっていますので、興味がある方はこちらからどうぞ。
https://eqkk.blog.fc2.com/blog-entry-574.html



※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●ペイペイが全く当たらなくなりました
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1256.html

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私は、くは72さんがリンクを張ったブロガーの記事を全て見ました。
読み進めるたび、違和感が少しずつ膨らんできました。

その違和感の原因が自分自身でもよく分からなかったのですが、先ほど明確になりました。
それを一言で説明するならば、

セゾン投信は変節した

ということです。


セゾン投信の中野社長が12年前に顧客におくったメッセージを見ると、セゾン投信が変節したことがよく分かります。


今回、セゾン投信はそこに参入しました。しかも大手金融機関系列の名だたる会社とは、一味ちがう会社になりたい、そのメッセージが発信したくて、参入したのです。
そのポイントは圧倒的な差別化によって、圧倒的な顧客(投資家)支持を得ることだと考えています。
そのビジネスモデル構築には、既存の投信業界、金融機関を徹底して研究すること、そしてそのアンチテーゼを掲げ実践することだと心得ました。
その結果たどり着いたのは、『投信会社としてあたりまえのことをあたりまえに実行していこう』という単純な結論です。それは経営の視点を投資家の皆様と同じサイドに立たせること、資産形成を地道に行いたいという多くの生活者のニーズに応える長期投資のお手伝い、そして長期投資仲間の創造と応援です。長期投資の軸を絶対にブレさせず、投資家本位の商品を作る、それは運用成績をしっかり出すことに尽きますが、良い運用成果を阻害する最大要因の極小化、つまりできる限りの低コストを実現することが、その基本的前提として導き出されたのです。無駄なコストを徹底的に省き信託報酬もギリギリまで小さくしました。これらはすべて皆様の長期投資を大いにサポートします。そ して、今までには無かった長期投資に思いきり舵を切ったポートフォリオを構築し、懸命に運用をすることで、皆様の財産づくりに誠実に取り組む姿をメッセージとして出し続け、「信頼」を得るためにひたすら頑張るのみです。
この投信業界にあって、セゾン投信が本気で正しい理念を実践する姿を皆様に示し続けることで、多くの生活者がいづれ正しい選択をするはずだという信念を持って私はひたすら頑張る所存です。そして頑張る姿だけでなく、セゾン投信がいま考えていること、掲げている理想などを熱いメッセージとして毎回出し続けていきます。
https://www.saison-am.co.jp/guide/information/_pdf/message0703.pdf


このメッセージを見ても分かるとおり、セゾン投信の当初の理念は実にシンプルであり、


より良いものをより安く顧客に提供すれば、市場はいずれ必ずそれを支持するはずだ


というものであったことが分かります。

しかし、時代は進み、残念ながらセゾン投信は、当初の理念である「より良いものをより安く顧客に提供する」ことができなくなってしまいました。
例えるならば、「老害は去れ」というスローガンで立候補したら、いつの間にか自分が老害に成り果てたという感じでしょうか。

とはいえ、セゾングロバラがインデックスファンドを標榜する限り、低コストという正義を無視することは許されません。
そこで、セゾングロバラはアクティブファンド宣言を行い、ベンチマークとなる指数はないと述べるに至りました(これらのソースは、最後にまとめて示します)。

今回のブロガーミーティングで、中野社長は冒頭、次のように述べたそうです。

「セゾン投信はお陰さまで会社としてそれなりになってきた.「長期・分散・積立」をモットーにやってきた.当時はそれでは事業として成り立たないと言われていた.しかし,今となってはそれが制度の後押しもあって業界の常識となった.これは追い風でもあり,逆風でもある.また,最近の超々低コストのファンドには歯が立たないことを十分に承知しており,それ以外の点でどう訴求力を維持していくかについての意見を求めたい」
https://eqkk.blog.fc2.com/blog-entry-574.html


しかし、私は思うのです。

より良いものをより安く顧客に提供すれば、市場はいずれ必ずそれを支持するはずだ

という信念を失ったのであれば、投資なんかおやめなさいと。


【ソース】
1、アクティブファンド宣言
そもそも資産運用業界は、指標インデックスをなぞることだけがミッションであるはずがありません。「資産運用の高度化」を叶える資産運用業界の姿とは、本来極めて高度な知見と経験に裏打ちされた専門的能力を競い合い、各々が目指す超過リターンを追求するために真摯に最善を尽くすことに違いありません。
セゾン投信は2つのアクティブファンドの提供を通じて圧倒的な成果を追求してまいります!
https://www.saison-am.co.jp/guide/information/_pdf/message1710.pdf#page=2

2、ベンチマークは存在しない
当ファンドは運用の成果について目標とするベンチマークは設定しません。
https://www.saison-am.co.jp/fund/vanguard/_pdf/svgb_seikyu.pdf

3、超低コスト戦争への不参加宣言
それらの超低コストファンドは、提供側の運用業者としての純粋確固たる理念や矜持に裏打ちされたものとは言い難く、圧倒的多数の高コスト既存ファンドとの併存を前提に実現されている低コストであり、残念ながら会社としての経営基盤は対面販売による販売主導型既存ファンドに立脚したうえで提供されている超低コストであるということです。
ビジネスには様々な事業モデルが存在して然るべきですが、こと情報の非対称性が著しい金融業界、とりわけ資産運用業者において顧客への一貫性を欠く姿勢は、大きな資金を信じて託される者として果たすべき社会的責任(フィデューシャリーデューティ)を専ら重んじている自身にとっては、 どうしても不納得を禁じ得ないのです。
真のフィデューシャリー精神を打ち出し実践する運用会社が評価されて厳選される、生活者主導の資産運用の定着を目指して、セゾン投信は独自の存在価値に磨きをかけて参ります!
https://www.saison-am.co.jp/guide/information/_pdf/message1602.pdf

4、当初の志
「セゾン・バンガード・グロ ーバル・バランス・ファンド」は世界の株式・債券を対象としたインデックス・ファンドなので守りに強く、長期で安定的な財産づくりのベースができる。
https://www.saison-am.co.jp/guide/information/_pdf/message0703.pdf
「長期資産形成、ローコストをコンセプトとした商品をお客さまに提供していくことこそが差別化につながる」
「良い運用結果を阻害する最大要因の縮小化、つまりできる限りの低コストを実現することこそが、その基本的前提として導き出された」
http://www.saison-am.co.jp/guide/information/_pdf/message0703.pdf


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コメント

>それ以外の点でどう訴求力を維持していくかについての意見を求めたい
最近の変節はとてもひどいですが、これをブロガーに聞くというのは完全に終わってますね。

こんにちは
いつも勉強させてもらってます。
一昔前ならいざ知らず、今どきこんな高コストファンド買う人がいるのが驚きです。
中野社長風に言えば、驚きを禁じ得ませんというところでしょうか。
経済合理性をとるなら、新規買付は停止しておいて、 含み益が一定の水準まで下がった時点で乗り換えでしょうか。
リーマンショック後の相場が良かっただけなんですけどね。

No title

コメントありがとうございます。

>これをブロガーに聞くというのは完全に終わってますね。

外部の、しかも素人に過ぎないブロガーにこのようなことを言ってしまえば、すぐに拡散されてブランド価値を大きく毀損する結果になるだけです。
セゾン投信は、かなり追い込まれているのかもしれませんね。

>一昔前ならいざ知らず、今どきこんな高コストファンド買う人がいるのが驚きです。

この点はセゾン投信の説明責任の問題だと思います。
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