●eMAXIS Slim国内株式
インデックス(TOPIX)
信託報酬 0.155%(税込0.1674%)
実質コスト 0.1734%(うち信託報酬を除く部分は0.006%)
純資産額 64億7200万円
マザーファンドの規模 2759億5800万円
信託報酬は、TOPIX
インデックスファンドの中では最安です。
TOPIX
インデックスファンドの信託報酬ランキング(ベビーファンドの純資産額)です。
1、eMAXIS Slim国内株式
インデックス(TOPIX) 0.155(0.1674)(64億7200万円)
1、Smart-i TOPIX
インデックス 0.155(0.1674)(1億9600万円)
3、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIX
インデックスファンド 0.159(0.17172)(211億7500万円)
3、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.16(0.1728)(200億1600万円)
4、
たわらノーロードTOPIX 0.17(0.1836)(9億3500万円)
4、iFree TOPIXインデックス 0.17(0.1836)(8億7500万円)
4、i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード) 0.17(0.1836)(5500万円)
つぎに、信託報酬を除く実質コストランキング(マザーファンドの純資産額)です。
1、
たわらノーロードTOPIX 0.002%(2892億3800万円) 2018.10.12
2、i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード) 0.005%(2059億4600万円) 2018.10.22
3、eMAXIS Slim国内株式インデックス 0.006%(2759億5800万円) 2018.4.26
4、iFree TOPIXインデックス 0.008%(1617億2900万円) 2018.9.19
5、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.009%(508億6800万円) 2018.4.6
6、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.011%(1930億2500万円) 2017.11.30
7、Smart-i TOPIXインデックス 0.091%(161億6800万円) 2018.5.25
※後述するとおり、運用報告書では開示されない隠れコストが存在するため、運用報告書に記載された実質コストを単純に比較しても正確なコストを計算することはできず、結局のところ、基準価額の騰落率によって判断するしかありません。
しかし、運用報告書で開示された実質コストが安いもののほうが高いものよりもよいことは間違いありませんので、私は、トータルコスト=信託報酬+実質コストでおおよそのコスト水準を把握した上で、トータルコストが安いものを基準価額の騰落率で更に検証することにしています。
最後にトータルコストランキングです。
1、eMAXIS Slim国内株式インデックス 0.1734
2、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.18072
3、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.1838
4、
たわらノーロードTOPIX 0.1856
5、i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード) 0.1886
6、iFree TOPIXインデックス 0.1916
7、Smart-i TOPIXインデックス 0.2584
ところで、三菱UFJ国際
投信は、スリム先進国株が同種ファンドと比較すると信託報酬を除く実質コストが高い理由について、
(1)ラップ口座の頻繁な売買による売買コストがかかること
(2)市場内取引が多いこと
を挙げたうえで、上記2点については運用報告書上のコストが高くなるだけであり、以下の理由でリターンには悪影響を及ぼさないと説明しています。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-845.html(1)ラップ口座の頻繁な売買によるコスト増は、ラップ取引をする都度、信託財産留保額をマザーファンドに入れてもらうことで手当てをしている(運用報告書の上ではコスト増になってしまうが、ラップ取引から信託財産留保額を徴収することでラップ口座以外の顧客に不利益にならないようにしている)
(2)他社は、運用報告書に書かなくてもよい市場外取引が多いだけであり、実際には売買コストはかかっている
そのため、運用報告書上の実質コストだけを比較しただけではベストバイファンドを選定することはできず、1年リターンを比較するしかありません。
●スリムTOPIX
2018.1.26 12354
2019.1.25 10508
騰落率 -14.9425%
●ニッセイTOPIX
2018.1.26 12150
2019.1.25 10334
騰落率 -14.9465%
スリム比-0.004%(1000万円あたり400円の損)
●三井住友・DCつみたてNISA・日本株
2018.1.26 28051
2019.1.25 23871
騰落率 -14.9014%
スリム比 +0.0411%(1000万円あたり4110円の得)
●iFree TOPIX
2018.1.26 14312
2019.1.25 12164
騰落率 -15.0083%
スリム比 -0.0658%(1000万円あたり6580円の損)
想定外でしたが、なぜか三井住友・DCつみたてNISA・日本株が来てしまいました(※)。
※この点について追記しました。
とはいえ、スリムTOPIXは、
信託報酬 1位
信託報酬を除く実質コスト 3位
マザーファンドの規模 2位
1年リターン 2位(※追記の事情を考慮すると、実質1位といえます)
です。
最も重要な1年リターンで三井住友・DCつみたてNISA・日本株に負けてしまった点は気になりますが(※追記の事情を考慮すると、スリムTOPIXが実質1位といえます)、前回(2017.6.27~2018.6.27)は0.0132%差で三井住友・DCつみたてNISA・日本株に勝っていますから、気にするほどの差ではないと考えます。
というわけで、TOPIXインデックスファンドの中でベストバイは、
eMAXIS Slim国内株式インデックス(TOPIX)
とします。
【2019.2.4追記】
そういえば、こんな記事を書いていました。
●【聞いてみた】1日で0.105%の乖離を出した三井住友・DCつみたてNISA・日本株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1058.html上記記事でお伝えしたとおり、私が運用会社に聞いてみたところ、
さて、弊社でもベンチマークであるTOPIX(配当込み)とファンドとの乖離を調べたところ、9月4日に0.105%の乖離がありました。
しかしながら、弊社では他社ファンドとの比較や毎日の値動きの要因分析及びベンチマークとの乖離に関する要因分析は開示しておりません。
との回答を得ました。
しかし、相互リンク先のとよぴ~さんの記事で、運用報告書を確認したところ、マザーファンドがオリンパス株式会社に対して損害賠償請求訴訟を提起してその賠償金を得たことで上方乖離したという記載がある旨が紹介されています。
●9月4日上方乖離の謎が解けた!三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 第7期運用報告書をチェック
https://toyop.net/blog-entry-2945.htmlしかし、このような重大なことは、運用報告書に小さく記載して済ませるべきことではなく、臨時レポートを出してきちんと報告すべきことです。
また、運用会社は、この点に関する問い合わせを意図的に無視するという不誠実な態度に出たわけですが、そのような態度は情報公開の流れに逆行し、ファンド運用の透明性に疑問を生じさせるものであり、極めて残念というほかありません。
いずれもにしても、三井住友・DCつみたてNISA・日本株がリターンで1位をとった原因は突発的なものであり、翌年以降の再現性はありませんので、スリムTOPIXがリターンでも最良という結論になります。
コメント