つみたてNISA口座で積立投資をする意味は全くない

私は、2018年2月13日(ニーサの日)、SBI証券のつみたてNISA口座で、スリム先進国株40万円の一括投資をしました。

※正確な設定方法は、毎月13日に100円ずつの積立設定、2月13日に39万9800円のボーナス設定をしています。

そのときの取得価額は1万0959円。
本日付けの基準価額は1万0346円ですから、-5.59%の含み損です。

しかも、つみたてNISA口座での投資は、特定口座での投資とは異なり、新たな非課税投資枠が毎年1本ずつ与えられることから、つみたてNISA口座での投資を継続したとしても取得価額が平準化されるということはありません。

●つみたてNISAは究極のワイン投資である
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1114.html

すなわち、私のケースでは、取得価額は既に1万0959円で確定していますので、今後19年間の運用期間を経て特定口座に自動移管される時点の基準価額と比較して果たして1万0959円よりも騰がっているか下がっているかだけが問題となります。

広告

ところで、つみたてNISA口座で年初一括投資をすると、20年間の非課税運用期間を獲得することができます。
結果論で言えば、2018年は年初一括投資ではなく、オーソドックスに毎月均等額の積立投資をしていたほうが得でした。

しかし、私は、2019年もスリム先進国株の年初一括投資をします。
そして、今から宣言しておきますが、2020年も2021年もそれ以降も、常に年初一括投資をしていきます。

なぜなら、このやり方こそが、つみたてNISA口座を利用した投資方法の中で、儲かる可能性が最も高い方法であると確信しているからです。

我々がつみたてNISA口座を利用するのは、その非課税運用期間に魅力を感じたからです。
そうであるならば、非課税運用期間を最大限に獲得する方法を選択するのが合理的です。

我々がスリム先進国株を買うのは、その期待リターンに魅力を感じたからです。
そうであるならば、現金で寝かせておくべきではなく、1日でも早く、1円でも多くの資金でスリム先進国株を購入するのが合理的です。

とはいえ、

●積立投資は保険である
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-435.html

積立投資には、一括投資にはないメリット、すなわち「ビビらない気持ち」を維持し相場に居続けるという効能がありますので、私は、特定口座での投資では、手持ち資金を60等分し、毎月60分の1ずつの均等額積立投資をすることを強く推奨しています。

ただし、つみたてNISA口座で均等額積立投資をしたとしても、非課税投資枠は毎年1つずつ増えていくため、2年目の均等額積立投資は2枠目の非課税投資枠の取得価額を平準化する効果はあっても1枠目の非課税投資枠の取得価額を平準化する効果はありません。
つまり、リターンを犠牲にして一括投資ではなく積立投資を選択したのに、つみたてNISA口座においては、積立投資の保険としての役割は極めて限定的にしか機能しないことになります。


私は、むしとり先生が、

つみたてNISA口座で積立投資をする意味など全くない

と金融庁でシャウトする未来が見たいです。


広告

コメント

株式市場が長期的には右肩上がりであることを信じるならば、株式市場に資金をさらす期間をなるべく長くした方がよいと言う意味で、なるはやの一括投資が合理的なのは課税口座と同じですね。

かなり衝撃的な話です

男爵さま。
以前、ご相談でコメントさせて頂いた者です。
つまり、ファンド●●を2018年の1年間で定額で積み立てて行ったものは、2019年の同じ銘柄(ファンド●●)の、ロット違いの同一銘柄でしかないのですか??
例えば2018年のファンド●●でドルコス平均法の恩恵は、2019年のファンド●●の最初の積み上げに結びつきながら平均化(上昇)されていかないと言う事??

No title

損益は購入単価と売却時の基準価額との差で決まります。これはNISA口座だろうが特定口座だろうが同じです。
もし、一括で可能な限り早く買うのが一番利益が増えると"本当に"思っているのであれば、特定口座で毎営業日1万円積立みたいな眠たいことはやらずに既に投資資金を一括投入しているはずです。それが合理的だからです。
でも、現実はそうなっていません。矛盾しています。なぜでしょうか?

No title

コメントありがとうございます。

>なるはやの一括投資が合理的なのは課税口座と同じですね。

そのとおりです。

>2018年のファンド●●でドルコス平均法の恩恵は、2019年のファンド●●の最初の積み上げに結びつきながら平均化(上昇)されていかないと言う事??

つみたてNISA口座の毎年1枠ずつの非課税投資枠はそれぞれ独立していることから、積立投資をしたとしてもそれは最大で1年分にしかなりません。

このブログで以前からお伝えしているように、1年間の分散投資では保険の意味はありませんので、年初一括投資をすべきであると考えています。

>損益は購入単価と売却時の基準価額との差で決まります。これはNISA口座だろうが特定口座だろうが同じです。

両者が違うのは、特定口座であれば、均等額積立投資を継続すると、買い付ける都度、取得価額が増減するという点です。
これが保険となります。

しかし、つみたてNISA口座で均等額積立投資を継続しても、取得価額が変動するのはその年1年分の取得価額だけであり、前年や翌年の取得価額には全く影響しません。
そのため、保険としての効果はありません。

インデックス投資で成功するためには、ストロングホールドをすること=常に相場に居続けることが必須の条件です。
途中でビビッて売却すると、その後に再び相場に参戦したとしても、全体のリターンは一気に悪化します。
均等額積立投資はそのための保険の意味がありますので、一括投資ではなく均等額積立投資を選択するのは、リターンを確保するという点でも合理的であるといえます。

とはいえ、つみたてNISA口座で年初一括投資をしたとしても、40年のスパンで見れば、毎年40万円ずつ積立投資をしているようなものです。
取得価額は平準化されませんが、20年後から1枠ずつ特定口座に自動移管される20枠分の損益を自分の中で通算すれば、特定口座で同じ金額の均等額積立投資をするよりも儲かることでしょう。

いつも参考になる記事をありがとうございます。
通常NISAですと、同じ銘柄を年をまたいで購入した場合、取得価額が平準化されて売却時には古いものから先に売却されるそうですが、(先入れ先出し法とか呼ばれているようです。)つみたてNISAでは違うのでしょうか?
同じNISA口座なので扱いが同じなのではないかと考えてしまいますが。。。

証券口座のポートフォリオ画面では、全ての年を合算した平均取得価格が表示される(通常NISAと同じ)と思われますので、心理的な保険と言う意味では、つみたてNISAでも課税口座でも積立ての効果は同じだと思います。

積立NISAのその年末から年明けへの扱い

男爵様、お返事ありがとう御座います。
皆さまのコメントと男爵様のご回答を拝読して思いましたのは。
ファンド●●を2018年続けて来て、さぁ同じ銘柄を同じ条件で2019年も続けて積み立てるぞ!というその行為は、市場に居続ける事にはならない制度なのですか?
投資を始めて暫く経ち『もう初心者という逃げはしないぞ』とその気になってましたが、完全に初心者に転落して理解不能な状態です‥。

No title

コメントありがとうございます。

>通常NISAですと、同じ銘柄を年をまたいで購入した場合、取得価額が平準化されて売却時には古いものから先に売却されるそうですが、(先入れ先出し法とか呼ばれているようです。)つみたてNISAでは違うのでしょうか?

通常NISAも、毎年120万円の非課税投資枠が1枠ずつ与えられ、5年後に順次特定口座に払い出されます。
取得価額は平準化されません。

通常NISAもつみたてNISAも1年ごとに証券会社を変更できますが、既投資分は旧証券会社に残ったままとなります。
このことは、取得価額が平準化されないということを示しています。

>証券口座のポートフォリオ画面では、全ての年を合算した平均取得価格が表示される(通常NISAと同じ)と思われますので、心理的な保険と言う意味では、つみたてNISAでも課税口座でも積立ての効果は同じだと思います。

しかし、自分の頭の中では「これは見せかけの数字にすぎない」ということを知っていますので、保険というほどの効能はないと考えています。

>ファンド●●を2018年続けて来て、さぁ同じ銘柄を同じ条件で2019年も続けて積み立てるぞ!というその行為は、市場に居続ける事にはならない制度なのですか?

つみたてNISA口座で均等額積立投資をしたとしても、つみたてNISA口座での投資を継続するための保険にはならないという意味です。

もっとも、金融庁も意図的にこの点について誤解を与えるような広報活動をしていますし、投信ブロガーも分かってやっているのかどうか知りませんが同趣旨のブログ記事を書いていますので、多くの利用者は「つみたてNIAは20年かけて積み立てていくものなんだ」と誤解していると思われます。

しかし、私は、虚構の事実で幸せになっても意味はないと考えており、つみたてNISA口座での投資の本質を知った上で、自分のためにそれを最大限に利用すべきだと考えています。

No title

2018年からはつみたてNISAですが、2017年までは、いわゆる120万円枠のNISAでした。

その2017年度NISA枠が数パーセントのマイナスになっておりガッカリです。
これは最高で15%くらいのプラスになった時期もありました。
10%以上のときに特定口座に移管しようと、楽天証券から手続き書類を送ってもらっているうちにダダ下がりで10%を切り、ズルズルとマイナス圏まで下がってしまいました。

2017年枠なので、2021年末まで待てるのですが、5年しばりは精神的に良くないですね。

いつも興味深く読ませていただいています。

平均取得価格の考え方について、少し分からないところがありました。

確かに、つみたてNISAで複数年の積立を行っても、平均取得価格は各年毎に計算されるため、複数年で平準化されることはありません。

ただし、それは「見かけ上の平均取得価格」であって、「実質の平均取得価格」は特定口座で積み立てた場合と同様に複数年で平準化される、と考えられませんか?

それは、つみたてNISAの各年の平均取得価格は、高い年もあれば低い年もありで、それらを平均すれば、特定口座の平均取得価格と同等、という見え方になる筈です。

こんな例え話ではどうでしょうか?

10年間、毎月一定額をつみたてNISA口座と特定口座の両方で積み立てます。そして、どこかのタイミングで同時に両口座の投信を全て売却します。その場合の利益に差異はあるものでしょうか?

あるわけ無いですよね。同じ金額を同じように投資してきたのですから、どちらかの方が利益が高い筈はありません。それはつまり、実質的な平均取得価格がイコールだということだと思います。

「そんなのは当たり前、分かり切っているだ」ということでしたら、それは私がたわら男爵さんの記事を、誤って理解しているのだと思います。その場合はすみません。無視して下さい。

ちなみに、私は別に一括投資を否定するつもりはありません。40万円の余剰資金が手元にあるなら、年初に一括投資するのが合理的という考え方は同感です。

平均取得価格の考え方に違和感を感じただけです。

いつも拝見させていただいております。
お前を見ている さんのコメントで、ふと思ったのですが、アーリーリタイアされている男爵様が今後インデックスファンドにまわしてもよいと考える資金を、5年間かけて一括投資(その資産の60分の1を毎月投資)せずに、毎営業日1万円積立を実施しているのはなぜなのでしょうか。
毎月約23万円という数字がたまたまその5年間かける一括投資の数字と一致しているとは思えません。
理由があればよろしければ教えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

No title

男爵様

下記のブログには
https://www.lay-up.net/archives/blog-entry-7917-20181208161948.html

その際の取得価額について、毎年の投資枠はそれぞれ独立していますが、同じ銘柄を複数年にわたって購入した場合、年次ごとではなくつみたてた期間全体での平均取得価額が採用されます。

とあります。

途中で特定口座に自分の意思で移管する時は、通常NISAでもつみたてNISAでも
、次ごとではなくつみたてた期間全体での平均取得価額が採用されるが、
満期を経て特定口座に移管されるとき(5年後なり20年後は、年度ごとの平均で、ということなんでししょうか?

NISAはわかりづらいです

No title

コメントありがとうございます。

>2017年までは、いわゆる120万円枠のNISAでした。2017年枠なので、2021年末まで待てるのですが、5年しばりは精神的に良くないですね。

5年は短すぎますよね。
つみたてNISAの20年のスパンだと、安心してバイアンドホールドすることができます。

>10年間、毎月一定額をつみたてNISA口座と特定口座の両方で積み立てます。そして、どこかのタイミングで同時に両口座の投信を全て売却します。その場合の利益に差異はあるものでしょうか?

確かにそのような前提条件のもとではそうなります。
しかし、つみたてNISAでは20年間の非課税運用投資枠が20本あるわけですから、それらは同時ではなく1枠ずつ順番に特定口座に自動移管されることになります。

前提条件は非課税運用期間のメリットをしゃぶり尽くすという観点で考えるということですから、前提条件が異なるわけです。

また、均等額積立投資を選択する利点は保険のためしかありません。
20本の非課税投資枠を自分で合算して、トータルで特定口座よりも得かどうかと考えるのであれば、何も毎月積立投資をする必要はなく、年初一括投資でも同じことです。
そして、年初一括投資をしたほうが、非課税運用期間のメリットを最大限に享受することができます。

>アーリーリタイアされている男爵様が今後インデックスファンドにまわしてもよいと考える資金を、5年間かけて一括投資(その資産の60分の1を毎月投資)せずに、毎営業日1万円積立を実施しているのはなぜなのでしょうか。

私の投資は既に終わっているからです。

スリム全世界株リバランス積立と楽天カード投資は、相場に居続けるための保険です。

私の全資産の配分比に影響を与えない限度で無リスク資産を取り崩しているわけですが、いつかはやめる時が来ると考えています。

>下記のブログにはその際の取得価額について、毎年の投資枠はそれぞれ独立していますが、同じ銘柄を複数年にわたって購入した場合、年次ごとではなくつみたてた期間全体での平均取得価額が採用されますとあります。

間違っています(つみたてNISA口座に表示される見せかけの平均取得価額の数字が積立期間全体を平均したものになるという意味であれば間違ってはいませんが、見せかけの数字がどのように表示されようと意味はありません)。

そもそも、NISA(通常、つみたて)の取得価額は特定口座移管時の基準価額です。

私が本文で購入時の取得価額と書いたのは分かりやすさを優先したものにすぎません。

NISAは5年、つみたてNISAは20年の非課税運用期間が経過すると自動的に特定口座に移管されますが、その瞬間の基準価額が取得価額として記録され、以後はそれに基づいて課税されます。

通常NISAもつみたてNISAも、投資可能期間は非課税運用期間の最初の1年目だけであり、それが非課税運用期間の満了日(つみたてNISAであれば21年目)に特定口座に払い出されることになりますので、最初の1年目に買った金額よりも増えれば特定口座で運用するよりも得になり、減れば損になるということです。



非公開コメント

広告

プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

インデックス投資家必読の書

ブログ記事検索

他の投信ブログはこちら

管理