スリム全世界株(除く日本)、30億円に到達

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の純資産額が、2018年11月28日、30億円を突破しました。

同日付けの純資産額は、30億4300万円です。

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いやあ、長かったですね。
スリム全世界株(除く日本)の新規設定日は2018年3月19日ですから、節目の30億円に到達するまで8か月を要しました。

元々、日本を除く全海外株指数には人気がありませんでした。
スリムではない「eMAXIS全世界株」の純資産額は78億5300万円しかありません。新規設定日は2010年7月20日ですから、その不人気ぶりがうかがわれます。

スリム全世界株(除く日本)は、他社が飛び込まなかった日本を除く全海外株ファンドの海にあえて飛び込んだわけですが、案の定、純資産額が集まらず、苦戦しています。

日本を除く全海外株ファンドが不人気だとしても、日本を含む全世界株ファンドである楽天全世界株はそこそこ売れています。
新規設定から1か月で5億8200万円、8か月で82億2900万円の純資産額を集めることに成功しています。

しかし、スリム全世界株(除く日本)は、新規設定から8か月でようやく30億円です。
おそらく三菱UFJ国際投信は、日本を除いたのがまずかったと考えたのでしょう。

そこで、1か月前、スリム全世界株(オール・カントリー)が新規設定されました。
三菱UFJ国際投信はこれで二匹目のドジョウを狙ってみたわけですが、不人気である日本を除く全海外株ファンドに日本株を足してみたところで、それだけで人気が出るはずがありません。
案の定、スリム全世界株(オール・カントリー)も苦戦しています(現在の純資産額は3億0800万円)。


私が何度もこのブログでお伝えしているとおり、これらファンドの不振の原因は明らかです。
まとめ買いをすれば安くなるのが常識なのに、スリム全世界株シリーズはまとめ買いをすると高くなってしまったからです。

普通の人は、全世界株の中で先進国株が占める割合は8割程度であることから、先進国株ファンドだけで十分であると考え、あえて新興国株や日本株を混ぜたいとは思いません。
ましてやスリム全世界株シリーズは、混ぜると割高になってしまうわけですから、いっそう顧客の投資意欲をそぎます。

先進国株ファンドだけで十分であると考えている顧客に対し、あえて新興国株や日本株を混ぜたいと思わせるためには、かつての野村つみたて外国株投信がそうであったように、コストの点で魅力的だと思わせることが不可欠です。

スリム全世界株(含む日本)は、新規設定日から8か月かかってようやく節目の30億円に到達しました。
しかし、スリム先進国株とスリム新興国株を自分で買ったほうが安いという状況では、普通の人はスリム先進国株だけを買うでしょうし、こだわる人は自分でスリム先進国株とスリム新興国株をバラ買いしてスリム全世界株を自作することでしょう。

スリム全世界株にはマザーファンドがありません。
先進国株と新興国株のマザーファンドを直接買っているだけですから、資金の流出入の影響を受けやすく、その分だけリターンが悪化するという弱みがあります。

スリム全世界株が不人気な理由は、普通の顧客にとってはスリム先進国株を超える魅力はなく、マニアにとっては自作して年に1回リバランスしたほうが得だと思えてしまうからです。
私は、せめてバラ買いしたときと同じコスト水準まで値下げをしなければ、不人気はいつまでたっても解消されないと考えます。


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コメント

No title

全世界株(日本を含む)は、人気が無いのではなく、供給が乏しいので、潜在需要が顕在化していない(掘り起こされていない)状況だと思います。

オールカントリーは、折角苦心?して、国際分散投資の王道をリリースされたので、様子見をしている方の背中を押して欲しいです。

男爵ご指摘のように、まずコスト(信託報酬)について、せめて加重平均以下の値下げは肝でしょう。

No title

投資の大原則でマルキール&エリスのお二方は、「株式投資の中で最もお勧めのものは、全世界の株式市場インデックスに連動するインデックス・ファンド」と指摘されています。

No title

「かつての野村つみたて外国株投信がそうであったように」・・・しみじみと哀愁ある響きですね。男爵様がかつて野村の良心と位置づけられた野村つみたて外国株投信は終わってしまったのですね。

No title

たわら男爵様

いつも大変ためになる記事ありがとうございます。勉強させていただいてます。

積立ニーサに興味をもち、いろいろ調べているうちに、男爵様のブログに辿り着きました。

「スリム全世界株だけ買っておけば問題ない。最終兵器だ」という論調が多い中、男爵様のブログを拝見し、思いとどまり、スリムシリーズをバラ買いしています。

結果大変満足しております。
ありがとうございます。

「これだけ買っておけばOK」という論調おされ、全世界株を買った方は資産が増えずにヤキモキしている方も多いかもしれませんね。


No title

コメントありがとうございます。

>まずコスト(信託報酬)について、せめて加重平均以下の値下げは肝でしょう

雪だるま全世界株と同額にしたのでしょうが、重大な戦略ミスだと思います。
早急な値下げを期待しています。

>マルキール&エリスのお二方は、「株式投資の中で最もお勧めのものは、全世界の株式市場インデックスに連動するインデックス・ファンド」と指摘されています。

これはVTのことですね。

VTをサクソバンク証券の特定口座に移管してDRIPによる自動再投資をすれば、もう何の悩みもないのかもしれません。

>男爵様がかつて野村の良心と位置づけられた野村つみたて外国株投信は終わってしまったのですね。

スリム先進国株の異次元の値下げによって全てが焼き払われました。
ここは失うものがないiFree外国株がスリム先進国株に対抗し、0.1%の壁を破ってほしいものです。

>「これだけ買っておけばOK」という論調おされ、全世界株を買った方は資産が増えずにヤキモキしている方も多いかもしれませんね。

私は、自分が買わないくせに、無責任に新しいファンドを人に勧めてはダメだと考えています。
スリム全世界株は、どう考えても人気が出そうな気がしません。

No title

男爵様

本日の時点で

SBI証券の販売金額人気ランキング(週刊)で、
オールカントリーは、10位
除く日本は、11位

楽天証券の積立設定件数ランキングで、
オールカントリーは、10位
除く日本は、12位

と2大証券で10位前後となっています。

大人気ではないかもしれませんが、不人気というほどではないのではないでしょうか?

No title

コメントありがとうございます。

私は、ファンドの人気度は純資産額で判断するのが最も分かりやすいと考えています。

これらのファンドが人気を集めることに成功すれば、おのずと純資産額が増えていきますので、ランキングの人気度が今後の純資産額に反映されていくかどうかが興味深いところですね。

No title

債券50%のバランス型ならもう少し人気が出たかもしれません。

No title

コメントありがとうございます。

>債券50%のバランス型ならもう少し人気が出たかもしれません。

やはりバラ買いより高いと売れないでしょうね。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●「たわら先進国株」と「VT」を半分ずつ保有中。
●つみたてNISA(SBI証券)は「たわら先進国株」を年初一括購入中。
●クレジットカードによる投信積立サービスを利用し、SBI証券・楽天証券・auカブコム証券で「たわら先進国株」を毎月5万円ずつ購入中。

●無リスク資産は、個人向け国債変動10とauじぶん銀行(金利0.2%)。

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