税務調査のフラグを立てないようにマイナンバーを登録しよう

証券会社にマイナンバーを登録しなければならない期限が迫ってきました。


平成27年12月31日以前から証券会社とお取引されているお客様で、証券会社へのマイナンバーの提供が済んでいない方は、平成31年1月1日以後最初に株式・投資信託等の売却代金や配当金等の支払を受ける時までにマイナンバーの提供が必要です。
http://www.jsda.or.jp/sonaeru/oshirase/kojinbangou.html


結論から述べると、取引実績がある証券口座については、今年中にマイナンバーを届け出ておくべきです。

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前提として、マイナンバーを届けなくても、そのまま証券口座は維持され、継続して取引をすることができます。

証券会社によっては、ログイン時にマイナンバーの登録を促す警告画面が出るところもありますが、逆に言えばそれだけです。
口座が強制解約されたり、新規取引が凍結されたりすることはありません。

ならば、なぜ今年中にマイナンバーを届け出ておくべきかといえば、税務署の無用な関心をひかないためです。

税務署が税務調査をするきっかけには、様々なものがあると言われています。
無作為に抽出して行うこともあれば、特定の職業を対象に重点的に行うこともあります。
しかし、税務調査を受ける側にとって最も危険なのは、税務署に「怪しい奴だ」と疑われることです。

交通切符をよく切る警察官が評価されるのと同様に、税務署の職員も、人事上の配慮を受けるため、税務調査によって多額の申告漏れや脱税を発見したいと考えています。
どうせなら違反が発見できそうなところを調査したいのが人情です。

税務調査は、受ける側にとって非常に面倒です。
顧問税理士がいれば全て顧問税理士が対応してくれるとはいえ、税理士報酬は別途発生しますし、税務調査が終わるまでの間、税理士の横に座っている必要があり、半日から1日ほどの時間も取られます。

そして、税務調査で申告漏れや脱税が発見されると、税務署のカモリストに登録され、以後、定期的に税務調査を受ける事態になります。

そのため、まずは税務調査を受けないことが重要であり、不幸にして税務調査の通知が届いたら(警察は突然逮捕状を持って自宅に現れますが、税務署は事前に連絡してくれます)、カモリストに登録されることを避けるため、なんとしてもゼロ解決をすべく税理士と一緒に頑張ることになります。
なお、ネット上では「お土産(少額の申告漏れ)を持たせて帰ってもらえ」というアドバイスをする人がいますが、そのようなことをすれば、以後、お土産が欲しい税務署員に数年ごとに訪問されるリスクがあります。

マイナンバーの登録は1社あたり数分もあればできます。
政府も証券会社も様々な機会をとらえて告知活動をしています。
それにもかかわらず、マイナンバーを登録しないわけですから、税務署から「何かやましいことがあるから登録しないのか」と疑われるきっかけになるリスクがあります。

税務調査を受けると半日は時間がとられます。
顧問税理士がいなければ、全て自分だけで対処しなければなりません。
相手は税金のプロです。顧問税理士がいなければ、無手でヒグマと戦うようなものです。あっという間に、いいようにやられてしまうことでしょう。

そして、税務調査の通知が来てから税理士を探そうとしても、簡単にはいい税理士は見つかりません。
苦労して税務調査に同席してくれる税理士を見つけたとしても、以後の税務申告をその税理士に依頼することが前提となり、以後、年間20~30万円程度の税理士報酬が発生することになります。
また、税務署の職員は、税務代理(税理士の名前で税務申告書を提出すること)をしていない税理士が同席して意見を述べても相手にしませんので(大人ですから表面上はなごやかに応対します)、大した効果はありません。

というわけで、マイナンバーを登録していない証券口座がある人は、今年分の源泉徴収に間に合うように、できれば今月中に届け出たほうがよいでしょう。
また、ずっと利用していない証券会社は、この機会に解約してしまうのもいいかもしれません。

私は、IPOの抽選に参加するために、相当数の証券会社の口座を保有しています。

●SBI証券:つみたてNISA口座、インデックスマラソン、個別株 
楽天証券:たわら先進国株、たわら男爵15種、楽天カード投資、個別株
●マネックス証券:VT、VTI
●松井証券:スリム全世界株リバランス積立
●大和証券:個人向け国債
●みずほ証券:個人向け国債
野村證券:IPO専用
▲SMBC日興証券:IPO専用
▲三菱モルガンスタンレー証券:IPO専用
▲岡三オンライン証券:IPO専用
むさし証券:IPO専用
▲いちよし証券:IPO専用
●tsumiki証券:エポスカード投資
●スマートプラス社:スマホ投資(手数料完全無料の個別株投資)


●はマイナンバーを登録済

楽天証券はマイナンバー登録キャンペーンをするかもしれないと思って待っています。
12月に入ってもキャンペーンをしないときは、危ないので登録する予定です。

また、先ほど口座開設書類の封筒を確認したところ、▲の証券会社は以前にマイナンバー登録書類を郵送してくれていましたので、今回、これらを提出します。

ただ、野村證券は、マイページにログインしてもマイナンバー申請書類の取り寄せ方法が記載されていません。
住所変更等があったときに一緒に提出するようにとの注意書きがなされているだけです。
センターに電話したところ、ネット上では届出書類を入手することはできず、電話請求するしかないとのことでした。

なお、むさし証券は、スマホでログインすれば、画面の指示に沿ってスマホで写真撮影してそのまま登録することができました。

というわけで、私は、楽天証券(キャンペーン待ち)と野村證券(届出用紙待ち)を除く証券会社については、マイナンバーの登録手続を完了しました。
楽天証券についても、来月10日ころまで待って登録する予定です。


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コメント

No title

マイナンバーは、ポイントへの課税の強化に繋がるような気がするのですが、どうでか?
投信信託保有にる毎月のポイント付与、その後ポイントで新たに投信信託購入した金額等が、紐づけされるのではないでしょうか。

男爵様

こんにちは。前回おすすめいただいたヤマゲン先生の人生相談本、良かったです。

さて、今回のテーマを読んで相談したいことがあり書き込みします。

今年度中に得る株式配当金が少額のため、基礎控除以下に納まる見込みなので、所得税・住民税ともに総合課税で申告しなおし、全額源泉徴収分を取り戻すつもりです。

その際、還付金を受け取る方法として、

①自分の銀行口座を教えて、そこに還付金を振り込んでもらう

②郵便局を指定し、そこで還付金を換金できるものを送ってもらう

の2通りの選択がありますよね。

個人的には、なるべく自分の銀行口座情報を税務署に教えたくないので、②の方法を選択しようと思うのですが、②を選ぶ人は少ないですから、①にしては?と確定申告の際に税務署員から言われることがあるようです。(ブログ情報)

そこで、いや、やはり②を選択します、といえばしぶしぶ税務署も受諾するようですが、このようなやり取りをすると、銀行口座を教えたがらない要注意人物として、税務署員がフラグをたてる可能性はあると男爵様はお考えになりますか?

安易に銀行口座は教えたくないが、かといって還付金の受取方法をマイナーなものにするのに過度な折衝を行い、税務署員の関心をひくのもバカらしいなあと思っております。

郵送ですべて済ませてしまう、というのが一番良いのかもしれませんが、税務署員に確認しながら記入したいこともあるので、どうしたものかと悩んでおります。

男爵様ならばどのようになさるか、ご意見をいただければ嬉しいです。

No title

コメントありがとうございます。

>投信信託保有にる毎月のポイント付与、その後ポイントで新たに投信信託購入した金額等が、紐づけされるのではないでしょうか。

現金で買ったのか、楽天カードで買ったのか、ポイントで買ったのか、きちんと区別することはできないと思います。

また、マイナンバーの登録をしないという選択肢は危険ですので、別記事で検討したとおり、ポイントは50万円まで課税されないという理屈で頑張るしかないでしょうね。

>個人的には、なるべく自分の銀行口座情報を税務署に教えたくないので、②の方法を選択しようと思うのです

②の時点で郵便局に口座があることが税務署にバレますので、郵便局の窓口で受け取るか郵便局の口座送金で受け取るかに違いがあるとは思えません。

また、税務署は、手紙一本で金融機関に対して口座の開示を要求できますので、別地域の信用金庫や信用組合でない限り、税務署に隠し通すことはできません。

なお、私は、還付金の口座はみずほ銀行を指定しています。

男爵様

お返事ありがとうございます。

お返事に関連して、3つ質問ができました。

①郵便局で還付金をもらうのは、その人が郵便局に口座を持っているかいないかには関係ないようなのですが、(現金で受け取る場合は、郵便局一択)結論は変わらないでしょうか。

②還付金の口座をみずほ銀行に指定しているのは、何かお考えがあるのでしょうか。

③スマホでも確定申告できるようになるとのことですが、

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/smart_shinkoku/index.htm

男爵様は次回の確定申告はスマホでなさいますか。

続けての質問で恐縮ですが、お返事をいただければ嬉しいです。

No title

コメントありがとうございます。

>①郵便局で還付金をもらうのは、その人が郵便局に口座を持っているかいないかには関係ないようなのですが、結論は変わらないでしょうか。

郵便局の窓口で受け取る方法は面倒ですので、そのような方法をあえて選択する人は郵便局の口座をもっているものとと推認できます。

更に言えば、日本人であれば誰でも郵便局の口座はもっているでしょうから、振込先として税務署に通知するかどうかに関係なく、税務署が税務調査するときは真っ先に郵便局は調査されるでしょう。
税務署に口座番号を通知していようがいまいが関係ありませんので、隠しても無意味だと考えます。

>②還付金の口座をみずほ銀行に指定しているのは、何かお考えがあるのでしょうか。

楽天銀行を利用する前のメイバンクだったからです。
振込手数料が毎月4回、無料になりますので、非常に使い勝手がよい銀行であると思っています。

>③スマホでも確定申告できるようになるとのことですが、男爵様は次回の確定申告はスマホでなさいますか。

MFクラウド確定申告を利用しており、確定申告書が簡単に作成できますので、パソコンで作成する予定です。

ただ、マイナンバーカードとカードリーダーは既にあることから、面倒でなければ電子申告をしてみようかなと思っています。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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