【聞いてみた】1日で0.105%の乖離を出した三井住友・DCつみたてNISA・日本株

10月5日、下記のコメントをいただきました。


「SlimはTOPIXも三井住友つみたてより悪い。」


このコメントは、

●【重要な追記あり】eMAXIS SlimでS&P500に投資する3つのメリット
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1053.html#comment2578

に対するコメントでしたので、私は、スリムシリーズはTOPIXもダメだという趣旨のご意見であると理解しました。

岐阜旅行から戻った時点で分析しようと考えていたところ、河童さんが

●三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスは上方乖離を起こしていました
https://secrets2mysuccess.net/2018/10/09/post-3986-2/

という記事をアップしました。

河童さんの分析によれば、三井住友・DCつみたてNISA・日本株の騰落率だけがおかしく、上振れしてしまったのではないかという疑念が生じます。

そこで、聞いてみました。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●岡三オンライン証券でスリム先進国株を10万円買って、アマギフ1000円を手に入れよう
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1057.html#more

※バンガード社の創設者であるボーグルの新著がアマゾンプライムリーディングで無料で読めます。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1047.html

広告

回答です。


平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社ファンド「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」について、お問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。
さて、弊社でもベンチマークであるTOPIX(配当込み)とファンドとの乖離を調べたところ、9月4日に0.105%の乖離がありました。
しかしながら、弊社では他社ファンドとの比較や毎日の値動きの要因分析及びベンチマークとの乖離に関する要因分析は開示しておりません。ご期待に添えず誠に申し訳ございませんが、どうか、何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
今後ともご愛顧賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。


運用会社によれば、


1日で0.105%の乖離が発生したことは事実であるし、その原因について内部検討はしているが、外部に開示するつもりはない


ということになります。

今回は上振れであり、保有者はその分だけ得をしています。
しかし、インデックス投資家は指数の期待リターンがほしいからインデックス投資をしているのであって、指数の超過リターンを求めているわけではありません。
指数との乖離は、それが上振れであれ下振れであれ、どちらもノーサンキューです。


今回、三井住友・DCつみたてNISA・日本株は乖離を出しましたが、重要なことは、その乖離に再現性があるかどうかということです。
乖離が今回限りの特殊な原因によるものであれば安心ですが、原因が不明であったり、原因が判明しても再現性を防げないものであったりすると、再度の乖離を起こす可能性が高く、それが下方乖離であると保有者は損をしてしまいます。

そのため、運用会社は、本来であればこのような事態を深刻に受け止め(乖離が1日で0.105%というのは異常値です)、その原因について速やかに公表すべきといえます。

ちなみに、ニッセイ外国株です。

●ニッセイ外国株、1日で0.12%の下方乖離を出す
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-779.html#more
●ニッセイ外国株、1日で0.22%の上方乖離を出す
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-781.html#more
●ニッセイ外国株、1日で0.08%の下方乖離を出す
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-782.html#more

ニッセイ外国株は、このように連日のように乖離を出し、それが下方乖離ということもあって顧客の心配を招き、緊急レポートを出す事態に発展しました。

●【重要な追記あり】ニッセイ外国株から、説得力ゼロの弁解が公表されました
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-831.html


失敗は誰でもすることがあります。
重要なのは、失敗をした後、速やかに誠実な対応をすることです。

三井住友アセットマネジメントは、今回、乖離を公表しなかったばかりか、問い合わせに対しても回答を拒絶するという不誠実な態度に出たことで、運用会社としての誠実性に重大な疑問が生じたといえます。


広告

コメント

わからん!

「投資は自己責任」

そうなんですけどね…

選んだ投資家も悪いでしょうが、男爵の言われる通り、一言説明くらい、言い訳くらいしてみろよ!って思います。

その点、楽天さんはまだマシな対応だったかもしれませんね。遅いけど。

No title

コメントありがとうございます。

>投資は自己責任

自己責任の前提として、適切十分な情報提供がなされることが不可欠です。
なぜなら、適切十分な情報がなければ、顧客は適切な判断をすることができず、自己責任を負うべき前提を欠くからです。

その意味では、私は、運用会社は顧客の金を預かって運用するプロである以上、適切十分な情報提供をする義務があり、これを怠る運用会社は信用できないと考えます。
非公開コメント

広告

プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●「たわら先進国株」と「VT」を半分ずつ保有中。
●つみたてNISA(SBI証券)は「たわら先進国株」を年初一括購入中。
●クレジットカードによる投信積立サービスを利用し、SBI証券・楽天証券・auカブコム証券で「たわら先進国株」を毎月5万円ずつ購入中。

●無リスク資産は、個人向け国債変動10とauじぶん銀行(金利0.2%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

新着記事通知用のツイッターアカウントはこちら。
https://twitter.com/tawaradanshaku

インデックス投資家必読の書

ブログ記事検索

他の投信ブログはこちら

管理