つみップルーキーズの質問に勝手に答えてみました

金融庁は、9月12日、投資経験3年未満の投資家を対象とした「つみたてNISA Meetup Rookies」(通称「つみップルーキーズ」)を開催しました。

つみップルーキーズの開催は、今年の1月に続き、2回目だそうです。

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第2回つみップルーキーズの様子は、下記記事が詳しく報じています。

●投資ビギナー×つみップ 「お薦めの1本は?」
https://www.quick.co.jp/3/article/13440


詳細は上記記事をご覧いただくとして、上記記事の中で、ルーキーズから寄せられた質問が列記されています。
そこで、これらの質問に私が勝手に回答してみようというのが今回の趣向です。
※以下の質問部分は上記記事から引用しました。

●初心者から中級者にステップアップするにはどうしたらいいか

何をもって初心者・中級者と言うのか分かりませんが、狼狽売りや高値掴みをせず、「長期、分散、つみたて投資とその継続を低コストで行うこと(@バンガードジャパン)」という悟りの境地への到達を志す修行者を中級者と呼ぶのであれば、金額は少なくてもよいので、まずは3年間、スリム先進国株の均等額積立投資を継続してみることです。

石の上にも三年。
スリム先進国株の均等額積立投資を3年間続ければ、もうあなたは立派な中級者です。

●今後、子供の教育費がかさむ中、生活防衛資金とリスク資産に振り向ける資金のバランスをどう考えるのが適当か

リスク資産に何があっても子供の学費は最優先に用意しなければなりません。
逆に言えば、リスク資産への投資は子供の学費に影響しない限度(リスク資産が仮にゼロになっても子供の学費を出せる程度)にとどめるべきです。

●おススメの本を教えてください

このブログの右端に「インデックス投資家必読の書」と題して4冊の本をご紹介しています。
いずれも良い本であり、何度も繰り返して熟読玩味すべきですが、最初の1冊をあえて示すならば「投資の大原則」になります。

●「ウォール街のランダム・ウォーカー」に書かれている間違いとは何のことか

これはヤマゲン先生が言葉尻をとらえているだけです。真に受けてはいけません。
ヤマゲン先生はこのように述べています。

期待リターンがプラスの場合、運用期間がより長期間になると運用資産が元本割れする確率は小さくなる。
しかし、運用期間が長くなるとそれだけ期待する運用資産の増加も大きいはずだから、「元本割れしないからいい」とはいえないはずだ。
マルキールの前掲書では、リスクについて「投資のリスクとは期待したリターンが実現せずにがっかりする可能性の大きさである」(p251)と巧みな説明をしているのだが、運用期間が長期化すると、資産額の期待値からの現実の運用資産額のばらつきは拡大していくのであり、つまるところ、不運な場合のがっかりの大きさは運用期間と共に拡大すると考えるべきだ。
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/4023

しかし、リスク資産にこれから投資しようかどうか迷っている初心者にとっての最大の関心事は、ヤマゲン先生が言うような「儲け損なうのは嫌だ」ということではなく、「元本割れするのは嫌だ」ということです。

そこで、マルキール先生は、リスクはブレ幅ではなく「がっかりする可能性の大きさ」(同書246頁)「失望させられる可能性」(同書247頁)「大損する可能性」(同書248頁)であると定義し直し、長期投資をすれば元本割れする確率はほぼなくなるから安心するようにというメッセージを伝えています。

その上で、マルキール先生は、ドルコスト平均法による時間分散を強く推奨しています。

ドルコスト平均法は、まとまった資金を投資する方法としては必ずしもリターンが最大になるものではなく、「右肩上がりの相場の下では、このアプローチはベストとは言えない」(同書440頁)ことは否定できません。
しかし、ドルコスト平均法には、「将来株価が大きく下落した時に対する保険の役割」「相場サイクルのピーク時にまとめて高値で投資した後、運悪く相場が崩れた時に陥る自己嫌悪の念を和らげてくれる効果」(同書440頁)があることから、「悲観論が蔓延するような相場下落の局面でも、動揺しないで株式投資を続けられる固い意思」(同書441頁)を持ち続けることができます。

●まとまった資金がある場合、一括投資した方がいいのか、それとも時間分散して投資すべきか

私は、まとまった資金があるときでも、一括投資をして「相場が下落したからといってやめてしまったのでは、元も子もない」(同書441頁)ことから、5年程度に時間分散させて、均等額積立買付をすべきであると考えています。

●つみたてNISA対象商品にアクティブ運用型のファンドが含まれている意味合い

政策の公平性のためです。
平たく言えば、アクティブファンドを一律に外すと、全てのアクティブファンドを敵に回し、政治的にまずいことになるからでしょうね。基準があれば、それが厳しい基準であっても、「基準に該当しないことから採用できません」と言い訳することができます。

●妻の父が新興国債券で運用する毎月分配型ファンドを保有している。ファンドに関するネガティブな話を良く聞くので、解約を薦めたいがどう説得したらいいか

妻の父が自分の財産をどぶに捨てようが、それは妻の父の勝手ですから、ほっておけばよろしい。
あなたは所詮は他人ですから、あなたがうるさく言うと嫌われるだけです。
どうしても気になるのであれば、まずは嫁さんを説得し、嫁さん自身の考えとしてお義母さんを説得し、他の姉妹がいるのであればそれも説得して味方にし、その後、みんな(あなたを除く女たち)で集まってお義父さんを説得したらどうですか。

●債券のみで運用するファンドはつみたてNISAで対象外となっている。株式との分散投資効果を考慮して、債券型のファンドを一般口座で購入した方がいいか

債券ファンドは利上げ次第で暴落するリスクがありますし、超低金利時代におけるリターンは期待できませんので、キャッシュで置いておくほうがよいと考えます。

●家族も一緒につみたてNISAを行う時、投資商品は同じものに揃えるべきか

全員、リスク資産はスリム先進国株100%でよいと考えます。

●投資する前に、どれくらいの知識が必要か

知識はあればあるほどよいことは間違いありませんが、つみたてNISAをする程度であれば何も知識は要りません。
つみたてNISAは国が用意したチュートリアルですから、適当に買っても儲け損なうだけで、ひどい損にはならないからです。
カジュアルに何も考えずにスリム先進国株だけを買い続けたとしても、ほぼ全ての投資家よりも儲かります。
間違いない。

詳細は、下記記事をご覧ください。

「カジュアルな貯金感覚でスリム先進国株を積み立てよう」
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-980.html

●これからつみたてNISAを始めるにあたり、おススメの1本はどれか

スリム先進国株100%。
これだけ買えば、あとはもう何も買う必要はありません。


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コメント

No title

ヤマゲン先生は、ドルコスト平均法は気休めに過ぎないと言いますが
投資において気を休める(=狼狽しない)効果を軽視してはいけないと思います。

ヤマゲン先生は一括投資した直後に資産が半分になっても狼狽しないかもしれませんが
普通の人は違います

No title

コメントありがとうございます。

>投資において気を休める(=狼狽しない)効果を軽視してはいけないと思います

インデックス投資は継続が肝ですからね。
相場が好調なうちに、安心して投資ができる環境を事前に整えておく必要があります。
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Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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