まず、tsumiki証券のポイント制度は、次のとおりです(tsumiki証券に確認済み)。
1か月目にAファンドを3000円購入し、それを12か月目まで継続して積み立てたとします。
このとき、積み立てた金額は3万6000円となりますので、この3万6000円に対し、14か月目に36ポイント(3万6000円×0.1%)が付与されます。
つぎに、13か月目から24か月目まで、Bファンドを毎月6000円ずつ購入したとします。
このとき、積み立てた金額は7万2000円となりますので、この7万2000円に対し、26か月目に144ポイントが付与されます。
ここで重要な点は、ポイント付与率がアップする積立年数は、ファンドが違っても、積立金額が違っても、実績値としてカウントされるということです(tsumiki証券に確認済み)。
tsumiki証券は、このようなことを言っています。
Q:今後取扱商品が拡大する予定はありますか?
A:お客さまのニーズをもとに、当社の基準を満たした商品があれば検討いたします。
https://faq.tsumiki-sec.com/faq/show/128?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=12&page=1&site_domain=customer&sort=sort_access&sort_order=descSBI証券は、信託報酬がおおむね税込0.3%未満になると
投信保有ポイントを0.05%に引き下げます。
逆に言えば、信託報酬が税込0.3%以上になると、
投信保有ポイントが0.2%(
投信保有額の総額が1000万円未満の顧客は0.1%)となります。
tsumi証券のポイント付与率は0.1%(1か月目から12か月目)~0.5%(49か月目以降)となりますので、信託報酬が税込0.3%以上の
投資信託だとSBI証券のほうが有利です(SBI証券は保有残高の0.2%を毎年付与するのに対し、tsumiki証券は1年間の積立金額の0.1~0.5%を付与するだけだから)。
しかし、信託報酬が税抜0.3%未満の
投資信託だと状況は一変します。なぜなら、SBI証券の
投信保有ポイントの付与率が0.05%ないし0.03%に激減するからです。
0.1%のエポスポイントは2年分のSBIポイントに相当し、0.5%のエポスポイントは10年分のSBIポイントに相当します(SBIポイントが0.05%のケース)。
tsumiki証券は、このままでは超低コストファンドを含む2500種類以上の全ファンドを対象として購入額の1%を翌月に付与する楽天カード投資を導入した楽天証券には勝つことはできません。
エポスカードの会員数は662万人であるのに対し、楽天カードの会員数は1500万人ですので、規模の点でも負けています。
そうすると、どこかの時点で巻き返しのためのテコ入れをすることが予想されます。
tsumiki証券は、
お客さまが安心してつみたてていただける商品を選びます。
つみたてNISA対象の
投資信託を、「お客さま本位であるか」「長期での資産形成を推進する取組みがあるか」「運用会社の顔が見えるか」という点をもとに選びます。
なお、取扱商品については、私たちの基準に基づき選び、定期的に見直しを行います。
~商品選定の主な基準~
運用会社の理念に共感できるか
継続して運用成績を高めるための活動ができているか
お客さまとの対話活動が行われているか
https://www.tsumiki-sec.com/company/anshin/と述べています。
超低コスト
インデックスファンドを排除することを正当化するための基準のようにしか見えないのですが、改めて考えるに、改革するのであれば、やはり外野ではなく内部からなすべきではないかという気がしてきました。
そこで、tsumiki証券で口座を開設し、4本の中で一番ましなセゾングロバラを毎月3000円ずつ買って投資期間の実績を積みながら、tsumiki証券に対してスリム先進国株を導入するように求めてみることにします。
なによりゴールドカードのインビテーションが来るかもしれませんし。
コメント
2018/09/01 22:58 by どどん URL 編集
No title
「お客さま本位であるか」→低コストインデックス投信をラインナップに入れないのはおかしい(正論)→手数料安いしポイントバックすると赤字、やーめた
自己矛盾に陥ってる限りtsumiki証券の未来はないと思ってましたが、男爵さんの勇断に感服しています。
2018/09/02 12:50 by ぽんすけ URL 編集
No title
>自分が積立ててた商品が外される場合もありますよね
ここは他社への移管ができませんので、投資している顧客がゼロでなければ外れる可能性は低いと思います。
>自己矛盾に陥ってる限りtsumiki証券の未来はないと思ってました
つみたてNISA対象商品で期待を煽った挙句に高コストアクティブファンドを揃えるあたり、確信的にやっている感じはしています。
とはいえ、ひふみとは異なり、どれかを年2回以上買っていれば1年分の積立期間の実績となりますので、将来的に超低コストファンドが導入される可能性を期待して試してみます。
2018/09/02 19:06 by たわら男爵 URL 編集