トライオートETFは長期投資には向きません

トライオートETFというものがあります。

トライオートETFとは、インヴァスト証券の商品です。
http://www.invast.jp/etf/

どういう商品か簡単に説明すると、26種類の実存するETFを対象として、インヴァスト証券との間で仮に売買したことにして、買いのケースでは、値上がればインヴァスト証券からその分の金をもらい、値下がればインヴァスト証券にその分の金を払うというものです(売りのケースはこの逆)。

対象のETFも、TOPIX(1306)、日経225(1321)、SP500(SPY)、新興国株(VWO)、全世界株(ACWI)と極めて充実しています。

最低取引単位は1口であること、円貨決済であること(事前にドルに換える必要がないこと)、売買手数料は無料であること、為替リスクを負うのは損益のみで元金部分の為替変動は一切ないことから、手ばなしで礼賛するブロガーもいます。
http://investment-by-index-invest.com/try-auto-etf/

私がトライオートETFを知ったのも上記ブログがきっかけでした。
思わず一緒になって「素晴らしい」と思ってしまいましたが、良く考えてください。世の中にそんなうまい話があるはずがありません。

結論から言えば、トライオートETFは長期投資には向きません。

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長期投資に向かない理由は、簡単です。
インヴァスト証券に支払うコストが高すぎるからです。

インヴァスト証券は専用のサイトまで作り、この商品を大々的に売り出しています。なんと今なら3000円が貰えるキャッシュバックキャンペーンも実施していますし、特別の本まで貰えます。
下記のブログの写真を見ても、結構立派な小冊子のようです。
http://investment-by-index-invest.com/try-auto-start-campaign-book/

この商品に賭けるインヴァスト証券の尋常ではない意気込みがひしひしと伝わってきます。

では、なぜインヴァスト証券がここまで頑張るかといえば、とてももうかるからです。

売買手数料が無料なのになぜもうかるのかと言えば、実際にETFを売買するのではないからです。
仮想で売買したことにして、その差益金だけをインヴァスト証券が顧客に支払ったり徴収したりするだけであることから、売買にかかるコストはかかりません(実際には、インヴァスト証券は、顧客の注文と同数の反対売買を先物でヘッジするはずですが、現物を売買するより安く済みます)。

そのうえで、インヴァスト証券は、買いポジションを維持している顧客から金利を徴収します。
http://faq.invast.jp/faq_detail.html?id=70105016
上記公式サイトによれば、金利は、米国銘柄で1.684%、日本銘柄で1.18257%ということです。

普通にETFを購入する方が明らかに有利だと思うのですが、念のため、円貨決済が唯一できるSBI証券でVWOを1000株買って1年間ホールドしたケースで比較してみます(VWOは1株35ドル、1ドル110円とします)。

(1)SBI証券 1万7495円(2年目以降は5775円のみ)
・ 売買手数料 2970円(27ドル)
・ 為替手数料 8750円(1ドルあたり25銭)
・ 信託報酬等 5775円(0.15%)

(2)トライオートETF 6万4834円(2年目以降もずっと6万4834円が掛かる)
・ 売買手数料 ゼロ
・ 為替手数料 ゼロ
・ 金利 6万4834円(1.684%)

やっぱり普通にETFを購入した方が有利ですね。

なお、トライオートETFは特定口座で管理できないことから、必ず確定申告しなければなりません。
国民健康保険だと、国保税が跳ね上がるという悲しいことになります。


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Author:たわら男爵
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http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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