2022/07/30
新生銀行・新生証券は、2021年3月24日、マネックス証券に対し、個人客の
投資信託事業(新生銀行)・
債券事業(新生証券)を会社分割により
無償で譲渡しました。
分割により承継される事業価値は、仲介委託契約により効力発生日以降において適切に実現されることから、本会社分割に際して株式の割り当て、その他対価の交付は行いません。https://pdf.irpocket.com/C8303/HRxf/JuhH/fd1A.pdfマネックス証券に無償譲渡されたのは、新生銀行分が2867億円、新生証券分が2079億円、合計
4946億円の預り資産です。
この当時、
SBIは新生銀行の筆頭株主でしたが、新生銀行はSBIに隠れてマネックス証券に無償譲渡するため、本件会社分割を株主総会決議(株主総会を開催すると、筆頭株主であるSBIに反対されるため)ではなく取締役会決議で決定しています。
本会社分割は、当行では会社法第 784 条第 2 項に定める簡易吸収分割に該当し、マネックス証券では会社法第 796 条第 2 項に定める簡易吸収分割に該当するため、両社共に株主総会の承認手続きを経ずに行う予定です。https://pdf.irpocket.com/C8303/HRxf/JuhH/fd1A.pdfこれに対し、新生銀行の筆頭株主であるSBIは激怒し、報復として新生銀行の敵対的買収に踏み切りました。
証券業務分野における提携の可能性についても、SBIHDの完全子会社であるSBI証券は2019年11月中旬から2020年10月上旬にかけて対象者と協議を行っておりましたが、当該SBI証券の提案に対しては対象者より何らの連絡もなく、その後、2021年1月27日に、対象者、新生証券株式会社及びマネックス証券株式会社より「マネックス証券と新生銀行グループによる金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する基本合意書締結のお知らせ」が発表され、当該マネックス証券との包括業務提携の対象に、SBI証券が提案していた提携業務が含まれていたことから、かかるマネックス証券との包括業務提携の公表によって当該SBI証券の提案が受け入れられなかったことを認識いたしました。その後、対象者、新生証券及びマネックス証券が2021年3月24日付「マネックス証券と新生銀行グループによる金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する最終契約書締結のお知らせ」にて発表したとおり、対象者、新生証券及びマネックス証券は、同年3月24日に正式契約に至っております。https://www.sbigroup.co.jp/news/2021/0909_12635.htmlSBI証券は新生銀行株の公開買付けを成功させ、2022年2月8日の株主総会で新生銀行の社長以下の旧経営陣を解任しています。
そして、2022年7月29日、ついに次の発表に至りました。
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
●投資信託の資金流入額ランキング(2022年1~6月)http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2523.html新着記事通知用のツイッターアカウントはこちら。https://twitter.com/tawaradanshaku