2021/05/30
今週は非常に大きな出来事がありました。
1つめは、マネックス証券が米国株の
配当金・米国ETFの
分配金自動再投資サービスの実装を発表したことです。
2つめは、SBIが
SBI・Vシリーズ(バンガード社の米国ETFを買うだけファンドシリーズ)を発表し、従来の
VOO(S&P500)を買うだけファンドに加えて、
VTI(全米の大中小株3755銘柄)と
VYM(米国高配当株416銘柄)を買うだけファンドの新規設定を発表したことです。
なお、プレスリリースには、「
米国バンガード社のETFを組み入れた低コストインデックスファンドを「SBI・Vシリーズ」としてシリーズ化します」と記載されていることから、投資対象はバンガード社の米国ETFに限定されます。
また、「
シリーズ化」を宣言していることから、今後、
バンガード社が運用する多種多様なETFを買うだけファンドがSBI・Vシリーズとして量産されるのではないかと予想します。
これまでSBIは、「
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」はこれ1本だけでシリーズ化はしないと明言していました。しかし、それはバンガードジャパンが楽天バンガードに配慮したことによるものであり、
バンガード社が日本から撤退したことで、先行する楽天バンガードと同じETFを買うだけファンドの新規設定が解禁されたのでしょう。
SBIとしては、信託報酬を得ることができます。販売会社報酬は全額ポイントバックするとしても、SBIアセットマネジメントの運営会社報酬については獲得することができます。
また、バンガード社としては、ETFの経費率を得ることができます。
そして、我々利用者としては、SBIに手数料を支払う必要はありますが、円をドルに交換して米国株式市場で米国ETFを買う手間を省くことができます。
まさにSBI・Vシリーズは三者が得をするウィンウィンウィーンな関係にあるわけです。
そのため、私は次の疑問が浮かびました。
我々には、米国ETFを買うだけファンドではなく米国ETFを直接購入するメリットがあるのだろうか、と。
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