ニッセイ外国株、業界最低水準に

本日の日経新聞電子版の記事です。

ニッセイアセットマネジメントは投資信託の運用手数料を引き下げる。残高が積み上がったことで効率性が上がっており、手数料を業界最低水準まで引き下げることで顧客への還元を増やす。
日経平均株価や外国株に連動するインデックス投信6本が対象で、7月に2本、8月に4本について実施する。運用手数料にあたる「信託報酬」の引き下げ幅はそれぞれ異なる。
最大となるのは「新興国株式インデックス投信」で、現状の0.339%を0.189%と、0.15ポイント下げる。

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まず、ニッセイ新興国株の信託報酬が0.189%に下がります。

●この投資信託がすごい(2018年6月、新興国株編)前編
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-946.html#more

上記記事で分析したとおり、ベストバイファンドであるスリム新興国株の信託報酬は0.19%ですから、直ちに対抗値下げをするでしょう。

また、記事では具体的な信託報酬には言及していませんが、ファンド名には言及しています。
日経平均と外国株の2つです。

●この投資信託がすごい(2018年6月、先進国株編)前編
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-945.html#more

ニッセイが新興国株については具体的な数字をリークしたのに、外国株についてはリークしなかったのは、ニッセイ外国株の純資産額が大きいことから最終調整をしているためでしょう。

上記記事で分析したとおり、ニッセイ新興国株の純資産額は3億9200万円にすぎません。信託報酬を0.15%カットしても年間58万8000円にすぎませんし、しかも失われる58万8000円の報酬は運用会社と販売会社で分け合っていますので、ニッセイの痛手は29万4000円で済みます。

しかし、ニッセイ外国株の純資産額は907億3300万円です。
仮にスリム先進国株と同額まで値下げしたとすると、年間7213万2735円の損失です。前述したとおり、ニッセイの痛手はこの半額の3606万6367円ですが、けして小さな金額ではありません。

私は、ニッセイがニッセイ外国株の具体的な数字をリークしなかったのは、最終調整を続けていることのほかに、サプライズのためだと推測します。


永遠の輝きフォーナイン


私は、ニッセイ外国株は0.09999%への値下げをぶち込んでくるのではないかと期待しています。
これによって、ニッセイ外国株は、スリム先進国株と同額値下げするときより更に年間862万8708円の報酬を失います(前述したとおり、ニッセイの痛手はこの半額の431万4354円です)。

いまさらスリム先進国株と同額に対抗値下げしても、だれも驚きません。
しかし、もしニッセイ外国株が、これまで前人未到だった0.1%の壁を自ら進んで破ったとすれば、純資産額は1000億円を簡単に超え、1500億円も夢ではないでしょう。

そして、最も重要なことは、ニッセイシリーズは低コストをだけを武器にしてシェアを伸ばしてきたため、低コストに及び腰だという評価を受けてしまうと、シリーズ全体が死んでしまうという点です。

ニッセイはこんなことを言っています。

当シリーズに投資しているお客様には「コスト」を強く意識されてる方が多いかと思います。よりコストを抑えたファンドが他にあれば、そのようなファンドを選択したいと思われるのではないでしょうか。
そういったお客様に、「安心して当シリーズで長期投資、積立投資を続けていただきたい」という想いもあり、信託報酬率の引下げを行ってきました。信託報酬率の引下げを多くのお客さまに評価いただき、それがファンドの残高拡大と更なる信託報酬の引き下げにつながるという好循環を生み出せたと思います。
https://www.nam.co.jp/fundinfo/special/indexfund/special.html


スリム先進国株、スリム新興国株、スリムバランスがすさまじい勢いで純資産額を伸ばしているのは、身を削って低コストを実現しているからです。

ニッセイ外国株は低コストファンドの先駆者ですから、たった431万4354円のコストを惜しみ、スリム先進国株に対抗値下げすることで満足してしまうと、これまでつちかってきたブランド価値を毀損することになるでしょう。

ニッセイ外国株は、今こそ、フォーナインの永遠の輝きで先進国株インデックスファンド業界を煌々と照らし、不滅の歴史の第一歩を歩みだすべきです。


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コメント

No title

たわらさん
いつも見させてもらってます。

でも、ニッセイがコスト0.1%以下の壁を超えたら、Slim先進国株も追従してさげるのでは…?

そうすると、ニッセイの純資産額は増えず、ニッセイはただ単に多大な損失に苦しむだけな気がしますけど…どうなんでしょうか?

やはり低コスト競争は、Slimシリーズのせいで泥沼地獄ですね…。

No title

コメントありがとうございます。

>ニッセイの純資産額は増えず、ニッセイはただ単に多大な損失に苦しむだけな気がしますけど…どうなんでしょうか?


ニッセイは低コストを売りにしていますので、より低コストなスリムに対抗しなければ、その存在意義を失って、端的に言えば顧客が逃げます。

私は、新記事にも書いたとおり、スリム先進国株が同額値下げをしたとき、ニッセイ外国株のナンバーワンインデックスファンドへの道が開くと考えています。

スリム先進国株が日本のバンガードをめざすのであれば、徹底的にコストにこだわる姿勢を示す必要があります。
そして、それはセコい同額値下げではダメです。
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http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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