EXE‐iつみたて先進国株vsたわら先進国株

「この投資信託がすごい(2017年12月、先進国株編)」(http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-709.html)でベストバイファンドに選定したばかりのたわら先進国株ですが、ボクシングデーの12月26日に箱からオバケが出てきました。

そこで、たわら先進国株はEXE‐iつみたて先進国株に勝てるのかを見てみます。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●eMAXIS Slim先進国株は0.11%の値下げに踏み切るのか?
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-712.html#more

●EXE-iつみたて先進国株が税込0.1155%で登場(1/12~)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-711.html#more

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たわらノーロード先進国株式

トータルコスト 0.204%(SBIポイント0.05%控除後)

信託報酬 0.21%(税抜0.2%。値下げ予定日は12月30日)
実質コスト 0.254%(うち信託報酬を除く部分は0.038%)
純資産額 187億8100万円
マザーファンドの規模 2789億6300万円


●EXE-iつみたて先進国株式ファンド

トータルコスト 0.22463%(SBIポイント付与対象外)

信託報酬 0.075%(税込0.081%)
うち運営会社0.03%、証券会社0.03%、信託銀行0.015%
米国ETFの経費率 0.0345%
信託報酬除く実質コスト 0.05%(推定値。0.2%程度になるリスクがある)
※i-mizuho米国株の信託報酬除く実質コストが0.06%、EXE-i先進国株・新興国株の信託報酬除く実質コストが0.04%であることから、0.05%と推定した。
三重課税コスト 0.05913%(推定値)
※計算根拠は後述する。

構成銘柄は次のとおりです。

シュワブU.S.ブロードマーケットETF(配分比55%)
https://www.bloomberg.co.jp/quote/SCHB:US
資産総額108億5000万ドル
経費率0.03%
※VTIは、資産総額5810億2500万ドル、経費率0.04%

SPDRポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETF(配分比45%)
https://www.bloomberg.co.jp/quote/SPDW:US
資産総額11億6100万ドル
経費率0.04%
※VEAは、資産総額886億0900万ドル、経費率0.07%


ここからは三重課税コストの説明です。

ここで三重課税コストとは、ファンドが保有する株式の配当金について、

(1)投資信託 現地国、日本の二重課税
(2)米国ETF 現地国、アメリカ、日本の三重課税

というように、米国ETFはアメリカが10%の源泉税を徴収するというものです。
現地国の税率は10%であることが多く、アメリカは残りの配当金(90%)に10%の源泉税を徴収するため、配当金の9%がアメリカに奪われます。

そうすると、配当金が100あったとして、

(1)投資信託 現地国10、ファンド受入額90
(2)米国ETF 現地国10、アメリカ9(90の10%)、ファンド受入額81

となるため、この差額9%が三重課税コスト(米国ETFではなく投資信託であれば払わずに済んだコスト)となります。
なお、日本国も課税しますが、無分配投信であれば配当益は含み益となり、売却時に譲渡益として課税されます。

SPDRポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETFの配当利回りは1.46%です。
1.46%の9%は0.1314%ですから、これが三重課税コストです。

EXE-iつみたて先進国株式ファンドにはSPDRポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETFが45%含まれていますので、ファンド全体に占める三重課税コストは0.05913%となります。

まとめです。

(1)EXE-iつみたて先進国株式ファンドにとって最も有利な推定(信託報酬除くコスト0.05%)では、SBIポイントを考慮すればたわら先進国株が勝つが(0.02063%差。1000万円あたり2063円差)、SBIポイントを考慮しなければ負ける(0.02937%差。1000万円あたり2937円差)。
結局のところ、SBIポイントを考慮してもしなくても、両者のコスト差はほぼない。

(2)EXE-iつみたて先進国株式ファンドは、米国株と米国除く先進国株の配分比を55:45としていることから、生まれながらにして時価総額比の指数には連動しない宿命にある。

(3)EXE-iつみたて先進国株式ファンドは純資産額が積み上がらなければ、運用コストが0.05%には収まらないリスクがある。
EXE-iつみたて先進国株式ファンドにとって最も有利な試算でも運用コストは0.05%であり、三重課税コストを考慮すると他の先進国株インデックスファンドに圧倒的な優位性はないから、純資産額を積み上げることができるかは疑問。
また、販売会社がSBI証券しかないことは、純資産額が増えない重大なリスク要因となる。

(4)以上のことから、あえてEXE-iつみたて先進国株式ファンドを選択する必要はない。

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コメント

3重課税について

いつもブログを参考にさせて頂いています。

3重課税について、こちらのブログ記事によると、「当該公募投資信託等の分配金に係る源泉所得税の額から控除できることとする調整措置を講ずる」と制度が見直されるようです。
http://haitoukinseikatu.com/blog-entry-2040.html

分配金を出さない投信では、どうなるのか?という疑問がありますが・・・
売却時に、分配金部分の3重課税が解消される?ということなら、「ETFを買うだけのファンド」(楽天・全米やEXE-iシリーズ)と外国株の現物を買うファンド(たわら先進国等)の差はコストだけになるのかな?と思うのですが、どうでしょうか?

No title

コメントありがとうございます。

>売却時に、分配金部分の3重課税が解消される?ということなら、「ETFを買うだけのファンド」(楽天・全米やEXE-iシリーズ)と外国株の現物を買うファンド(たわら先進国等)の差はコストだけになるのかな?と思うのですが、どうでしょうか?

閣議決定の該当部分です。

支払の取扱者が交付をする上場株式等の配当等の次に掲げる区分に応じそれぞれ次に定める額を、当該支払の取扱者が源泉徴収する当該上場株式等の配当等に係る所得税の額から控除する。
http://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2018/20171222taikou.pdf

今回の税制改正は、売却時ではなく、分配金が顧客に交付された時点の話ですから、無分配投信は対象外です。

そのため、残念ながら、米国ETFに投資するファンドの二重課税、三重課税コスト問題は解消しません。

No title

なるほど、分かりました。
有難うございました。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入(+特定口座で4万円×4回=毎月16万円の積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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