識者はなぜ個人向け国債を勧めるのか?

「無リスク資産の置き場所は個人向け国債変動10年と高金利定期預金のどちらが良いのか」という記事を読みました。
https://arts-investment.blogspot.jp/2017/09/10.html

概要は次のとおりです。

(1)「多くの識者が無リスク資産の置き場所として個人向け国債変動10年を勧めている理由が分からない」との質問を受けた。
(2)その答えは、高金利定期預金を利用する場合は、1金融機関当たりの預入額を1000万円以下に抑え、できるだけ短期の定期預金を利用するという条件をクリアしなければ個人向け国債変動10年よりも有利な金融商品とならないことから、ある程度の資産を持っている人なら面倒くさい。

もう正直にいきましょう。
個人向け国債はキャッシュバックキャンペーンを狙う作戦をとるから旨いのです。

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銀行金利の現状が知りたいときは、下記のサイトを利用すると便利です。
https://www13.atwiki.jp/koukinri/

数か月で借り換えをするのも手間ですから、6か月、1年の金利を見てみます。
すると、6か月定期の最高金利は愛媛銀行の0.22%、1年定期の最高金利は大阪共栄信用組合の0.5%であることが分かります。
ただし、大阪共栄信用組合に1000万円を超えて預金することは大阪共栄信用組合と心中することを意味しますので、1001万円からは2位の大阪信金の0.39%を選択する必要があります。

※金融機関が破綻したとき、預金額が1000万円以下であれば、数か月から1年後に返金されます。

これに対し、個人向け国債のキャッシュバックキャンペーンの金額は、各証券会社によって違いますが、現在の最大額は1000万円で4万円です。
みずほ証券と大和証券では4万円にポイントも付けてくれます。
【参考記事】
●個人向け国債を購入するなら、みずほ証券が最適
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-217.html#more

※上記参考記事では1000万円で5万円のキャッシュバックでしたが、国の事務手数料が減額されたことに伴って改悪されました。
【参考記事】
●個人向け国債変動10のキャッシュバックが来月から減額へ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-309.html#more

そして、一番重要なポイントは、実に簡単にキャッシュバックキャンペーンを受けることができるということです。

たしかに、同じ証券会社で解約、再購入することはできません。
なぜなら、証券会社が国から受け取る事務手数料の100%をキャッシュバックする理由は、顧客に1年後に個人向け国債を解約させて、手数料が高い投資信託を買わせるためだからです。

しかし、証券会社にも外聞がありますから、あからさますぎることはできず、1か月証券口座で寝かせてから再購入すればキャッシュバックキャンペーンを受けることができます。
また、もっと簡単な方法は、みずほ証券と大和証券を行ったり来たりすることです。

ただし、解約の際は、営業時間内に証券会社に電話し、オペレーターと話をする必要はあります(ネット上で解約することはできません)。
話をするといっても、引き留められることはまずなく、解約の希望を言えば事務的に淡々と解約に応じてくれます。

銀行なんかで預金をしたら、預金時に銀行に行く必要がありますし、満期時にはいろいろな金融商品の勧誘を受けます(銀行が高金利の定期預金を出しているのは、それを餌に金を持っている顧客との縁を作り、将来的に預金を解約させ、手数料収入の高い金融商品を買わせるためです)。

これに対し、個人向け国債なら、購入時はネットで完結できますし、解約時こそ電話しなければなりませんが、事務的に淡々と処理されます。
たまに勧誘の電話がかかってきますが、「インデックス投資しかしませんので」と言えば、すぐに諦めてくれます。
しかも、個人向け国債は国が全額保証してくれますので、1000万円が上限の銀行よりも遥かに安心です。

というわけで、個人向け国債は、預金と比べて、

(1)時間がかからない
(2)余計な勧誘もほとんどされない
(3)1000万円を超えても全額保証される
(4)1年ごとに、解約・他社で再購入を繰り返し、キャッシュバックキャンペーンを得ることで年利0.4%になる

というメリットがあることから、識者は勧めるわけですね。

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コメント

No title

みずほ証券と大和証券を行ったり来たりしても
13ヶ月周期になると思いますので
年利は0.37%になるかもと思うのですがどうでしょう

No title

コメントありがとうございます。

ご指摘のとおり、

0.4%÷13×12=0.3692%

になりますね。

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No title

非公開設定でしたので、貼り付けます。


いつも楽しく拝見しております。

みずほ証券から個人向け国債10年を1,000万円分、2018年5月に購入しました。

1年経ったので、解約しようとしたところ、
「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685を引くため、元本割れになります。」
との説明を受けました。

無知でお恥ずかしい話なのですが、元本を確保するためには、もうしばらく寝かしておいた方がいいのでしょうか。

お知恵を頂けましたら、ありがたく存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。

No title

コメントありがとうございます。

>元本を確保するためには、もうしばらく寝かしておいた方がいいのでしょうか。

個人向け国債を解約するときは、必ず、直近1年分の利息が差し引かれます。

つまり、キャンペーン目的で1年ごとに証券会社を乗り換えると、個人向け国債から得られる利息はゼロとなります。

先払いされている1年分の利息を解約時に返金するだけですから、どのタイミングで解約しても元本は確保されています。

No title

はじめまして。
初めて大和で買って7月に満期(10年の1年)になります。
7月に解約して同じ大和で8月からのに申し込んでもキャンペーンは適応されるのでしょうか?
また、利息はおろしていないのですが勝手に引いてくれるのでしょうか?
何かと無知ですみません。

No title

コメントありがとうございます。

>初めて大和で買って7月に満期(10年の1年)になります。7月に解約して同じ大和で8月からのに申し込んでもキャンペーンは適応されるのでしょうか?

解約した月と同じ月に購入しなければ適用されるはずですが、実行するときは大和証券に事前に確認してからにしてください。

ただ、私は、同じ証券会社で買い直すのには抵抗があるため、別の証券会社で買っています。

No title

レス有難うございます。
そうですね。大和に聞いてみます。
調べると 1ヵ月あける とかよく出てくるのですが、2社間でやり取りしてた場合7月に
間に合うのでしょうか?
8月になるのでしたら同じでは? と未だ理解できずにいます。
有難うございました。

No title

コメントありがとうございます。

>2社間でやり取りしてた場合7月に間に合うのでしょうか?

2018年7月分の個人向け国債は、2019年7月15日以後に解約することができます。

(1)7月10日頃、解約予約(解約日は7月15日以後)の電話をする
(2)7月15日の早朝に着金
(3)他社に送金し、7月中に2019年8月分の個人向け国債を申し込む

という流れですから、資金が遊ぶのは1か月で済みます。

しかし、同じ証券会社だと7月中の申込みはキャンペーン対象外になるため、資金が2か月遊ぶことになります。

そもそも個人向け国債のキャンペーンは別の商品を買わせるための誘因商法ですから、同じ証券会社で解約を繰り返すと社内ブラック(キャッシュバック目的でMNPしてiPhoneを売り払うことを繰り返し携帯の契約ができなくあれです)になるリスクがあります。

No title

なお、解約すると、直近1年分の利息金が差し引かれた金額が返金されます。

No title

なるほど!
翌月か翌々月になってしまうんですね。
もう1社口座作ってみます。
野村にするかみずほにするか迷ってみます。
大変有難うございました。
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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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