さよならiFreeS&P500

iFreeシリーズに対し、2点の疑問があったので、電話してみました。

疑問とは、

(1)iFree新興国株の保管費用が他社の5倍もかかっているのはなぜなのか
(2)iFreeSP500の新規設定日は8月31日だが、ネット証券会社で何もアナウンスされていないのはなぜなのか

というものです。

しかし、その対応は最悪でした。

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まず、最初の質問です。

●iFree新興国株のコストは1.3379%
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-521.html#more

この記事でお伝えしたとおり、iFree新興国株のコストは驚きの税込1.337%です。
運用報告書に記載された費用の明細を分析すると、保管費用が0.5683%もかかっていることが分かりました。他社は0.1%程度ですから、他社の5倍です(保管費用とは銀行に株券を預けておく費用のことですので、iFree新興国株がスマートベータ運用をするからといって高くなるとは思えません)。

しかし、iFreeの回答は、「運営上の問題であり、一切回答できない」という極めて形式的なものでした。
いくら突っ込んで聞いてもダメでした。
合理的な説明がないせいで、新興国株だけでなく、新興国株が含まれている8資産バランスの信頼性にも重大な疑問が生じていると言ってみてもダメでした。

つぎに、8月31日に迫ったSP500ファンドについて、販売会社はどうなっているのかを聞いてみました。
公式発表前ですから、SBI証券が取り扱う見込みだなどということを聞きたかったわけではなく、ネット証券を含む何社かと調整中で、近日中に公式発表される見込みかどうかということを知りたかったのです。

しかし、iFreeの回答は、「未定ということしか言えない。調整中かどうかも言えない」という極めて形式的なものでした。

ステートストリート社の対応とは雲泥の差です。
【参考記事】
●本邦初、全世界株投信(含む日本)が一般発売
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-515.html#more

高コストの原因についても一切の説明を拒絶し、販売会社について調整中かどうかについても一切の回答を拒否する。
これでは安心して財産を預けることはできません。
あのニッセイ外国株でさえ、指数との不合理な乖離が発生した直後に臨時ペーパーを公開し、顧客に対する説明義務を果たそうとしたことで、ペーパーの記載内容が意味不明でプロでも理解できなかった悪文だったとしても、電話をしたらより詳しく説明しようとする態度が見えたことから、多くの投信ブロガーはニッセイ外国株の支持を維持継続しました。

それを思うと、iFreeシリーズはダメです。
思い返せば、SP500ファンドのマザーファンドが新設かどうか確認したときも、最初は回答を拒否されました。
iFreeダウのときは回答してくれたことから、今回も回答してほしいと重ねて求めたところ、ようやく回答が得られましたが、情報開示に極めて消極的であるということは運営会社(大和証券投資信託委託株式会社)の体質なのかもしれません。

私は、松井証券のたわら全世界株を全解約し、少しお金を足して、iFreeSP500の初日に150万円を投入し、以後も、毎営業日1万円積立てをしていく予定でした。
現物株運用である以上、設定当初は指数とかなりの乖離が生じることが予想されますが、SP500投信の現物株運用という、わが国で誰もやったことがないことに超低コスト投信で取り組もうとしたことに敬意を表したかったのです。

しかし、顧客に対する情報開示に関するこれほどまでの消極性に接し、応援する気持ちがなくなりました。

というわけで、iFreeSP500がネット証券で購入できるようになっても、楽天証券で100円投資をするにとどめます。

なお、ネット証券に対し、SP500投信の取扱いの有無を確認した結果は、次のとおりです。
各社いずれも熱意が全く感じられません。
ちなみに、運営会社の口ぶりでは、調整中というよりは、どこも積極的に名乗りを上げていないような感じを受けました。

●SBI証券
誠に申し訳ございませんが、現在のところ、お問い合わせいただいた「iFreeS&P500」の取扱いは未定となっております。
●楽天証券
お問い合わせのファンドにつきましては、現在のところ、あいにく弊社ではお取り扱いの予定はございません。
●マネックス証券
せっかくお問い合わせいただきましたところ恐縮でございますが、「iFree S&P500インデックス」につきましては、現状未定でございます。

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コメント

No title

さよならシリーズが続きますね。
「さよなら、たわら全世界株」「さよなら松井証券」に続いて「さよならiFreeS&P500」とは・・・
男爵さんに影響を受けて松井証券の口座を開設して、たわら全世界株の毎営業日積み立てを始めた俺としては、一連の記事に「さよなら、たわら男爵」になりそうでした。
俺も男爵さんのように自分で試行錯誤して良いと思う投資法を見つけていきます!!!

No title

ココは初心に戻ってタワラ先進国をどっしりと構える構造にすべきかとw

No title

コメントありがとうございます。

>男爵さんに影響を受けて松井証券の口座を開設して、たわら全世界株の毎営業日積み立てを始めた俺としては、一連の記事に「さよなら、たわら男爵」になりそうでした。

ごめんなさい。大変失礼しました。

たわら全世界株の毎営業日リバランス積立は、投資方法としては非常に優れていると考えます。

ただし、三井住友DC日本株Sが値下げを公表した現在、日本株は三井住友DC日本株Sに速やかに変更すべきです。

そして、松井証券がイーマクシススリム新興国株の取扱いを開始した時点で、新興国株も変更すべきです。

たわら全世界株リバランス積立をする意味は、最安値かつ安定運用の全世界株投信をたわらシリーズで自作するという点にありました。
その意味で、もう、たわらシリーズで揃えた「たわら全世界株」は維持継続することはできません。

ただし、繰り返しますが、全世界株リバランス積立それ自体は、非常に良い投資法だと考えています。

No title

ぱっとんさん

>ココは初心に戻ってタワラ先進国をどっしりと構える構造にすべきかと

思い返せば、私の毎営業日積立ての対象投信は、

(1)たわら先進国株1万円
(2)SMT米国株配当貴族1万円
(3)全世界株リバランス積立、SMT米国株配当貴族7500円ずつ
(4)たわら全世界株1万円

というように変遷していますね。

新しい試みを思いついたとしても、実際に自分の身を削ってやってみないと本当のところは分からないと考えて、いろいろとやっています。

その意味では、iFreeSP500は非常に残念でした。

代わりに、ステートストリート社の全世界株投信を買おうか少し悩んだものの、SBIポイントを考慮しても0.3684%(0.5184-0.15)のコストは高いこと、新興国株のマザーファンドが小さすぎることから、どうも買おうという気持ちが湧き起こりません。
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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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