しかし、相互リンク先のとよぴ~さんの下記記事を見たところ、その原因が判明しました。
●9月4日上方乖離の謎が解けた!三井住友・DCつみたてNISA・日本株
インデックスファンド 第7期運用報告書をチェック
https://toyop.net/blog-entry-2945.html私が上記記事を書いた後に新しい運用報告書が公開されましたが、その7頁を見ると、「2014年4月にオリンパス株式会社に対して損害賠償請求訴訟を提起したところ、2018年7月31日に和解が成立し、同年9月4日付けでマザーファンドに計上した。かかった経費は1005万6959円で、得た和解金は約1億9294万6492円である。その結果、マザーファンドが+27円上方乖離した。」旨が記載されています。
かつて私は、2018年9月4日の上方乖離の原因について、三井住友・DCつみたてNISA・日本株に確認したことがあります。
●【聞いてみた】1日で0.105%の乖離を出した三井住友・DCつみたてNISA・日本株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1058.htmlこの時点で、運用会社は、上方乖離の原因がオリンパス株式会社からの和解金の受け入れであることは十分承知していたわけですが、私の問い合わせに対しては、
さて、弊社でもベンチマークであるTOPIX(配当込み)とファンドとの乖離を調べたところ、9月4日に0.105%の乖離がありました。
しかしながら、弊社では他社ファンドとの比較や毎日の値動きの要因分析及びベンチマークとの乖離に関する要因分析は開示しておりません。
と述べ、一切の情報開示を拒絶しました。
非常に残念な対応というほかありません。
なお、三井住友・DCつみたてNISA・日本株は、2017年5月にも、東芝に対して損害賠償請求訴訟を提起しています。
●東芝に対する提訴はコストの無駄遣い
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-400.html私は、
インデックスファンドが損害賠償請求訴訟を提起することには反対です。
なぜなら、指数を忠実にトレースするという、
インデックスファンドの本来の目的に反するからです。
この点について、カン・チュンドさんは次のように述べ、絶賛しています。
そう、モノ言う
インデックス・ファンド!
当該ファンドがスゴイのは、決算期末において、(途中の上方かい離が修正され)ほぼ、ベンチマーク(TOPIX配当込み)との連動が維持された点であります。
つまり、大量の株式を保有する「株主」としてしっかりモノ申すいっぽう、
インデックス・ファンドとしての役割も忠実に果たしたわけです。(ココ、評価してあげるべきでは。)
http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-2946.htmlしかし、これを何度読んでも、私には三井住友・DCつみたてNISA・日本株がすごいとは思えません。
なぜなら、
(1)
インデックスファンドに求められる役割は「モノを言うこと」ではなく「指数を忠実にトレースすること」ですし、
(2)和解金の受入れによる上方乖離が期末で解消されたということは、ファンドの運用がその上方乖離を食いつぶし、それ以上に下方乖離したのではないかと思われる
からです。
コメント
No title
2019/02/04 15:28 by まいらじ URL 編集
No title
>敗訴なんかした日には目も当てられません
同感です。
2019/02/04 17:28 by たわら男爵 URL 編集
No title
GPIFも裁判してるみたいですね。
https://www.gpif.go.jp/info/activity/shouken_soshou_ichiran.html
2019/02/04 23:40 by URL 編集
No title
>このファンドが下方乖離する理由が気になります。
このシリーズは、三井住友DC外国株Sといい、三井住友DC全海外株といい、運用がうまいとはいえません。
何らかの構造的な問題がありそうです。
>GPIFも裁判してるみたいですね。
GPIFは究極のアクティブファンドですから、我々の年金(といっても私は全額免除を受けていますが)を1円でも多く取り戻してほしいものです。
2019/02/05 00:14 by たわら男爵 URL 編集
No title
座布団1枚!!また男爵様金言集が増えました。
2019/02/05 02:02 by 雪ん子 URL 編集